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6.1 ソフトレイヤーネットワーク入門

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(2016年時点での内容をアーカイブとして掲載しているため、一部の掲載内容が最新情報とは異なる場合がありますので、ご了承ください。最新のIBM Cloudのアップデート情報はIBM Cloud アップデート情報柔らか層本をご参照ください。)

概要
サーバーを注文するとパブリック・ネットワークとプライベート・ネットワークに対して、自動的にVLANとIPアドレスが割り当てられます。(ただし、プライベートオンリーとして注文した場合は、プライベート・ネットワークのみとなります。)ここでは、VLANとサブネットの関係や、VLAN画面でサブネットの割り当て状況を確認する方法、サブネットを追加注文する方法をみていきます。

サブネットとVLANの関係
SoftLayerのサーバーには、パブリック、プライベート、マネジメントの3つのネットワークが接続されています。 下の図のように物理サーバー(Bare Metal Server)や、仮想サーバー(Virtual Server)は、パブリック・ネットワークとプライベート・ネットワークの間に挟まるような形で配置されます。 これらの、パブリック、プライベートのネットワークはサブネットとして、アカウントごとに専用のVLANに割り当てられます。

ネットワーク・アドレスは、細かくネットマスクが設定されたサブネットであり、サーバー注文時に自動的に割り振られるもの(プライマリIPアドレス)と、必要な時に追加できるもの(スタティックIPアドレス、ポータブルIPアドレスなど)があります。 サブネットにはパブリックとプライベートがあり、パブリック側のVLANにはパブリック・アドレスのサブネット、プライベート側のVLANには、プライベート・アドレスのサブネットが割り当てられます。

VLANに結びつくサブネットの確認方法
カスタマーポータルでVLANに含まれているサブネットやサーバー等のデバイスの情報を見ることができます。 この画面に行くには、カスタマーポータルの「Network」->「IP Management」->「VLANs」をクリックし、 表示されたVLAN一覧画面内の「VLAN Number」をクリックし確認します。 そうすると、このVLANに所属するサブネット、サーバーを見ることができます。

VLANの詳細画面では、サーバーだけでなく、FortiGateや、NetScalerといったネットワーク・アプライアンスの情報やIPアドレスも確認することができるので、「Devices」と表記されています。 VLANに所属する全てのサブネット情報が確認でき、サーバー注文時に割り当てられるプライマリ・サブネットのほか、追加IPアドレスに対するサブネットの情報も表示されます。 IPv6のサブネットをVLANにアサインして、ここでIPv4と同じように見ることができます。

接続先サブネット毎にサーバー管理者の接続先を制限し、セキュリティを高めることができます。このサブネットの制限方法は、2.8 VPN接続のアクセス先を制限するには?にあります。

次の詳細画面で、サーバー注文時に自動的に割り当てられるプライマリ・サブネットと、ユーザーが自由に割り当てられるスタティック・サブネットとポータブル・サブネットが確認できます。

上の図のそれぞれサブネットの違いは以下の通りです。

プライマリ・サブネット: サーバーの注文時に自動的に割り当てられます。
スタティック・サブネット:特定のサーバーで複数のパブリックIPアドレスを割り当てるときのサブネットです。
ポータブル・サブネット: ユーザーがVLANと紐づけることができるサブネットで、パブリックとプライベートを選択できます。

プライマリ・サブネットは、サーバー追加時に自動的に割り当てられますが、プライマリIPアドレスが不足したとき、自動的に新しいプライマリ・サブネットが同じVLAN上に追加されます。 そのため、サブネットが違っていたとしても同じVLAN内であれば相互に通信できるようになっていますが、サーバーに割り当てられているため他のVLANに移すことはできません。 他のVLANに移せるIPアドレスを使いたい場合は、サーバーに割り当てられないポータブル・サブネットを注文します。 ポータブル・サブネットのVLAN移動は、移動したいポータブル・サブネットと、移動先VLAN情報を記載し、チケットにて依頼します。ポータブル・サブネットの主な利用用途としては、IPエイリアスを追加したい場合や、ユーザーがベアメタル上で管理するハイパーバイザーにおける仮想マシン用のIPアドレスが挙げられます。ポータブル・サブネットとプライマリ・サブネットを疎通させたい場合は、VLANスパニングを「ON」にする必要があります。(手順は6.9 グローバル通信を有効にするには?と同様です。)

サブネットを追加注文するには?
サブネットの注文は、カスタマーポータル上から「Network」->「IP Management」->「Subnets」をクリックします。 画面右上の「Order IP Addresses」をクリックすると、注文画面が表示されますので、どの種類のIPアドレスを注文するか選びます。 ポータブル・サブネットを注文したいときは、次の画像のように「Portable Public」か「Portable Private」を選択し、注文を開始します。

以降の具体的な手順は、4.2 サーバーを替えても同じIPアドレスを継続するには?にあります。 カスタマーポータルで注文したあとは、サーバーのOS上でIPアドレスを追加する必要があります。

上図の「Global IPv4」、「Global IPv6」の詳細は、6.2 フローティングIPアドレスを取得するには?にあります。

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