(2016年時点での内容をアーカイブとして掲載しているため、一部の掲載内容が最新情報とは異なる場合がありますので、ご了承ください。最新のIBM Cloudのアップデート情報はこちらを参照してください。)
概要
RedHat, DebianなどのLinux系OSでは、SSHを実装したターミナル・ソフトを利用して、ユーザーIDをパスワードで認証して、ログインすることができます。 ここでは、SSHを実装したターミナル・ソフトとして、Tera Termを利用したログイン方法を紹介します。
パスワードの確認方法
最初に、SoftLayerのカスタマーポータルでのパスワードの確認方法を見ていきます。 サーバーの注文ごとに、「root」のパスワードは自動生成されます。 このパスワードを知るには、メニューバーの「デバイス」から「デバイス・リスト」を選んでデバイスのリストを表示します。 このリストのサーバー名の左横にある三角のアイコンをクリックして展開し、「パスワードの表示」にチェックを入れると表示されます。
パスワードを確認する別の方法として、デバイス・リストからデバイスを選択しデバイスの詳細画面を開きます。タブの中からパスワードを選択し、非表示になっているパスワード部分をクリックすると表示されます。
次の画面の「Password」の列の「************」をクリックするとパスワードが表示されます。 この画面のリストは、ユーザーとパスワードを追跡するためのものであり、ここからパスワードを変更することはできません。 また、OSで変更したパスワードが自動的に反映されるわけではありませんので、パスワードなどを変更した際は、手動でこの情報を更新しておくと、追跡する際に便利です。
Tera Termを使ったログイン方法
パスワードの確認ができたので、次はTera Termを使ったログイン方法をみていきます。その前にTera Termとは、1994年から1998年にかけて理化学研究所の寺西高(てらにし たかし)氏により開発された国産のターミナルエミュレータです。現在、SOURCEFORGE.JP ( http://sourceforge.jp/projects/ttssh2/ )から、多くに人により改良が加えらたバージョンのTera Term 4.91 (2016/8 現在) をダウンロードすることができます。これは、オープンソースで開発されており、UTF-8 表示に対応しています。また、SSH1 対応モジュール TTSSH を拡張し、SSH2 プロトコルをサポートしています。
Tera Termを起動すると、「Tera Term: 新しい接続」のウィンドが表示されるので、「ホスト」にサーバーのIPアドレスを入力します。「サービス」ラジオボタンは「SSH」となっていることを確認し、「OK」をクリックしてください。また、その他の設定項目はダイアログの画面コピーを参考すると良いでしょう。 このサンプルのIPアドレスは、サーバーのパブリックIPアドレスを入力しています。プライベートIPアドレスを使って接続したい場合には、先にVPN接続が完了している必要があります。
サーバーに接続できると、「SSH認証」ウィンドが表示されます。「ユーザ名」には「root」、「パスフレーズ」は先に確認したパスワードを入力します。パスワード認証ですから、ラジオボタンは「プレインテキストを使う」となっていることを確認し「OK」をクリックします。
ログインに成功したら、コマンド・プロンプトに表示されるホスト名、または、「hostname」コマンドを実行するなどして、実際にログイン先のサーバーであるかどうかの確認を行うと良いでしょう。
以上でTera Termを利用したSSHパスワード認証のログイン方法の説明は終了です。他のターミナル・ソフトを使った場合でも、基本的に行うべき設定は同じですから、本章を参考にして、お好みのソフトウェアでトライしてみるとよいでしょう。