新社会人に捧げるコミュニケーションTips: モノゴトの説明の仕方
新社会人あるある
先輩: 君の書いた報告書に書いてある,この〇〇って何?
緊張気味の私: えっと,〇〇とはああでこうでああで...
先輩: ...よくわかんないんだけど
私: 「」
新社会人になったとき最初に思ったのは,「緊張しているにせよ,モノゴトを説明するのがこんなに難しかったなんて!」ということだった.
よくよく考えてみると,モノゴトにはたくさんの側面があって,伝えるべき候補はたくさんある.
一体何を説明してあげたらいいの?同じ悩みを抱えることになるであろう後輩たちのために考えてみた.
なにが原因か
極端だけど,下手くそな説明は大体こんなことになってることが多い.
先輩: 「ドア」ってなに?
私: 部屋の入り口につけて部屋と廊下を遮断するためのやつです.
もしくはこんな感じ.
先輩: 「ドア」ってなに?
私: 大きな板で,真ん中に取っ手が付いてて,それをひねると....
前者だったら先輩は「ドア」が何なのか具体的なイメージがつかないし,
後者だったら先輩は「ドア」なるものが一体何のためにあるのか,理解できない.
解決策
人間は欲張りな生き物で,「これはなに?」と聞いた瞬間に __役割__と__実体__の2つを同時に問うている事が多いようだ.
だからそんな疑問に応えるためには,そのモノゴトの__役割__と__実体__を両方を伝えてあげればいい.
先輩: 「ドア」ってなに?
私: 部屋の入り口につけて外と遮断するための(役割),取っ手のついた大きな板(実体)です.
先輩: なるほど!
もし先輩が意を得ないようだったら,それは__役割__と__実体__のどちらかの説明が悪かっただけ.
冷静に問題を切り分けて相手が求めている方を丹念に応えてあげよう.
先輩: 外と遮断する?
私: 外から部屋の中が丸見えだと嫌じゃないですか.それを隠してくれるんですよ.
とか.
先輩: 取っ手?
私: 取っ手を持ってドアを開けたり締めたりできるんですよ.
結論
とりあえず,モノゴトを説明するときは
- そのモノゴトの役割
- そのモノゴトの実体
の二点を必ず説明にいれるようにしよう.そうすればだいたいはなんとかなる.
Appendix: ケーススタディ
Qiita
Qiitaを参考にしてみよう.
Qiitaとは のページには
"Qiitaは「プログラミングに関する知識を記録、共有する最適なサービス」です."
とある.この一文でQiitaの__役割__が「プログラミングに関する知識を記録、共有する」ことだということは分かる.
でも__実体__はこの一文からはよくわからない...何「最適なサービス」って.
と思ったけど,この場合__実体__はその下の画像によく現れている.
この画像を見れば
- Tipsやcodeをpostする先であること
- Webサービスであること
- 画面イメージ
などが雄弁に語られている.
そして更にその下には,「Qiitaの特徴」と題してQiitaの__実体__の記述が続く形となっている.