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Dataverse検索機能をオンにする

Last updated at Posted at 2022-10-28

そもそもDataverse検索とは

Power Appsのモデル駆動型アプリの一番上に表示される検索バーを使った検索を「Dataverse検索」といいます。
複数テーブルの行に対する検索添付ファイル内の文字列まで検索できます。
image.png

Dataverse検索のここがすごい!

  • 検索エンジンライクにDataverse内のデータをテーブル横断で高速に検索をかけることが標準で可能
  • Dataverseに保存されている添付ファイル内の文字列も検索対象(OfficeドキュメントやPDF等)
  • 柔軟な検索条件を設定可能(あいまい検索、AND・OR条件、完全一致、前方後方ワイルドカード)
  • 裏側はAzure Cognitive Searchの仕組みを採用

検索対象になるファイルは、メモ(Note(annotation))テーブルに保存されたファイルです。
現在ファイル列は対象外となっております。

現状、環境を作成するときに設定するベース言語をベースに裏で動いてるAzure Cognitive Searchのインデックスアナライザーが動くため、異なる言語を使用すると、上手く単語を区切ってくれません。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/configure-relevance-search-organization#availability-and-language-support

Dataverse検索機能をオンにする

その環境のDataverse検索機能は連動してます。
つまり、一つの環境でDataverse検索をオンにすると、その環境内のすべてのモデル駆動型アプリに反映されます。

これを追加する方法を後述します。

テーブルの行に対してDataverse検索をオンにするには各テーブルで設定する必要があります。
検索バーでテーブルの行に対して検索をかけられるようにする方法

また、どの列に検索をかけるのか、検索結果にどんな列を表示するかを設定するには簡易検索ビューをカスタマイズし、追加しないといけません。
簡易検索ビューをカスタマイズする

検索機能の追加手順

  1. Power Apps画面で右の歯車マークをクリックし設定メニューを開き、[管理センター]を選択
  1. Power Platform管理センターが開いたら[環境]を開いて対象の環境を選択
    image.png

  2. 環境の詳細画面に移ったら、[設定]をクリック
    image.png

  3. [製品]を開き、[機能]を選択
    image.png

  4. [検索]の[Dataverse検索]をオンにして、画面下の保存ボタンを押す
    image.png

Dataverse検索を有効後は初回のインデックス作成処理が発生するため、実際に検索が有効になるのは1時間から最大12時間かかります。

同じ環境内のPowerAppsホーム画面やモデル駆動型アプリに表示されます。

モデル駆動型アプリでビューを追加する

対象のビューを追加しないと検索バーで検索をかけてもページが表示されません。

  1. モデル駆動型アプリ編集画面で[ページ]>対象のビュー>[ビューの追加]>簡易検索ビューであるビューを選択
    簡易検索ビューのカスタマイズは別で必要です。簡易検索ビューの「列の検索」に検索対象にしたい列の追加をするとこのDataverse検索にも反映されます。
    簡易検索ビューの作成方法についてはこちら↓から
    簡易検索ビューをカスタマイズする

  2. [公開]する
    image.png

  3. [再生]して、実際のアプリ操作画面にて、簡易検索ビューにある列で検索をかけることができる
    image.png

まとめ

今回はDataverse検索機能をオンにする方法について書きました。
検索バーを追加するだけでアプリ内の検索が便利になりますので、是非、やってみてください!

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