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三項演算子の適切な使い方(条件演算子)

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皆さん三項演算子をif文の短縮形だと思っていませんか?
あくまでif文は文、三項演算子は演算子なので意味合いが違います。
三項演算子を適切に使用することで理解しやすいコードになるので、例題を見ながら三項演算子の使い所について学んでいってください。
※ 使用する言語は javascript(ES2015)です。

三項演算子(条件演算子)とは

まず、三項演算子についてのおさらいです。MDN Web Docsより引用して説明します。

式と演算子条件(三項)演算子

条件演算子はJavaScriptで唯一3つの被演算子を取る演算子です。
条件に基づいて2つの値のうち1つを選択します。
標準的な演算子を使用できる場所ならどこでも条件演算子を使用できます。

構文
condition ? expr1 : expr2

引数

  • condition
    • truefalseかを評価する式です。
  • expr1, expr2
    • 各々の値の場合に実行する式です。 conditiontrueの場合、演算子はexpr1の値を返します。そうでない場合はexpr2の値を返します。

ポイントは条件に基づいて2つの値のうち1つを選択するところと、演算子を使用できる場所ならどこでも使用できるところです。
単純にいうと、三項演算子は真式の値を返し演算子が使える場所全てで使えるということです。

何もかんでもif文を三項演算子に置き換えれば良いわけではありません、適切な使い所があります。
if文と三項演算子を状況に応じて使い分けましょう。むやみにif文を三項演算子に置き換えると却って分かりにくくなります。

三項演算子が適切なパターン

適切に使用することで、if文よりも簡潔かつ分かりやすく書ける場合があります。

値の代入

if (str === 'piyo') {
  result = 'piyo!!'
} else {
  result = 'not piyo…'
}

strの値によって代入する値が変わるコードです。このif文を三項演算子に変えてみます。

str === 'piyo' ? result = 'piyo!!' : result = 'not piyo…'

ただ単にif文を三項演算子に変えました。
ですが、これは三項演算子の適切な使い方とは言えません。

result = str === 'piyo' ? 'piyo!!' : 'not piyo…'

三項演算子の値を返す、という特徴を利用し代入をします。
このように左辺に対して真式の値を代入してあげたほうが、簡潔かつ分かりやすくなります。
三項演算子を理解していない人の為に、コメントを書いておくとなお良いです。

引数の中で分岐

if (str === 'piyo') {
  console.log('piyo!!')
} else {
  console.log('not piyo…')
}

strの値によって出力が変わるコードです。このif文を三項演算子に変えてみます。

str === 'piyo' ? console.log('piyo!!') : console.log('not piyo…')

ただ単にif文を三項演算子に変えました。
ですが、これも三項演算子の適切な使い方とは言えません。

console.log(str === 'piyo' ? 'piyo!!': 'not piyo…')

三項演算子は演算子を使用できる場所ならどこでも使用できる、という特徴を利用しconsole.logの引数の中で分岐させています。
このように引数の中で分岐させてあげることで、簡潔かつ分かりやすくなります。
次は、応用編です。

【応用】定数への代入

let displaySize = 100
const DISPLAY_PATTERN = (v => {
  if (v < 500) {
    return 0
  } else {
    return 1
  }
})(displaySize)

constは再代入が出来ないので、宣言時に代入を行う必要があります。
なのでif文の場合、関数を呼び戻り値に代入する値を設定しなければなりません。

let displaySize = 100
const DISPLAY_PATTERN = displaySize < 500 ? 0 : 1

三項演算子なら関数を作らなくて良いので、ひと目で理解出来るコードになります。
定数への代入に三項演算子を使用するのは適切な使い方です。

if文のが適切なパターン

逆にif文のが理解しやすい場合です。この場合は三項演算子を使わずif文で書きましょう。

分岐が複雑

if (str === 'piyo') {
  console.log('piyo!!')
} else if (str === 'koke') {
  console.log('koke!!')
} else if (str === 'hoho') {
  console.log('hoho!!')
} else {
  console.log('not bird…')
}

else ifが連続するコードです。このif文を三項演算子に変えてみます。

console.log(
  str === 'piyo' ? 'piyo!!' :
  str === 'koke' ? 'koke!!' :
  str === 'hoho' ? 'hoho!!' :
  'not bird…';
)

確かに分からなくもないですが決して見やすいとも言えません。
基本的にコードは理解しやすい方が良いので、三項演算子の方が理解にくいのであれば、if文の方が適しています。

ネストが深い

if (str === 'piyo') {
  if (str === 'mofu') {
    console.log('mofu!!')
  } else {
    console.log('piyo!!')
  }
} else {
  console.log('not piyo…')
}

if文がネストしているコードです。このif文を三項演算子に変えてみます。

console.log(
  str === 'piyo' ?
    str === 'mofu' ? 'mofu!!' :
    'piyo!!' :
  'not piyo…'
)

先程よりも分かりにくいですね、ネストしているコードをわざわざ三項演算子で書くと却って見にくくなります。

if (str === 'piyo') {
  console.log(str === 'mofu' ? 'mofu!!' : 'piyo!!')
} else {
  console.log('not piyo…')
}

書くとしても、ネストしているif文を三項演算子に変えた方が見やすいです。
今回の場合、三項演算子を使う必要はないので、普通にif文で書いたほうが簡潔です。

以上が例題でした。

後書き

かの有名なリーダブルコードにもこんなことが書いてありました。

  • 三項演算子
    • 行数を短くするよりも、他の人が理解するのにかかる時間を短くする。
    • 基本的にはif/elseを使おう。三項演算子はそれによって簡潔になるときにだけ使おう。

結局一番伝えたかったのは、このことなんだと後書きを書いてて思いました。

世の中には、三項演算子の使用を禁止するコーディングルールが存在するらしいですが、それは違うと思います。
確かに三項演算子を闇雲に使うと見にくくなります。ですが、適切なタイミングで使うことでif文より理解しやすくなるのです。

「三項演算子と聞くだけで分かりにくいと決めつける人」「三項演算子でやたら短く書き自己満足している人」そういう人達が、この記事により三項演算子の考えを改めてくれれば嬉しいです。

参考

MDN Web Docs
リーダブルコード

smicle
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