OSI参照モデル × エラー原因 × HTTPステータス 対応早見表
あれば便利かなと思い作成しました!
層 | 名前 | よくある現象・エラー例 | HTTPステータス例 | この時はこう! |
---|---|---|---|---|
7 | アプリケーション層 | ・パラメータ不足 ・認証失敗 ・存在しないリソース |
400, 401, 403, 404, 500 | ・リクエスト内容を確認 ・認証トークンの有効性を確認 ・APIの例外ログをチェック |
6 | プレゼンテーション層 | ・文字コードミス ・暗号化/復号エラー |
― | ・Content-Typeやエンコード方式の確認 ・SSL設定ミスも含まれる |
5 | セッション層 | ・セッションタイムアウト ・再ログイン必要 |
401, 440(拡張) | ・セッションストアの設定を見直す ・トークンの有効期限を確認 |
4 | トランスポート層 | ・TCP接続できない ・ポート閉じてる ・再送多発 |
408, 502, 504 | ・FW/SGのポート設定確認 ・telnetやtcpdumpで疎通調査 |
3 | ネットワーク層 | ・IPが届かない ・VPNルート不備 |
502, 504 | ・ping, tracerouteで経路確認 ・ルーティングテーブルの確認 |
2 | データリンク層 | ・MAC競合 ・NIC問題 ・L2スイッチ設定ミス |
― | ・物理ネットワークまたはVPCレベルの疎通確認 |
1 | 物理層 | ・LANケーブル抜けた ・Wi-Fi断絶 |
― | ・物理機器を確認 ・クラウドならNICや物理ホストの障害確認 |
具体例「この時はこう!」
-
🔴 400 Bad Request
リクエストパラメータの形式や必須項目を見直す(L7) -
🔴 401 Unauthorized
トークンが切れてる or 不正(L7〜L5) -
🔴 403 Forbidden
認証は成功したが、権限がない(L7) -
🔴 404 Not Found
URL・エンドポイント・リソース名のミス(L7) -
🔴 405 Method Not Allowed
許可されていないHTTPメソッド(例:GETのところにPOST)(L7) -
🔴 408 Request Timeout
クライアントからのリクエストが時間内に完了しなかった(L7〜L4) -
🔴 429 Too Many Requests
リクエスト回数が制限を超えている(L7) -
🔴 500 Internal Server Error
サーバーアプリケーションのバグや例外(L7) -
🔴 502 Bad Gateway
サーバー間の通信が失敗している(L4) -
🔴 503 Service Unavailable
サーバーが過負荷またはメンテ中(L7〜L4) -
🔴 504 Gateway Timeout
ネットワークやバックエンド処理が遅い(L4〜L3) -
🔴 接続できない(curlでも応答なし)
ポートやFWの疎通ミス(L3〜L4) -
🔴 DNS解決できない
ホスト名が解決できない、設定ミス or DNS障害(L3) -
🔴 TLS/SSLエラー
証明書の期限切れ・信頼性エラー・プロトコルミスマッチ(L6〜L5)
補足
- L7=アプリケーション層:APIの処理・認証・ルーティングなど
- L4=トランスポート層:TCP/UDP、ポート制御、再送など
- L3=ネットワーク層:IPルーティング、FW制御、VPNなど
- L2/L1=インフラ層:物理NW、仮想ネットワーク、NIC、スイッチなど