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1.3.2 仮想化ソフトを使用するには?

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(2016年時点での内容をアーカイブとして掲載しているため、一部の掲載内容が最新情報とは異なる場合がありますので、ご了承ください。最新のIBM Cloudのアップデート情報はこちらを参照してください。)

概要
物理サーバーは、一般的なOSの他に有償のハイパーバイザー製品である VMware ESXi, Citrix XenServer, Parallels Server, Parallels Cloud Server, Microsoft Hyper-Vを利用することができます。 これ以外にも、Linuxの機能として、Xen, KVMなども利用できます。 ここでは、代表例として、VMware ESXiの利用方法をご紹介します。

VMwareの選択
ハイパーバイザーの選択は、物理サーバーの注文画面の中の「OPERATING SYSTEM」の中から選択できます。ここで、「VMware ESXi 5.5」を選択して、注文を確定します。

VMware vSphere Client の導入
物理サーバーが起動したら、http://www.softlayer.com/ の画面右上のVPNからプライベート・ネットワークへ接続します。そして、ウェブブラウザで、物理サーバーのプライベートIPアドレスをアクセスします。 次の例のように、http:/10.88.171.136/をアクセスすることで、vSphere Clientのダウンロード画面が表示されるので、「Download vSphere Client」クリックしてインストールします。

VMware ESXiへのログイン
以下の順番でクリックして、次の画面のように、vmadminのパスワードを取得します。
「Devices」-> 「物理サーバー名の左側三角マーク」 -> 「Show Password」にチェック

先にインストールした VMware vSphere Clientを起動して、物理サーバーのプライベートIPアドレス、ユーザー名、パスワードをインプットして、ログインします。

これで、vSphereのClientの画面が表示されました。 この後は、一般的なvSphere Clientの操作になります。

ポータブルIPの注文
一般のクラウドの環境では、ユーザーが独自にIPアドレスを割り当てることができません。IPアドレスは、クラウドの管理システムによって割り当てられるために、ハイパーバイザーと同じサブネットのIPアドレスを勝手に割り当てると、IPアドレスが2重に使用されるなど障害の原因になってしまいます。また、アドレスが重ならないサブネット範囲にすると、クラウド環境内でルーティングされず、どことも通信できない使えない仮想サーバーになってしまいます。

この問題に対処するために、SoftLayerでは、ポータブルIPという便利な機能があります。 この機能はVLANに、複数のサブネットを割り当てるもので、次の図のような概念になります。 VMware上の仮想マシンには、ポータブルIPのサブネット範囲からIPアドレスを割当てます。 もしも、セカンダリ・サブネットが無くなったら、さらにポータブルIPを追加することができます。

それでは、このVMware上の仮想サーバーに割り当てるIPアドレスを取得するために、ポータブルIPを注文します。 注文画面へは、カスタマーポータルから、次のように進みます
「Network」 -> 「IP Management」 -> 「Subnets」 -> 「Order IP Addresses」

ポータブル・サブネットを注文するには、最初に、プライベートかパブリックであるかを選択します。 次の例では、プライベートを選択しています。 サブネットのサイズを選択して「Continue」をクリックして、次の画面へ進みます。

ここで注文するサブネットと既存のVLANとの対応づけを行います。 次の例のように、VMwareなどハイパーバイザーのサーバーがあるVLANを選択して「Continue」をクリックして、次の画面へ進みます。

サブネットの注文にあたって必要な事項をインプットして、画面右下の「Place Order」をクリックして注文を確定します。

注文が完了すると、以下の画面のように、ポータブル・サブネットが VLANに付与されます。「Subnet」列のリンクをクリックして、次へ進みます。

次のポータブルIPのサブネットのIPアドレスを、VMware上の仮想サーバーに割当ます。 この「Notes (Click cell to edit)」部分のVM1,VM2,VM3は、VMware上の仮想サーバーに割当てた事を管理するために、後から手入力したものです。 リストから判るとおり、ゲートウェイのIPアドレスは、OSの導入時に利用します。

VMwareの仮想マシンの作成とインストール
仮想マシンへOSをインストールするため、ISOファイルのアップロードは、次の画面のように、「構成」タブを選択して、データストアの識別名の部分で、右クリックして、「データ・ストアの参照」のウィンドを開きます。

データストア・ブラウザのメニュー・アイコンから「ファイルのアップロード」を選択して、パソコンに保存されているISOファイルを指定してアップロードします。

仮想マシンの作成とOSのインストール
仮想マシンを新規に作成して、OSをインストールするには、次の画面のように、VMwareのサーバーのIPアドレスの部分にマウスのカーソルを合わせて、右クリックして、「新規仮想マシン」を選択します。

「構成」で「標準」を選択して、次へをクリックします。 ソフトウェアの要求に従って項目を選択していきます。

次の「ネットワーク」の部分で、次の画面のようにプライベート・ネットワークとアダプタを選択します。

この画面の例では、プライベート・ネットワークだけに接続するLinuxサーバーを構成しています。 ここで、先ほどアップロードしたISOファイルから、仮想マシンをブートするために、「完了前に仮想マシンの設定を編集」にチェックをいれて、終了ボタンをクリックして、次の画面へ進みます。

次の画面のように、「新規CD/DVD」を選択して、データストアのISOファイルを選択します。 最後に終了をクリックして、OSインストールが開始です。 そして、OSのインストールの過程で、ポータブル・サブネットの中からIPアドレスとゲートウェイ・アドレスなどを設定します。

以上で、VMwareの物理サーバーを立ち上げて、管理用パソコンにvSphere Clientを導入、仮想マシンのOSに割り当てるサブネットを取得して、仮想マシンにOSを導入するまでのステップが完了しました。 さらにSoftLayerで、VMware ESX を本格的に利用するためには、以下の参考資料が有用でしょう。

参考資料
VMware ESX Create Virtual Machine http://knowledgelayer.softlayer.com/procedure/vmware-esx-create-virtual-machine
Virtual Machine Network Setup http://knowledgelayer.softlayer.com/learning/virtual-machine-network-setup
Static and Portable IP blocks http://knowledgelayer.softlayer.com/articles/static-and-portable-ip-blocks

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