はじめに
「あれ?これってどうやるんだっけ…」
「確か前にまとめたはずなのに、もう通用しない…?」
そんな経験、ありませんか?
日々技術は進歩し、昨日のナレッジは今日には使えなくなっているかもしれません。今回は、そんな**「ナレッジの陳腐化」**にどう向き合っていくか、自分なりの考えと対策を共有します。
ナレッジの陳腐化、起きがちなケース
1. ライブラリ・フレームワークの進化が早い
例: React、Next.js、Terraform、Kubernetes etc...
書いた記事が半年後にはバージョンアップで使えなくなる。
特に破壊的変更(breaking change)が多いプロダクトでは、情報の賞味期限が短いです。
2. 自分の関心や業務領域の変化
「昔はTypeScript触ってたけど、今はほぼRustばかり」みたいなパターン。
過去にまとめた自分のQiita記事を見返しても、
**「これ、何書いてるのか自分で分からん...」**となるやつですね。
3. チームやプロジェクトでの「あるある共有」が変わる
一度は活きた「ナレッジ」も、メンバーやプロジェクトが変わると通用しなくなる。
ドキュメントが放置され、Dead Wiki化するケースも多々。
陳腐化にどう向き合うか
✅ 1. 「ナレッジは腐る」前提で書く
未来の自分や他人が見ることを意識して、なぜこうしたのかを必ず残す。
HowだけでなくWhyを書くと、多少時代が変わっても価値が残ります。
// Bad
$ terraform init
// Good
# 初回セットアップ時に必要(モジュールとproviderの取得が目的)
$ terraform init
✅ 2. 「更新前提」のナレッジ管理へ
- Qiitaの記事でも、更新日や対象バージョンを明記する
- 可能であれば定期的に見直しリマインド(例:Notionでレビュー日を設定)
例:
📅 更新日: 2025/07/14
🧪 対象バージョン: Terraform v1.7.0
✅ 3. 「調べ方」そのものをナレッジにする
手順そのものではなく、**「どう調べるか」**にフォーカスしたナレッジは腐りにくいです。
Dockerのトラブル時に確認すること
1. `docker ps -a` でコンテナ状態を見る
2. `docker logs <container>` でログ確認
3. `docker inspect <container>` で詳細情報確認
→ それでも分からなければ、公式IssueかStack Overflowで検索
おわりに
技術の世界では、ナレッジの鮮度はいつか必ず落ちます。
でも、「これは過去のナレッジだった」と気づける自分を持つことも、成長の一部だと思っています。
「これなんやっけ...?」と感じたら、それは学び直しのチャンスかもしれません。
ナレッジは使い捨てではなく、育てるものとして向き合っていきましょう。
ご覧いただきありがとうございました!