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3.3 共有コンテンツの利用

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(2016年時点での内容をアーカイブとして掲載しているため、一部の掲載内容が最新情報とは異なる場合がありますので、ご了承ください。最新のIBM Cloudの情報は IBM Cloud DocsIBM Cloud アップデート情報柔らか層本をご参照ください。)

解決したい課題

ロードバランサーを用いて、複数のウェブ・サーバーへ負荷分散している場合、同じコンテンツが表示されなければならない。マスターとなるウェブ・サーバーからコピーを取得する方法もあるが、複数のウェブサーバー間でコンテンツが共有できれば簡単に解決できる。

ソリューション・パターン

マスターのコンテンツはNFSサーバーに配置して、ウェブ・サーバーはNFSサーバーでコンテンツを共有する。

インプリメンテーション

新たに仮想サーバーのインスタンスを起動して、NFSサーバーの設定を行う。
ウェブ・サーバーに、NFSクライアントを追加インストールする。
ウェブのコンテンツが保存されている領域をNFSサーバーへコピーする。
ウェブ・サーバーは、NFSクライアントとして、NFSサーバーのコンテンツ領域をマウントする。
効果

NFSサーバーのコンテンツを更新するだけで、全てのウェブサーバーのコンテンツが切り替わるため、大変便利である。

懸念事項・注意点

NFSサーバーに、ファイル・アクセスの負荷が集中することになり、パフォーマンスの劣化が懸念される。この懸念が課題となる場合、ローカル・ディスクにコンテンツのファイルをコピーして利用することで、ファイル・アクセスを分散させることを検討する。
NFSサーバーが単一障害点 (英: Single Point of Failure, SPOF)となるため、NFSサーバーをアクティブ・スタンバイ方式の冗長構成とするなどの考慮も必要となる。
オブジェクト・ストレージの可用性は高いため、この利点を利用するため、CloudFuseでファイルシステムとしてマウントもできる。しかし、サーバーとオブジェクト・ストレージ間の通信プロトコルはHTTPとなるため、性能劣化の懸念が残る。
NFSサーバーを物理サーバーへ移行することで、パフォーマンスの改善が期待できる。一方、ネットワーク回線の帯域に対して、ディスクのアクセス速度は必ずしも速くないため、ディスクの読み取り速度が、コンテンツを送り出す速度を決定づける懸念があり、ストレージのパフォーマンスに関する考慮が必要である。

参考資料

1.5.5 仮想サーバーから物理サーバーへ移行するには?
3.4 アクティブ・スタンバイのクラスタを構成するには?
3.4.1 ハートビートを用いたNFSのHA構成
3.4.2 キープアライブを用いたLVSのHA構成
5.8 Windowsのドライブとして利用するには?
5.9 Linuxにマウントするには?

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