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アルファチャンネルつき png を透過画像で貼り付ける with Python/OpenCV

Last updated at Posted at 2020-06-23

TL; DR

bg.jpg の左上に、png_image.png (アルファチャンネルつき画像)を重ねる場合のコードです。

import cv2

frame = cv2.imread("bg.jpg")
png_image = cv2.imread("alpha.png", cv2.IMREAD_UNCHANGED)  # アルファチャンネル込みで読み込む

# 貼り付け先座標の設定。とりあえず左上に
x1, y1, x2, y2 = 0, 0, png_image.shape[1], png_image.shape[0]

# 合成!
frame[y1:y2, x1:x2] = frame[y1:y2, x1:x2] * (1 - png_image[:, :, 3:] / 255) + \
                      png_image[:, :, :3] * (png_image[:, :, 3:] / 255)
bg.jpg alpha.png result
bg_moon_sky_mangetsu_building.jpg stand_naname3_man.png testout.jpg

最後に、関数化したバージョンも載せています。

簡単な解説

PNG ファイルには「アルファチャンネル」という各ピクセルの透明度を表すデータが入っています。値域は RGB と同じく 0-255 です。255 のときに 100% 有効で、0 のときに 0% (完全に透明)になります。

# 画像の読み込み
png_image = cv2.imread("alpha.png", cv2.IMREAD_UNCHANGED)  # アルファチャンネル込みで読み込む

通常の cv2.imread() では、[h, w, 3]numpy.ndarray の形になりますが、 cv2.IMREAD_UNCHANGED を指定して cv2.imread() を呼び出すと、[h, w, 4] の形になります。前者ではおなじみの BGR 形式になり、後者だと BGRA と最後にアルファチャンネルがつきます。

画像を読み込めたら、合成します。といっても、NuPy の通常の行列演算で合成可能です。やっていることは、元々の背景画像・描画する画像を、それぞれアルファチャンネルの数値で配分して、足し合わせています。

# 合成!
frame[y1:y2, x1:x2] = frame[y1:y2, x1:x2] * (1 - png_image[:, :, 3:] / 255) + \
                      png_image[:, :, :3] * (png_image[:, :, 3:] / 255)

png_image[:, :, 3:] がアルファチャンネルの取り出しです。アルファチャンネルの値域は 0-255 なので、255 で割って 0-1 の比率にします。描画する画像には計算した比率を掛け、背景のほうには比率の "残り" を掛けて、両者を足し合わせることで、最終的な画像を得ることが出来ます。

ちなみに、png_image[:, :, 3] と書くと、行列のサイズが合わないと怒られるので注意してください(間違えた)。

余録

色々参考になるサイトはありつつ、そのものズバリなコードをうまく検索できなかったので、記事を作ってみました。(当たり前すぎてかえって書かなかったりするのかもしれませんね)

おまけ: 関数化バージョン・はみ出した座標に対応

import cv2
import numpy as np


def alpha_blend(frame: np.array, alpha_frame: np.array, position: (int, int)):
    """
    frame に alpha_frame をアルファブレンディングで描画する。

    :param frame: ベースとなるフレーム。frame に直接、書き込まれるので、中身が変更される。
    :param alpha_frame: 重ね合わる画像フレーム。アルファチャンネルつきで読み込まれている前提。
    :param position: alpha_frame を描画する座標 (x, y)。負の値などはみ出る値も指定可能。
    :return: 戻り値はなし。frame に直接、描画する。

    usage:
    base_frame = cv2.imread("bg.jpg")
    png_image = cv2.imread("alpha.png", cv2.IMREAD_UNCHANGED)  # アルファチャンネル込みで読み込む
    alpha_blend(base_frame, png_image, (1500, 300))
    """
    # 貼り付け先座標の設定 - alpha_frame がはみ出す場合への対処つき
    x1, y1 = max(position[0], 0), max(position[1], 0)
    x2 = min(position[0] + alpha_frame.shape[1], frame.shape[1])
    y2 = min(position[1] + alpha_frame.shape[0], frame.shape[0])
    ax1, ay1 = x1 - position[0], y1 - position[1]
    ax2, ay2 = ax1 + x2 - x1, ay1 + y2 - y1

    # 合成!
    frame[y1:y2, x1:x2] = frame[y1:y2, x1:x2] * (1 - alpha_frame[ay1:ay2, ax1:ax2, 3:] / 255) + \
                          alpha_frame[ay1:ay2, ax1:ax2, :3] * (alpha_frame[ay1:ay2, ax1:ax2, 3:] / 255)

alpha_frame がはみ出すケースにも対応しています。ただし、完全にはみ出している position を指定した場合は、例外が出ます。

参考にさせてもらったサイト

画像は かわいいフリー素材集 いらすとや の素材を使わせてもらいました。

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