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Power BIレポートのテンプレート化 ~同じPower BIレポートを別の環境(Dataverse)のテーブルに接続したい~

Last updated at Posted at 2023-07-17

こんにちは!
題名が長くなってしまいましたが、今回はレポートをテンプレート化したいときの1つの方法についてご紹介します。
ただのテンプレートファイルpbitではなく、
違う環境のDataverseにつなげてその環境の同じ名前のテーブルのデータレポート化を自動化したいときの方法です!
(テーブル名や列名が変わる場合追加手順必要)

こちらを設定しておくと、環境のURLを入力するだけでデータに接続できるテンプレートを作成することができます。

なんだかうまく説明できないので(´;ω;`)、次のイメージをご参照ください。

今回の「テンプレート」とは?動作イメージ

ファイルを開くと画像のようなポップアップが表示され、環境のURLを入力したらデータ接続完了!というものです。
image.png

通常のテンプレートファイルpbitだと環境情報が保存されてしまっており、変更できません。

作成方法

では早速手を動かしていきましょう。

レポートダウンロード

こちらの手順はpbixファイルがローカルにある場合は必要ないです。

まずPower BI Serviceから、移行したいレポートをダウンロード
レポートを開き、[ファイル]>[このファイルをダウンロードする]をクリック
image.png

[レポートとデータのコピー]を選択した状態で、[ダウンロード]ボタンをクリック

レポートのパラメーター設定

ファイルエクスプローラーでレポートを選択する
image.png

Power BI Desktopを開いたら、[データの変換]をクリック
image.png

Power Query エディターが開かれたら、
左の「クエリ」の下で1つのテーブルが選択されていることを確認(今回は「Contact」というテーブル)して[詳細エディター]をクリック

image.png

以下の赤枠箇所にデータソース情報が保存されているのでこちらをコピーする(ダブルクオーテーションは含めない)
コピーしたら、一旦こちらのウィンドウは[×]ボタンで閉じる
image.png

「詳細エディター」はGUIなどで設定したクエリの中身を表示します。
クエリが書ける方は直接こちらを編集するのもいいです!

Power Query エディターに戻ったら、
[パラメーターの管理]>[新しいパラメーター]をクリック
image.png

パラメータを以下のように設定する
「現在の値」に先ほどコピーした環境URLを入力する
完了したら[OK]ボタンをクリック

左の「クエリ」の下で1つのテーブルを選択し(今回は「Contact」というテーブル)、[詳細エディター]をクリック
image.png

先ほどコピーした環境URLのところに、作成したパラメーター「environment」を入力
[完了]ボタンをクリック
image.png

接続されているテーブルすべてにこれを設定しましょう。
(クエリの下に表示されているテーブルマークのものが接続されているテーブル)
テーブル選択>[詳細エディター]>環境URLをパラメーター「environment」に設定

image.png

もしテーブルの名前が変わる場合は以下の手順を追加してください。
クエリの「Item=」の先にテーブルの論理名を設定します。
今回の場合「contact」の部分を変えます。
image.png

論理名とは英語名です、Power Apps Dataverseのテーブル詳細画面などで確認できます。
image.png

すべてのテーブルに対して、設定完了したら、[閉じて適用]をクリック
image.png

テンプレートとして保存

[ファイル]をクリック
image.png

[名前を付けて保存]をクリック

名前を設定し、[ファイルの種類]で[Power BI テンプレートファイル(*.pbit)]を選択
image.png

テンプレートの使い方

テンプレートが完成したので、今度はテンプレートの使い方についてご紹介します。

まず、PowerPlatform管理センターで、移行先の環境URLの取得をします。

image.png

ローカルでテンプレートを開きます。
image.png

環境に接続します。
image.png

ログイン画面が表示されたら、環境にログインします。表示されないこともあります。
image.png

接続完了です!
(データが入っていない場合、グラフは表示されませんが、エラーが出なけれ問題ありません。)
image.png

フィルターは取れていないか確認お願いします。
image.png

最後にPower BI Serviceに発行して完了です。
image.png

まとめ

どうでしたでしょうか?
環境を変更する際、毎回、テーブルを接続しなおして、列の設定をし直すのが大変だったかと思うのですが、パラメーターを設定することで、テンプレートっぽくすることができました。
今回環境情報を変数として作成しましたが、他にもパラメーター作成して応用できそうですね。

参考

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