こんにちは!
題名が長くなってしまいましたが、今回はレポートをテンプレート化したいときの1つの方法についてご紹介します。
ただのテンプレートファイルpbitではなく、
違う環境のDataverseにつなげてその環境の同じ名前のテーブルのデータレポート化を自動化したいときの方法です!
(テーブル名や列名が変わる場合追加手順必要)
こちらを設定しておくと、環境のURLを入力するだけでデータに接続できるテンプレートを作成することができます。
なんだかうまく説明できないので(´;ω;`)、次のイメージをご参照ください。
今回の「テンプレート」とは?動作イメージ
ファイルを開くと画像のようなポップアップが表示され、環境のURLを入力したらデータ接続完了!というものです。
通常のテンプレートファイルpbitだと環境情報が保存されてしまっており、変更できません。
作成方法
では早速手を動かしていきましょう。
レポートダウンロード
こちらの手順はpbixファイルがローカルにある場合は必要ないです。
まずPower BI Serviceから、移行したいレポートをダウンロード
レポートを開き、[ファイル]>[このファイルをダウンロードする]をクリック
[レポートとデータのコピー]を選択した状態で、[ダウンロード]ボタンをクリック
レポートのパラメーター設定
Power BI Desktopを開いたら、[データの変換]をクリック
Power Query エディターが開かれたら、
左の「クエリ」の下で1つのテーブルが選択されていることを確認(今回は「Contact」というテーブル)して[詳細エディター]をクリック
以下の赤枠箇所にデータソース情報が保存されているのでこちらをコピーする(ダブルクオーテーションは含めない)
コピーしたら、一旦こちらのウィンドウは[×]ボタンで閉じる
「詳細エディター」はGUIなどで設定したクエリの中身を表示します。
クエリが書ける方は直接こちらを編集するのもいいです!
Power Query エディターに戻ったら、
[パラメーターの管理]>[新しいパラメーター]をクリック
パラメータを以下のように設定する
「現在の値」に先ほどコピーした環境URLを入力する
完了したら[OK]ボタンをクリック
左の「クエリ」の下で1つのテーブルを選択し(今回は「Contact」というテーブル)、[詳細エディター]をクリック
先ほどコピーした環境URLのところに、作成したパラメーター「environment」を入力
[完了]ボタンをクリック
接続されているテーブルすべてにこれを設定しましょう。
(クエリの下に表示されているテーブルマークのものが接続されているテーブル)
テーブル選択>[詳細エディター]>環境URLをパラメーター「environment」に設定
すべてのテーブルに対して、設定完了したら、[閉じて適用]をクリック
テンプレートとして保存
名前を設定し、[ファイルの種類]で[Power BI テンプレートファイル(*.pbit)]を選択
テンプレートの使い方
テンプレートが完成したので、今度はテンプレートの使い方についてご紹介します。
まず、PowerPlatform管理センターで、移行先の環境URLの取得をします。
ログイン画面が表示されたら、環境にログインします。表示されないこともあります。
接続完了です!
(データが入っていない場合、グラフは表示されませんが、エラーが出なけれ問題ありません。)
まとめ
どうでしたでしょうか?
環境を変更する際、毎回、テーブルを接続しなおして、列の設定をし直すのが大変だったかと思うのですが、パラメーターを設定することで、テンプレートっぽくすることができました。
今回環境情報を変数として作成しましたが、他にもパラメーター作成して応用できそうですね。
参考