はじめに
2022年3月にネットワーク技術者への入門資格であるCCNA(Cisco Certified Network Associate)200‐301を受験し合格しました。
CCNA合格までの勉強方法や期間、受験前後で筆者が気になったことなどを受験記として備忘記録的にまとめました。
筆者はこの記事にて事細かに書いています。そのため、非常に冗長な記事になっています。他のサイトやブログでも良い受験記などはありますが、最後まで読み進めていただけると幸いです。
筆者簡易プロフィール
- 情報系学部に通う学生(年齢:SSH)←察して
- FE・SG
- 高校までは普通科
- ポジティブ(自称)
CCNAとは
- Cisco Systems社が運営するベンダー資格
- Cisco Certified Network Associateの略
-- 試験科目は200‐301のみ(新バージョン) - 試験料は33,600円(税抜)
- Cisco製品への知識理解やネットワーク技術等を問われる
- 有効期限は認定日から3年
試験概要
- 約100問を120分で解く
- 1000点満点中825点以上で合格(最低でも300点はもらえる)
-->実質75%以上で合格(9割以上で合格と考えるようにしていた) - 試験後に合否と点数が分かる
出題形式
- 選択問題(単一・複数)
-->選択問題は選択されていなかったり、選択数が少ない場合、多い場合に注意喚起のポップアップが出た - ドラッグアンドドロップ問題
-->選択肢は余ることがある - シナリオ問題
- シミレーション問題
- 入力問題
受験資格・申し込み方法・受験日
受験資格
- 13歳未満は親の同意があっても受験できません
- 13歳~17歳は保護者または法的後見人の同意がある場合に限り受験可能
- 18歳以上は制限等なし
詳しくは以下を参照してください
認定試験ポリシー
申し込み方法
- ピアソンVueのWebサイトから申し込み
筆者は以下2つのサイトを参考にしました。
CCNA試験の申し込み方法
試験申し込み
受験日・会場
試験方法は2種類あります。
-
テストセンター(監督付き試験)
筆者は自宅受験の要件を満たせなかったため、テストセンターで受けてきました。
(以後テストセンター方式で説明します) -
試験はCBT方式のため任意の日程で受験可能(テストセンターにより受験可能日が変わる)
-
ピアソンVueの会場はこちらを参考してください
使用した書籍やサイト
ここでは使用したものを表記し、これらを利用した勉強方法については後述します。
書籍
[白本]シスコ技術者認定教科書 CCNA完全合格テキスト&問題集200-301
CCNA 200‐301 に対応している問題集付きテキスト書籍です。
日本語で書かれたテキストとしては筆者が知りうる限り、白本だけだと思われます。
CCNAの範囲を網羅的に解説されているため、はじめの1冊には良いと思います。
[黒本]徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応
CCNA 200‐301 に対応している問題集です。
問題で間違えた内容やわからない部分などは、解説等で詳しく書かれているため演習として利用することをお勧めします。
物理本、電子書籍のどちらで購入されるか悩む方がいらっしゃると思いますが、個人の好みや読みやすさで選ぶのが一番だと考えてます。
サイト
CCNAイージス
Webで基礎から応用まで解説されている神サイトです。
筆者はCCNAイージスのおかげで合格できたといっても過言ではありません。
CCNPの範囲も解説されていますが、そのおかげで良い得点を取ることができたのではないかと思います。
Ping-t
Webでの問題集です。有料会員になれば全問題を利用することができ、無料会員でも問題数の約半分程の利用することができます。
筆者は1ヶ月間有料会員となりすべての問題を解き、受験しました。
解説や問題量が豊富なためテスト前の仕上げにお勧めです。
学習方法
前提として
情報系学部出身で、ネットワークの基礎は学んできた
元は社会人になってから取得予定でした(受験料が高い、、、)
そのため、本格的にCCNA取得に向けて学習した方法について記述します。
実質、1ヶ月程度でテストに挑んだため、参考にはならない部分が多いと思います。
学習方法・流れ
- 白本を読み進めると同時に実機等(PT・GN3含む)を使用してコマンド実行後の動作確認
- 白本(1週目)読破後、付属の問題集(60分の方)を解き、理解の浅い部分を確認
- 再度、白本(2週目)を逆の章から読む
- 黒本で問題演習を行い、理解をさらに深める
- 間違えた内容を白本とCCNAイージスで再確認
- Ping-tで問題演習(全約800問)
- 白本の模擬問題を解く(Full version)
- Cisco語について把握調査(変に直訳された英語などのことをいう)
- Ping-tで模擬問題を解く
- Ping-tを使って演習ができなかった内容を何度も解く
試験の流れ
- 受付で受ける試験を伝え、同意書にサインする。
- 本人確認と証明写真の撮影後、試験での注意事項が書かれたホワイトボードを受け取り待合室で待つように指示される。(受付後は復習などができない)
- 監督者の指示で肌や服に書き込みがないか確認
-->試験への持ち込みは手渡されるホワイトボードとペン、本人確認証明書が1点のみ
座席に着席後、監督者からの指示でテスト開始
試験後の流れ
試験終了後すぐに結果がでる(点数はこれ以降で確認できないため要確認)
合否判定後4,5問のアンケートに答える
受付で受験前に取った証明写真の印刷された受験レポートを受け取り、受け取りのサインを書く
筆者の場合、試験後2日でCiscoから「Congratulations on becoming certified!」というメールを受信し、Ciscoアカウントにトラッキングシステム設定することで合格証明書を受け取ることができました。
合格証明書はPDFであればすぐに発行できますが、紙の場合到着まで6~8週間ほどかかるそうです。
Ciscoアカウントにトラッキングシステム設定する方法はこちらを参考にしてください。
試験の感想
率直に申しますと、問題文と選択肢での日本語以外で難しいとはまったく思いませんでした。
Cisco語もよく読めば意図は伝わるが、問題文だけでなく選択肢もCisco語であるため大変でした。
CCNAの範囲ではないのでは?というものが何問かありましたが、消去法とCCNAイージスで学んだ部分もあったため、回答ができました。
受験者へのアドバイス
Cisco語を舐めるな
やはり一番のアドバイスはこれです。
筆者はCisco語(というよりかは、変な直訳の日本語)で苦戦しました。
思っているよりも難解な翻訳が多いですが、問題をよく読めば意図は何となく伝わりはします。
暗記ではなく本質での理解が必要
合格体験記などでは暗記で受かると書かれているものが多いですが、受験してみた限りそれでは残念な結果に終わると思います。多くの問題では、本質を理解しているかを求めらられているように感じました。
なるべく手を動かそう
CCNAを学ぶ上で暗記だけでは基本的な機器操作技術が身につきません。実機やGN3は少々ハードルが高い手法かもしれませんが、最低限PT(Packet Tracer)をDLし実際に機器の設定や動きを確認してほしいです。
-->PTのダウンロード方法はこちらのサイトを参考にしてください。
Ping-tの合格体験記でのほとんどが筆者も体験した本当のことです。
先輩方のアドバイスはある程度は覚えておいた方が良いと思います。
(余談)証明写真はレポートの表紙に乗る
試験とは直接は関係ありませんが、試験後にもらうレポートに、会場で撮影した証明写真が載ります。
さいごに
CCNAはネットワークエンジニアを目指す人だけでなく、多くのIT技術者が受験する資格であると思います。
取得を目指す方は、合格できるように頑張ってください。
ここまでの記事が、CCNA取得を目指す方の力になれば幸いです。
筆者の今後について
CCNAをもっているから凄い、資格をたくさん持っているから偉いのではなく、資格をもっているからこそ今後も学習を続ける必要性があると筆者は考えています。
合格して終わりなのではなく、ネットワークの基礎技術を身に付けた一人のIT初心者として社会のために活躍できるようにしたいと思います。
次はCCNPを取得できるように頑張ります。