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コーディングガイドライン(の例) [HTML] [SCSS]

Last updated at Posted at 2016-03-10

はじめに
社内で使いたいと思っているフロントエンドのコーディングガイドラインの草案を載せてみました。
「ここはこうあるべきじゃない?」などいろんな人からツッコミもらえたら嬉しいです。

アウトラインはこんな感じです。

フロントエンドコーディングガイドライン

基本仕様

HTML

基本ルール

  • 要素の終了タグは省略しない
  • 空要素のスラッシュ付けない
  • および終了タグが不要なタグ(ex. input meta img )の末尾スラッシュは付けない
  • コーディングフォーマットは Google HTML/CSS Style Guide に従う。

Google HTML/CSS Style Guide
http://google-styleguide.googlecode.com/svn/trunk/htmlcssguide.xml

Doctype宣言

html
<!DOCTYPE html>

エンコード/改行コード

UTF-8、LF を使用します

大文字/小文字

小文字のみを使用する
ただしalt属性など値が文字列の場合は使用可能

sample
- <A HREF="/">Home</A>
+ <a href="/">Home</a>

スペース

必要のないスペースは入れない

sample
- <p >text</p>
+ <p>text</p>

コメント

HTML/PHPコード中のコメントは <!-- comment --> 書式で書きます。
重要なラッパーなどの閉じタグに <!-- /wrapper --> などと入れることが多いですが、
昨今のエディタでは、開始/終了タグの対応を視覚的なハイライトで得ることができるため、
必要最小限にすることを推奨します。

また <!-- の後、および -->の前には半角スペースを入れることを推奨します。

sample
<!-- .global-footer -->
<footer class="global-footer">
<div class="container">
:

<!--の直後に#を記述しないでください。SSIのコマンドと誤認されてしまうことがあります。

sample
- <!--#header-->
+ <!-- #header -->

インデント

インデントは使用しません。
共通ソースコードのインクルード化やphpテンプレート化する際に整合性が保てなくなるためです。

ファイルパスの記述

同一サイト内のリソース

ドキュメントルートからの相対パスで記述する

sample
- <a href="img/common/hd_title.png">
- <a href="../img/common/hd_title.png">
- <a href="http://mysite.com/img/common/hd_title.png">
+ <a href="/img/common/hd_title.png">

外部ドメインのリソース

プロトコルを省略した絶対パスで記述する

sample
+ <a href="//othersite.com/img/common/hoge.png">

ディレクトリとファイル

ディレクトリの命名規則

No ディレクトリ名 配置ファイル
1 css cssファイル
2 js Javascriptファイル
3 img png, jpg, gif, svg
4 data xml, jsonファイル

※ 詳しくはディレクトリ構成図を参照

ファイルの命名規則

  • ファイルはすべてアルファベットの小文字と数字、アンダースコア(_)、ハイフン(-)で構成する
  • ドット(.)は拡張子以外では原則使用しない
  • 名前に複数の単語を含む場合はハイフン(-)で連結する

※ 各コンテンツの具体的なディレクトリ名はURL設計書に定義されている語に従う

画像

ファイルの命名規則

sample
(接頭辞)_(名前)_(番号/ステート/).拡張子
  • 語をつなぐためのハイフン(-)は使用しない
  • 節同士(接尾辞、接頭辞をつける場合)はアンダースコア(_)で連結する
  • ボタンなどのステートを表す場合はアンダースコア(_)+状態名を付属する
  • 明示的に順番が必要なものはアンダースコア(_)+番号(ゼロ埋めはしない)をつけることが可能(a,bなど数字以外の序列表現は避ける)
  • 色のバリエーションがあるものもアンダースコア(_)で接尾する
  • キャメルタイプは使用しない

接頭詞

画像の用途/分類を明示する下記接頭詞をつける

接頭詞 意味
icon アイコン
btn ボタン
bg 背景
img 図版・写真

接尾詞

画像の状態を明示する下記接尾詞をつける

接尾詞 意味
focus フォーカス(マウスオーバー)
active アクティブ(タップダウン)
disabled 非活性
open 開いている
checked チェックされている
selected 選択されている
progress 途中
error エラー

CSS/Sass

SCSSのファイル構成

SMACSSのように、Base, Layout, Module, State, Theme のレイヤーに分けて各SCSSを管理、更新する。(Stateレイヤーについては後述)

├ frontend_src/
│   └ scss/
│       ├ lib/                //【Lib    層】
│       │  ├ _variables.scss  // SCSS全体で使用する定数など定義
│       │  ├ _mixins.scss     // SCSS全体で使用する各mixinのimporter
│       │  └ mixins/          // SCSS全体で使用する各mixin
│       │
│       ├ shared/             
│       │  ├ base/            //【Base   層】: サニタイズ, 印刷スタイル
│       │  ├ layout/          //【Layout 層】: 基本ゾーニング, 共通テンプレート
│       │  ├ develop/         //【Develop層】: 開発中のみ使うパーシャルを入れる
│       │  ├ module/          //【Module 層】: 書式, ボタンなど汎用パーツ
│       │  ├ base.scss        // Base,Layout,Develop層のimporter
│       │  └ module.scss      // Module層のimporter
│       │
│       └ {category}/         //【Theme  層】: 固有スタイル
│          ├ {page}.scss
│          └ {page}.scss
│
└ public/                     // 公開領域(ドキュメントルート)
    └ css/                    // コンパイルされたCSS
       ├ shared/
       ├ {category}/
       ├ {category}/
            : 

SCSSのimporterとpartialの定義

  • module.scss のように他のSCSSをimportして同ファイル名でCSS出力されるものをScssの「importer(母体)」と呼ぶ
  • 一方で、母体から@importされる「_」から始まるファイル名のものをscssの「Partial(パーシャル)」と呼ぶ

母体となるSCSSファイルでは、かならず文頭でライブラリ層のvariableとmixinをimportし、プロジェクト全体で共通の定数やmixinが呼び出せるようにする。

SCSS母体の文頭のルール
@charset "UTF-8";
@import "../lib/variables";
@import "../lib/mixins";

// ---------------------------------------------------
// your code here

この文頭を定型化するため、原則的にSCSS母体になるSCSSファイルは、同じ階層に置く。

scss/
  lib/             // 各SCSS母体から lib への相対パスが等しい
  shared/
    base.scss
    module.scss
  category/
    page.scss

一方、パーシャルたちはこのような必須import等を必要としない。

SCSSパーシャルの文頭
// ---------------------------------------------------
// your code here

SCSSの基本文法

基本的な記述ルールについては Google HTML/CSS Style Guide に準拠する
http://google-styleguide.googlecode.com/svn/trunk/htmlcssguide.xml#CSS_Style_Rules

h1,
h2,                           // カンマ区切りで複数セレクタを指定する場合は改行
.title {                      // セレクタと開始ブラケットの間は半角スペースを開ける
  font-weight: bold;          // インデントは2スペースとし、Tab文字は仕様しない
  color: #999;                // プロパティの後のコロンと、値の間は半角スペースをあける
}                             // 閉じブラケットは改行する
                              // 宣言同士は1行アキを入れる
h3 {
  color: #666;                // 省略可能であれば色値は3ケタに
  border: 1px solid dotted;   // 可能であればショートハンドで書く
}

DON'T
- h1,h2,.title{
-   font-weight:bold;}

ただしコードの可読性を高め、ルールのメンテナンス性を保つ必要のある場合は例外とするが、積極的に使う必要はない。

sample

  &.home     { background-image: url(/img/common/img_home.png); }
  &.products { background-image: url(/img/common/img_products.png); }
  &.history  { background-image: url(/img/common/img_history.png); }
  &.support  { background-image: url(/img/common/img_support.png); }
  &.about    { background-image: url(/img/common/img_about.png); }
  

SCSSファイルでのコメント

  • Sassのコンパイルでは // コメントは削除されるが、 /**/ コメントはCSSに出力されてしまう。したがって、原則は // コメントのみを使用する。
  • ただし、デバッグのしやすさの観点で、ルールレイヤーの途切れ目などに必要最小限で /**/ コメントを残すことは可能とする。

SCSSファイルの命名規則

####モジュールファイル

  • 名前に複数の単語を含む場合はハイフンで連結する
  • 接尾詞、接頭詞をつける場合も基本はハイフンで連結する

class名の命名規則

IDではなくClassで

コンテンツエリア内では使うパーツにはIDは原則使わず、classで定義する(ぺージで1回しか使用しないものもclassとする)

sample
- #list-article	
+ .list-article

連結子は単数ハイフン(-)のみ

キャメルタイプやアンダースコアは使用しない

sample
- .listArticle	
- .list_Article
+ .list-article

BEM記法のようなダブルハイフンやダブルアンダースコアは使用しない
部分的なオーバーライドやスタイリングをするためのOOCSSクラスを用いることは可能

sample
- .list--Article__compact	
+ .list-article .compact

複数英単語でもClassとして1つの節であれば1語にする

下記例の場合、typefaceとして一つのまとまり(節)になるので1語にする

sample
- type-face-list
+ typeface-list

意味が通らなくなる略語は使用しない

略語は個人差が出て表記ゆれになってしまう。文字列の短さよりも意味の明瞭さを重視する

sample
- .atcl-ttl
- .artcl-ti
+ .article-title

事業や製品名、カテゴリに紐づくclass名をつけるときはURL設計の語彙にしたがう

例:組版製品という意味ですでにディレクトリ名でtypesettingという語が使われているため、新しい語を用いるべきではない

sample
- .composition
+ .typesetting

状態や特性によるスタイルをオーバーライドする場合は、下記classを掛け合わせる

SMACSS命名規則にあるような、is-等の接頭辞は使用せず、

ステートクラス名の例
.active   // 選択されている, 消えているものが表示されている状態
.focus    // フォーカスされている状態
.disabled // 非活性になっている状態
.touched  // タップ中
.compact  // 小さい版
.open     // 開いている
  :

※英語として副詞(形容詞)であればそのままの語を用い(例:open)、他動詞であれば受動態にする(例:touched)にする。またhtml要素の属性名が存在するものは、なるべく同じものを用いる(例:disabled``selected``checked)

ただしこれらは元のClassと掛けあわせて使用する前提で汎用的な語にしていますので、Class単独でスタイル定義をしないようにしてください。
(したがってこの思想ではSMACSSにあるStateレイヤーを必要としない)

sample
- .touched {         // そのものに指定すると影響範囲が大きすぎる
-   opacity: .5;
- }
 
+ .article-title {   // かならず掛け合わせで使う
+   &.touched {      
+     opacity: .5;
+   }
+ }
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