ジョブカン事業部のアドベントカレンダー21日目です!!
私は普段ジョブカン勤怠管理の開発業務に携わっています。
いきなりですが、私は日々の振り返りを大切にしています。
日々の振り返りは大切にしている一方で、「振り返り」そのものの振り返りはできていないなと思ったので、このアドカレという場を借りて、「振り返り」の振り返りをしていきたいなと思います。
対象読者
- 普段会社で日報を書いているけど、面倒くさいなと思って惰性で書いている人
- 日報などで振り返りをしているけど、振り返りの意義や効果を実感できていない人
- 振り返りをしたいと思っているけど、続かない人
なぜ振り返りをするのか
まず最初に振り返りの目的について振り返ってみたいと思います。
振り返りの目的や意義は色々ありますが、私が考える振り返りの目的は「アウトプットの再現性を高める」ことです。
日々生きていると色んな行動を取り、経験をすることになります。期待した通りの結果になり喜ぶこともあれば、期待した通りにはならず泣くこともあります。
期待した通りの結果であれば、次も同じように期待した結果になるようにしたいし、期待した通りにならなかったら次こそは期待した結果になるようにしたいですよね。
それを実現するための一つの手段として「振り返り」があると考えています。
振り返りを通じて、どういったインプット(もう少し詳しく言うと、各種変数とその変数への重み付け)を行動という関数に与えると、どのようなアウトプットになったかを分析することで、「インプット - 行動 - アウトプット」の関連性をデータから知識へと昇華することができます。
一度知識へと昇華することができたら、次に同じ、或いは類似したような場面に遭遇した時、その知識を活かして私が望む結果に導くことができます(できる可能性が高くなります)。
振り返りを通じて獲得した知識というのは、本などとは違って私の体験と結びついているので、そう簡単に忘れないし他者への説得力も違ってくることでしょう。
振り返り実践
ここからは、実際に色々と試してみてしっくりときた振り返りの型や、振り返りを継続するためのTipsみたいなものを紹介していきたいなと思っています。
振り返りの型
「振り返り 型」でググるとわかりますが、世の中には色々な振り返りの型があります。
私もKPTやYWT、後で紹介する方法など、色んな振り返りの型を試して来ましたが、結局は各人・チームが考える「振り返りの目的」を意識して振り返ることが何よりも重要なので、型や手法などはあまり気にしなくても良いと思っています。
とは言うものの、普段振り返りをしていない人が何もないところからいきなり振り返りをするのもハードルが高いと思うので、以下に普段私が利用している型を紹介します。
コルブの経験学習モデル
私は振り返りの型として「コルブの経験学習モデル」というものを採用しています。「コルブの経験学習モデル」については下記資料等を読んでもらえればと思います。
「コルブの経験学習モデル」では
- 具体的経験
- 内省的観察
- 抽象的概念化
- 積極的実践
の4つの観点から振り返りを行います。
各項目を詳しく説明すると以下のようになります。
具体的経験
まず最初のステップとして、今日一日どのようなアクション(行動)を起こしたか、その結果(アウトプット)はどうだったかを洗い出します。
その一つ一つの行動の背後に、どのような思いや意識(インプット)があったのかまで振り返れると良いでしょう。
具体例
- サービス障害の対応をした。
- アラートを検知してからの関係各所への情報共有が遅れた。
- 情報連携が遅れたことで下記のような問題が生じた。
- 顧客への説明が遅れ、クレームが殺到した。
- 情報連携が遅れたことで下記のような問題が生じた。
- アラートを検知してからの関係各所への情報共有が遅れた。
内省的観察
次に「インプット - 行動 - アウトプット」の関連性や因果関係を分析します。「Aの場面で、Bという態度で挑んだからCという結果に繋がったのかもしれない」といった形で振り返れると良いでしょう。
具体例
- 障害対応の初動が遅れたことで、被害拡大、顧客からのクレーム増加につながった。
- いつも障害時に率先して動いてくれる先輩が休んでいた。
- アラートに気がつくのに遅れた。
- アラートに気が付いた後にどう行動すれば良いか分からずに報告が遅れた。
- いつも障害時に率先して動いてくれる先輩が休んでいた。
抽象的概念化
次に、今回の経験をより抽象化した形で「インプット - 行動 - アウトプット」の関連性や因果関係を見出せないかを考えます。
一つのデータ・事象を抽象化させることで、他の場面でも応用できるような汎用的な知へと昇華させます。
具体例
- 作業の属人化は、その人の不在時に大きな問題が起きる可能性がある。
- 普段から作業の属人化を排除し、新しく入ってきた人でも対応できるような仕組みが必要。
積極的実践
最後に振り返りを経て、次にとるべきアクションに落とし込みます。具体的な行動レベルまでに落とし込むことができなくても、他のこの場面でも今回の学びを活かせるなみたいなことを記載するのも良いかもしれません。
具体例
- 緊急度の高い問題が発生した際には、真っ先に報告する。
- 障害対応時のマニュアルを作成し、誰でもが障害対応できるようにする。
あくまでこの型は振り返りの型の一例に過ぎないので、それぞれの目的に沿った振り返りの型を探してもらえればと思います。
続けるためのTips
密度の濃い振り返りができたとしても、それが続かないと私の成長には繋がりにくいです。ここでは、私が実践している振り返りを続けるためのちょっとしたTipsを紹介します。
振り返りの時間をカレンダーに登録する
下記のような効果があります。
- リマインド機能による、振り返り忘れの防止
- 作業時間が決まっているため、集中して振り返りできる
- 振り返りの時間に他の人からMTG等の予定を入れられることを防げる
決めた時間内で終わらせる
カレンダーに登録する話とも繋がりますが、時間を決めて、その決めた時間内で振り返るようにしています(私は15分に設定しています)。
腹八分目という言葉もあるように、振り返りすぎて他の作業に支障が出るようでは長続きしないので、決めた時間内で終わらせるということを意識しています。
振り返りの振り返りの振り返り
ここまでで「振り返り」という文字を45回使いました。
振り返りすぎて首がもげそうです。もう振り返りません。
最後に
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