はじめに
Linuxを日本語UIでインストールすると、ホームディレクトリ配下のフォルダ名は
ドキュメント
や ダウンロード
のように日本語になります。
GUIでは便利ですが、ターミナルやスクリプトで参照する際に IME切替が必須 になるため、作業効率が下がります。
macOSでは Finder 上で「ドキュメント」と表示されても、実際のフォルダ名は Documents
なので、CLIではIME不要でアクセスできます。
Linuxでもこれと同じような環境を作る方法を紹介します。
手順
1. 日本語UIでインストール
- インストーラーを日本語で進める。
- 最初のセットアップ時にホームディレクトリは日本語名で作成されます(例:
~/ドキュメント
)。
2. 日本語入力(Mozc)をインストール
- 言語設定(Language Settings)から Mozc をインストール。
- 例:
fcitx5-mozc
またはibus-mozc
- 例:
- 入力ソースに「Japanese」を追加し、ショートカットで切替可能にする。
3. 表示言語を英語に変更
- OSの表示言語(Display Language)を
English
に切り替える。
4. フォルダ名変更の確認ダイアログ
- 英語UIに切り替えた直後、ログイン時に英語のダイアログが表示されます。
「フォルダ名を英語に変更しますか?」と尋ねられるのでUpdate Names
を選択します。 - これで
~/ドキュメント
→~/Documents
のように英語名に変換されます。
メリット
- ホームディレクトリ配下が英語名になる(
Documents
,Downloads
など) - CLIやスクリプトで IME切替不要
- 英語UIはエラーメッセージや設定名がそのまま英語で表示されるため、Google検索やトラブルシュートが楽
注意点
- OS全体が英語表示になるため、日本語UIに慣れている場合は少し戸惑うかも
- 一部のアプリはUIも英語化されますが、日本語IMEはそのまま使えます
まとめ
Linuxを日本語UIでインストールした後、Mozcを設定してから英語UIに切り替えると、
フォルダ名も自動で英語化できます。
これにより、Mac同様に英語名フォルダでストレスなくパス入力が可能になります。
CLI作業やプログラミングをする人には特におすすめの設定です。