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1.1.2 利用期間と請求の概要

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(2016年時点での内容をアーカイブとして掲載しているため、一部の掲載内容が最新情報とは異なる場合がありますので、ご了承ください。最新のIBM Cloudのアップデート情報はこちらを参照してください。)

概要
SoftLayerには時間課金のアイテムと月額課金のアイテムがあります。
時間課金のアイテムは、使った時間に応じて従量課金され、キャンセルすれば、その後の料金は発生しないため、考え方はシンプルです。
一方、月額課金のアイテムは、使い始めの月については日割り計算となったり、後述のAnniversary Billing Date(後述)を過ぎると翌月分の月額が発生したりと、いくつか知っておいた方が良いルールがあります。
意図せぬ課金が発生しないように、SoftLayerの課金の仕組みを正しく理解しておくことが大切です。

Anniversary Billing Date
SoftLayerの課金の仕組みを理解するために重要な概念として、Anniversary Billing Date(ABD)という考え方があります。
毎月、この日を締め日として、毎月の利用料金が確定します。
月額サーバーを使っていた場合、ABDの零時を過ぎると翌月分の料金が発生します。零時と書きましたが、これは、SoftLayerの本社がある米国ダラスのタイムゾーンである中部時間(CST)(夏季は中部夏時間 CDT)で表記したときの時刻です。日本とダラスの間には時差があり、CSTと比べると日本は15時間進んでおり、CDTと比べると日本は14時間進んでいます。例えば、ABDが毎月1日のユーザーは、毎月1日の0時0分(CSTまたはCDT)が締めの時刻となりますが、これを日本時間で言うと、CSTの期間は毎月1日の15時(CDTの期間は1日の14時)が締めの時刻ということになります。

ABDの決まり方は、クレジットカードで直接SoftLayerのウェブサイトから登録した場合と、日本IBMの契約書で契約した場合で、少し異なるので、以下に分けて記載します。

クレジットカードでSoftLayerと直接契約した場合
まずは、クレジットカードで直接SoftLayerのウェブサイトから登録した場合です。
ABDにはクレジットカードの登録が完了した日が設定されます(ユーザー毎に異なるABDとなります)。

月額課金のサーバーは、使い始めの月は、オーダーした日から次のABDまでの日数に応じた日割り料金がサーバー稼動時に課金されます。
ABDを過ぎると、翌月分の月額料金が確定します。月の途中でキャンセルしても返金はされません。

image.png

日本IBM契約書の場合
日本IBM契約書を使って契約した場合、契約締結日によらずABDは毎月1日となります。

月額課金のサーバーが使い始めの月は日割りになる点や、ABDを過ぎると翌月分の月額料金が確定する点は、クレジットカードでSoftLayerと直接契約したときと同じです。

ABD(毎月1日)に、前月の利用分(時間課金と月額課金)の総利用料金がインボイスとして集計されます。そして、毎月20日になると、前月20日~当月19日間に作成されたインボイスの金額を元に日本IBMが請求書発行処理を行います。この処理サイクルがあるため、月額サーバーを20日より前にオーダーすると、当月分の請求書に反映され、20日以降にオーダーすると、翌月分の請求書に反映されます。

image.png

日割り計算の例
月額サーバーで、最初の月の利用料金が日割り計算される具体例は以下のようになります。

・2015年9月18日に月額サーバーを1台オーダーしたとします。
・9月は30日間あり、そのうち9/18~9/30までの13日間稼動することになります。
・その場合、通常の月額に13/30を掛けた金額が、最初の月の請求額となります。

下記の例では、通常の月額が$158.33のサーバーが、日割り計算の結果、$158.33×13/30≒$68.60となっています。

image.png

キャンセル依頼のタイミング
上記で「ABDを過ぎると翌月分の月額料金が発生する」と述べましたが、今月までで月額サーバーの使用を終了したい場合、キャンセル依頼をABDまでに行えば良いということではありません。SoftLayerのルールとして、キャンセル依頼はABDの24時間前までに行う必要があります。

下記は月額課金のサーバーのキャンセル画面です。赤枠で囲った中に、このサーバーのABDが
2015-10-01 02:00 PM (UTC+09:00)であること、また、キャンセル依頼はその24時間前の2015-09-30 01:59 PM (UTC+09:00)より前に行われる必要があることが書いてあります。

image.png

また、上の図で赤枠で囲った中に、実際にいつサーバーがキャンセルされるかを選ぶためのラジオボタンがあります。上記の例では、「Immediately」と「Anniversary Date: 2015-10-01 02:00 PM (UTC+09:00)」が選べます。
「Immediately」を選択した状態でキャンセル依頼を進めると、即時にキャンセル処理が始まります。(実際は、誤ってキャンセル処理をしたような時にキャンセル依頼を取り消せるよう、少しのタイムラグはあるようです。) 「Anniversary Date」を選ぶと、次回のABD(の直前)にサーバーがキャンセルされます。

翌月の料金が発生するABDの直前までサーバーを使いたいがキャンセル依頼を忘れるのが心配、という場合は、右のラジオボタンを選択しつつ、前もってキャンセル依頼をしておくのが良いでしょう。

キャンセル依頼のキャンセル
上記で紹介した、「ABD(の直前)にサーバーを削除するキャンセル依頼」を行った後、やはり翌月もサーバーを使う必要が出てきたり、誤って違うサーバーに対するキャンセル依頼をしていたことに気づくことがあるかもしれません。その場合は「キャンセル依頼のキャンセル」も可能ですので方法を紹介しておきます。

操作直後に間違いに気が付いた場合、以下のように cancellation page へのリンクを含むメッセージが表示されているはずですので、そのリンクを辿ります。

image.png

このメッセージに気づかず他の画面に切り替えていた場合や、後日にキャンセル依頼をキャンセルする場合は、カスタマー・ポータルから Account -> Sales -> Cancellations の順に選択することで、キャンセル依頼の一覧を表示できます。

image.png

上記画面右側の Void Cancellation のリンクをクリックすることで、以下の確認ダイアログが表示されます。

image.png

ここで Yes をクリックすることで、キャンセル依頼を取り消すことが可能です。

ABDの確認方法
ABDは、Customer PortalにてAccount -> Billing -> Invoicesにて確認が可能です。以下の例は9/1や10/1になっているので、ABDは毎月1日だということが分かります。ABDはアカウントによって異なりますので、自分のABDを事前に把握しておくと、知らないうちにABDを過ぎてしまって予定外の課金が発生するということも防げるでしょう。

image.png

ABDがその月に存在しない日付だったら?
さて、ABDがその月に存在しない日付だったらどうなるでしょう?
例えば、31日がABDだった場合、4月には31日がありません。
課金に関係することなので、正確に理解しておきたいところです。

答えはSoftLayerのMaster Service Agreement(MSA)に書いてありました。
MSAは下記からダウンロードできます。
http://www.softlayer.com/legal

下記はMSAの抜粋ですが、ABDがその月に存在しない日付だった場合は、その月の最後の日になるとのことです。例えば、毎月31日がABDだった場合、4月は30日がABDになります。

Anniversary Billing Date
" means the date of each month that is the Effective Date, unless the Anniversary Billing Date does not exist in a calendar month, in which case it will be the last date of that month (e.g., if the Anniversary Billing Date is the 31st, then in April, the Anniversary Billing Date will be April 30th).

消費税について
2015年の税制改正の結果、SoftLayerへの支払いには8%の消費税が課税されます。

おわりに
当ページの情報は2015年9月時点の情報を元に記述していますが、課金の仕組みは変更する可能性があります。
最新の情報はSoftLayerのWebページにて確認してください。
すでにご契約済みの場合には、SoftLayerまたは日本IBMから変更内容の連絡がありますので、きちんと確認するようにしてください。

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