はじめに
Linuxディストリビューションを選ぶとき、多くの人は Ubuntu を候補にします。
Ubuntuは情報量が多く、サポートも豊富で、初心者にも入りやすい代表的なディストロです。
しかし、実際に使ってみると「見た目やUIの洗練度」という点では物足りなさを感じることがあります。
私はこれまでUbuntuやPop!_OSなどを使ってきましたが、最終的に Zorin OS Pro に落ち着きました。
その理由と、Ubuntuと比較したZorin OSの優位性をまとめます。
1. 圧倒的に洗練されたUI
Zorin OSは最初から 完成されたデザインテーマ を備えています。
Pro版にはさらに美しいテーマが追加され、配色、ウィンドウの角丸、アニメーション、アイコンセット、フォント選定まで非常に細かく作り込まれています。
正直、私はこのUIテーマを見た瞬間「これ、制作にかなりお金かかってるな」と思いました。
開発チームがUIデザインに本気で投資しているのが伝わってきたので、迷わずPro版に課金しました。
Ubuntuの場合、テーマやアイコンを自分でカスタマイズすることもできますが、Zorin OSはデフォルトの状態で完成度が高いため、余計な設定作業が不要です。
2. Windows・macOS風のレイアウト切り替え
Zorin OSの「Zorin Appearance」機能では、ワンクリックでUIレイアウトを変更できます。
- Windows風(タスクバー下部・スタートメニュー型)
- macOS風(上部バー+ドック型)
- クラシックGNOME風
- タッチ用レイアウト
UbuntuのGNOMEでも拡張機能を入れれば似たことはできますが、設定が複雑で、安定性に欠ける場合があります。
Zorin OSは標準機能として安定して動作します。
3. プリインストールアプリと使いやすい初期設定
Zorin OSは必要十分なアプリがプリインストールされており、インストール直後から快適に使えます。
LibreOffice、GIMP、ブラウザなどが揃っており、Ubuntuのように「まずは不要なアプリを削除、必要なアプリを追加」という作業がほぼ不要です。
また、初期設定ウィザードも分かりやすく、Linux初心者でも迷わずセットアップできます。
4. Pro版の価値
Zorin OSは無料版でも十分使えますが、Pro版にすると以下が手に入ります。
- 高品質な追加テーマ(ライト・ダークのバリエーション多数)
- ビジネス向けソフトやクリエイティブ向けアプリのバンドル
- 開発支援(課金が開発継続の資金になる)
私は**「UIテーマだけでもPro版の価値がある」**と感じています。
Ubuntuで同じレベルの見た目を作ろうとすると、テーマ探し・インストール・細かい調整に何時間もかかりますが、Zorin OS Proならインストール直後から完成形です。
5. 安定性とUbuntuベースの安心感
Zorin OSはUbuntu LTSをベースにしているため、パッケージやドライバの互換性が高く、安定性も抜群です。
つまり、Ubuntuの強み(豊富なソフト・情報量・安定性)を持ちながら、UIや初期設定の完成度を大幅に引き上げています。
まとめ
Ubuntu
- 強み:情報量、安定性、互換性
- 弱み:デフォルトUIがシンプルすぎる、カスタマイズ前提
Zorin OS Pro
- 強み:完成されたUI、レイアウト切替、初心者にも優しい初期設定、Ubuntuの安定性
- 弱み:Pro版は有料(ただしUIテーマだけで価値あり)
なぜ私がMacからLinuxに移行したか
MacにはNVidiaのビデオカードを搭載出来るモデルがないことです。私のメインの関心はWebデザインから3Dデザインに移っており、3Dで複雑なシーンをスムーズにリアルタイムレンダリングするためにビデオカードが必要でした。
結果、Linuxのメリットとデメリットを両方感じていますが、Linuxのメリットの一つがこのUIをとことん変更出来るという点です。ZorinOSのGnomeのThemeは現在手に入るThemeの中でも最も優れています。
結論:
Ubuntuをベースに、美しいUIと快適な初期体験を加えたのがZorin OS。
見た目にこだわる人や、設定に時間をかけたくない人には特におすすめ。
私はUIテーマの完成度に惚れて課金しましたが、その後もストレスなく使えているので、十分元は取れていると感じています。