Power Platformライセンスに含まれるDataverse容量

(ライセンスガイド更新に伴い更新: 2024/2/1)
(ライセンスガイド更新に伴い更新: 2024/8/26)

今回は、Power Platformライセンスに含まれるDataverse容量についてご説明します。
基本的な考え方や管理方法については以下の記事をご参照ください。

ライセンスに含まれる容量

Power Apps、Power Automate、Power Virtual Agents、Power Pagesのいずれかのライセンスを購入するとDataverseの容量が付与されます。
こちらに含まれるDataverse容量の付与の仕方については2種類あります。

①既定容量
ライセンスを1つ以上購入したテナントに、数に関係なく既定の容量が提供されます。
既定容量はテナントに1回のみ適用されます。
例えば、Power AppsのPremiumライセンスを１回購入したあと、同じテナントでPower AutomateのPremiumライセンスを購入しても、Power AutomateのPremiumライセンスが加算されることはありません。
②追加容量
追加でライセンス数に応じて容量が追加されます。こちらは単純に掛け算で計算していただけます。

Dataverse の容量はテナント内で共有され、特定のユーザーや環境に関連付けられません。

つまり、１次関数における切片と傾きですね！😊
切片：既定容量
傾き：追加容量

Apps・Automate Premiumライセンスのデータべース容量を例にすると、以下のグラフのように増えていくイメージです。

以下に現時点(2024/8)でのライセンスに付与する具体的な容量についてまとめますが、最新でない可能性があります。
最新情報は以下のURLから最新のライセンスガイドをダウンロードの上、「Power Platform のDataverseのキャパシティ」セクションをご確認お願いいたします。
ライセンスガイドダウンロード

Power Appsのライセンスに付与する容量

容量種類	①Premiumの規定	①per appの規定	②Premiumライセンス数毎に追加	②per appライセンス数毎に追加
データベース	10GB	5GB	250MB	50MB
ファイル	20GB	20GB	2GB	400MB
ログ	2GB	2GB

※①は数に関係なく付与、②はライセンス数

Power Automateのライセンスに付与する容量

容量種類	①Premiumの規定	①per userの規定	①Processの規定	①per flowの規定	②Premium数毎に追加	②per userライセンス数毎に追加	②Process数毎に追加	②per flowライセンス数毎に追加	②Process Mining付加
データベース	10GB	10GB	5GB	5GB	250MB	250MB	50MB	50MB	2GB
ファイル	20GB	20GB	2GB	2GB	2GB	2GB	200MB	200MB	1TB
ログ	2GB	2GB	200MB	200MB

※①は数に関係なく付与、②はライセンス数

Copilot Studioのライセンスに付与する容量

容量種類	①規定
データベース	5GB
ファイル	20GB
ログ	2GB

※数に関係なく付与

Power Pagesのライセンスに付与する容量

容量種類	①規定(認証・匿名どちらも同じ)	②認証済みユーザーライセンスパック数毎に追加	②匿名ユーザーライセンスパック数毎に追加
データベース	5GB	2GB	500MB
ファイル		16GB	4GB
ログ	2GB	1GB	250MB

※①は数に関係なく付与、②はライセンス数

容量のアドオン（キャパシティアドオン）

上記のライセンス(サブスクリプション)で提供される容量を追加する必要がある場合、サブスクリプションに以下のオプションのアドオン ライセンスを追加することができます。ほかのライセンス同様、月ごとのサブスクリプションです。

容量種類	課金単位
データベース	1GB
ファイル	1GB
ログ	1GB

最近、Dataverseの容量はどの容量も無制限となりました！
（以前はデータベース容量は4TBという制限がありました。）

Power Platform 従量課金環境のDataverse容量

従量課金プランを有効化した環境では、容量種類ごとに購入できます。

容量種類	規定容量	課金単位
データベース	1GB	1GB
ファイル	1GB	1GB
ログ	0GB	1GB

これらの従量課金環境では、テナント全体のDataverse容量は消費されません。
詳細はこちら

まとめ

ライセンスに付与される、既定容量、追加容量の考え方は少しわかりづらいところもありますが、こちらの記事をぜひご確認用にお使いください！