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5年目SIerがフリーランスの案件を獲得するまで

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はじめに

このたび、エージェントを介して業務委託案件を獲得することができ、8月から現在の会社を辞めて、フリーランスエンジニアとしてキャリアを歩むことが決まりました。

この記事ではフリーランスの案件を獲得するまでにどんなことをしたのかを共有させていただこと思います。同じような境遇の方の参考になれば良いなと思います。

前提

  • 26歳
  • 東京在住
  • SIer5年目
  • 業務ではAngularを使ったフロント開発が中心です(Java使ってバックエンド書いたり、オンプレミスでサーバー構築したりもしてます)

なぜ今の会社を辞めようと思ったか

私はプログラミング未経験の状態で今の会社に新卒入社しました。研修中にはじめてプログラミングに触れ、何かを自分の手で作る楽しさに夢中になり、これが自分にとっての天職なのではないかと感じるようになりました。

今の会社では、年次が上がれば、実際に手を動かすのではなく管理側に回るというのが社内恒例のキャリアパスになっていました(SIerあるあるなのかなと思います)。そのため技術力をいくら伸ばしても、あまり評価されず、また自分としてはできるだけ実際に手を動かす仕事に今後も携わっていきたいという思いがあったので、この時点で今の会社にずっといることはないだろうなと思っていました。

そして入社5年目になり、プロジェクトの中でも技術的に一番秀でた人間が自分になり、他のメンバーのサポートをするような立場になったとき、自分は周りにもっと技術力がある人がいて、成長しなければ追いつけない、やばいと思えるような環境に身をおきたいと感じ、転職を考えるようになりました。

なぜフリーランスなのか

転職の選択として、正社員でなくフリーランスになろうと思った理由は3つあります。

  1. 様々な分野の技術に触れてみたいから
  2. 自分で仕事を選べるという点に魅力を感じたから
  3. フリーランスという働き方を試してみたかったから

様々な分野の技術に触れてみたいから

今の会社で現在所属しているプロジェクトではAngularを使ったSPAの開発業務に携わっています。一応サーバーサイドでJavaを触ったり、Webサーバーなど環境周りの設定を行ってもいますが、一応現在の主軸はフロントエンドということになります。
ですが、私はこのままずっとフロントエンドエンジニアとして開発業務に携わっていきたいとは特に思っておらず、もっと面白そうで伸びしろのありそうな技術分野があればどんどん乗り換えていきたいとも思っているんです。
なので分野を問わず色々な技術に触れていきたいなと考えています。
そうすると、会社にもよるでしょうが、ひとつの会社に正社員就職してしまうと、ある程度触れる技術も限定されてしまい、色々な技術に触る機会も減ってしまうのではないかと考えました。
その点、フリーランスであれば案件によって使用されている技術は様々ですから、仕事を通して色々な技術に触ることができるのではないかと考えたのが理由のひとつです。

自分で仕事を選べるという点に魅力を感じたから

現在のプロジェクトでは開発作業の他にも、システムのデータ更新などの運用作業も行っているのですが、私はこの運用作業というものがどうしても好きになれませんでした。もちろんシステムが稼動するためには必要不可欠で重要な作業であるという認識はあるのですが、やはり手を動かして物を作っているという実感が得られる、開発作業の方が自分の性にあっているなと感じていました。
しかし、正社員という立場ではいくら自分が開発作業だけやりたいんだと思っていても、そう実現できるわけではなく、業務命令とあればある程度従わざるを得ません。
そういった自分の作業内容のコントロールがある程度利くというのもフリーランスの利点だと考えました。

フリーランスという働き方を試してみたかったから

上記2つの理由はあくまで正社員経験しかない現時点の私が考えていることであって、それが真実だとは限りません。やはり実際に経験しないとわからないこともたくさんあると思っているので、考えすぎず、とりあえず試してみようと思ったのが決断に至った最後の理由です。
現時点で26歳ということもあり、フリーランスでやっていくのが難しいなと判断したら、正社員転職するという選択肢も残せると思いますので、四の五の言わずチャレンジしてみようと思いました。

フリーランスエージェントに登録する

フリーランスとして仕事を始めるにあたり、仕事を得る方法はいくつかあると思いますが、特に人脈形成もできていない私はエージェントを利用することにしました。
私はギークスジョブ社1社のみ利用しましたが、色々話を聞くと複数のエージェントを利用した方が案件の選択肢も広がるなど利点が多いようです。
https://geechs-job.com/

ホームページから必要な情報を入力し、個別説明会の予約をしました。
個別説明会に参加するにあたり、スキルシートの提出を求められました。
(これまで自分が参画したプロジェクトについて、どのような技術を使い、どのようなポジションで、どのような作業を行っていたかを記載する、いわば履歴書のようなものです)
その後個別説明会に参加し、フリーランスについての説明や、個別説明会参加後から案件獲得までの流れの説明などしていただきました。
またスキルシートを元にどのようなスキルを持っているのかの深堀りをし、実際にどんな案件に参加できそうか、具体的にいくつか案件の募集要項を見せてもらいました。
(私の場合は個別説明会に参加したタイミング(2018/10頃)と実際に退職するタイミング(2019/07)が半年以上空いていましたので、あくまでイメージという形でしたが)

面談に参加する

退職時期も近づいてきたところで実際に案件に参画するため、参画先企業様との面談に参加しました。私の場合は2019年7月末に退職予定で、6月頭からの面談開始というタイミングでした。

まず、エージェントから現在の自分のスキルセットや希望に合致するような案件をいくつか提示してもらいます。
その中で自分が参画してみたいと思うものを優先順位付きで選定します。
その選定結果をエージェントに共有すると、先方に私のスキルシートを含め書類展開が行われ、先方に会ってみたいと思ってもらえれば面談が組まれるという流れです。

書類展開の際に先方に見せられるような成果物も予め指定することができ、私はReact+Firebaseで作った画像投稿アプリを指定しておきました。
React+Firebaseでポートフォリオを作ってみた

私の場合は提示された10社ほどの中から5社に選定し、エージェントに選定内容を共有してから1週間後には最初の面談に参加というようなスピード感でした。
結論を言えば、実際に臨んだ面談は2つで1社は正式オファーをいただき、もう1社は見送りという形になりました。
見送りの理由はアジャイルでの開発経験がないことを懸念してとのことでした。
もっと精進しないといけないですね。

面談前

面談の日程が決まっても、当日までに特に準備しておくことはないです。
私は先方のホームページに軽く目を通しましたが、当日も説明いただけるのでそこまで身構える必要はなさそうです。

面談当日

面談当日はエージェントの担当者の方と待ち合わせします。
その後、面談開始までの時間に先方の事業内容やサービスについて軽く共有してもらえます。

面談

面談の実際の流れですが、以下の流れで進むことが多いです。

  1. 先方から業務内容や実際の作業内容についてのご説明
  2. 自分の経歴・スキルセットについての説明
  3. 先方からこちらへの質疑
  4. こちらから先方への質疑

(私は2社しか面談していませんが、他の人の話を聞く限りでもこの流れが多いようです)

先方からの質問内容

2社の面談にて、質問いただいた内容をいくつか共有させていただこうと思います。
(私が回答した内容を簡潔に書いていますが、適切な回答であるかはわかりません)

Q. なぜフリーランスになろうと思ったのか
A. (上記の内容を簡潔に説明しました)

Q. なぜReactを選んだのか(成果物について)
A. AngularとVueは業務で使用した経験があるが、Reactはまだなかったため、手を出しておきたいと思ったから

Q. ソースコードレビューに臨む際、どんなことに気をつけているか
A.
 1. 指摘点はなぜそれではいけないのかを筋道立てて説明する
 2. 堅い雰囲気にならないようにする(レビューイが怒られていると勘違いしないように)
 
Q. プロジェクトチーム内ではどのようなポジションだったか
A. 直近のWeb開発プロジェクトでは、リードエンジニアとして、技術選定や基本設計~テスト、デプロイまで携わり、また技術要員を増やすため、数度社内勉強会を開催するなど技術的なサポートも行っていた。

Q. 自分でサービスを作ってみたいか
A. いいアイデアが思いつけば作ってみたいが、現状はアイデアを実現できるだけの力をつけることに注力したい。

面談後

エージェントの担当者の方から、フィードバックをいただきます。
その後、早ければ当日にエージェントから面談の結果が通知されます。
その後は契約関連書類の確認・記入・捺印や給与振込先口座の登録作業を終え、案件参画の開始日まで待機という形になります。

おわりに

あくまで私の経験なので、利用するエージェントや先方によって多少流れは異なると思います。
面談も初めての経験だったので、うまくやれた自信はあまりなく、今後も経験を積んで慣れていきたいと思います。

この記事が誰かの参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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