はじめに
私は長年Apple製品を使ってきました。
Mac、iPhone、iPadと、いわゆる「Appleエコシステム」の中で快適に過ごしてきましたが、
ある時期から不満が積み重なり、最終的にLinuxとAndroidに完全移行しました。
ここでは、ジョブズ亡き後のApple製品に感じた欠点と、
移行を決断した理由を率直にまとめます。
1. Macの拡張性の圧倒的な低さ
MシリーズMacは高性能ですが、拡張性がほぼゼロです。
- メモリ増設不可(購入時に最大まで積むしかない)
- GPU交換不可(外付けeGPUも非対応)
- ストレージ換装も基本不可能
私が使っていた Mac mini M2 Pro も例外ではなく、
購入から2年半ほどでメモリ不足とGPU性能不足を感じるようになりました。
PCならメモリやビデオカードを増設して延命できるところが、
Apple製品ではそれが叶わず、筐体寿命=性能寿命になってしまいます。
2. iPhoneの顔認証一本化とデザインの停滞
iPhoneはTouch ID(指紋認証)を廃止し、Face ID(顔認証)一本化しましたが、
これは私にとって明確な利便性低下でした。
- 暗所やマスク着用時にFace IDが反応しにくい
- Touch IDのほうが正確でスピーディ
さらにデザインは数年間ほぼ変化がなく、
5万円のNothing PhoneのようなAndroidスマホの方が新鮮で遊び心があります。
カメラ性能は向上していますが、そのコストが本体価格に直結。
本当に画質を求める人は一眼レフやミラーレスを使うため、
「万人に必要な機能」ではないのに値段だけが上がっている印象です。
3. iPadの価格と解像度のアンバランス
私はタブレットを読書や勉強用端末としても使いますが、
iPadは廉価モデルがフルHD程度の解像度に留まり、
高解像度モデルは倍以上の価格になります。
- 5万4,000円のAndroidタブレットで3.2K解像度が手に入る
- iPadで同等の解像度を求めると10万円近くかかる
文字の見やすさは勉強効率や読書体験に直結するため、
この価格と性能のギャップは致命的でした。
4. なぜWindowsではなくLinuxを選んだのか
Appleを離れるとき、選択肢としてWindowsもありましたが、最終的にLinuxを選びました。
その理由は大きく3つあります。
(1) カスタマイズ性の高さ
Linuxはデスクトップ環境やウィンドウマネージャ、テーマ、キーバインドまで自由にカスタマイズできます。
UIや操作感を自分の作業スタイルに合わせられるのは大きな魅力でした。
Zorin OS Proの美しいテーマは、購入してすぐに使える完成度の高さで特に気に入っています。
(2) 不要機能の押し付けがない
Windowsは大型アップデートのたびに不要なアプリやサービスが勝手に追加されることがあります。
一方Linuxは、自分がインストールしたものだけでシステムを構築でき、
OSからの押し付け感がないのが快適です。
(3) 標準Shellがbash(成熟したCUI環境)
WindowsのPowerShellは独自仕様で学習コストが高く、Unix系の標準コマンドと互換性がありません。
Linuxはbashをはじめとする何十年も使われ続けた成熟したCUIが標準で、
シェルスクリプトやサーバー運用の知識がそのまま活かせます。
5. Android端末への移行
スマホはAndroid(Nothing Phone)にしました。
- デザインに新鮮さがあり、指紋認証も搭載
- 必要な機能を選んでカスタマイズ可能
- 本体価格も抑えられる
タブレットも高解像度Androidモデルを選び、
読書や資料閲覧での快適さを確保しました。
まとめ
Apple製品は完成度が高く、美しいデザインやエコシステムの連携は魅力的です。
しかし、ジョブズ亡き後は拡張性の低下、デザイン停滞、価格の高騰が目立ち、
私のニーズとは合わなくなっていきました。
LinuxとAndroidへの移行によって、自由度の高い環境をより低コストで実現でき、
不要な機能や制限に縛られない快適さを取り戻せました。
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