E資格(2022#2)合格体験記
この度、E資格2022#2に4ヶ月の勉強期間を経て合格いたしました!
この記事は、再学習のために自身が使った教材をまとめておくと共に、今後E資格に向けて勉強される学生や社会人の方の一助になればという思いで書かせていただきます。
E資格とは
- 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)によるAIに関する資格です。
- 公式ホームページはこちらです。
- AIに関する資格としては他にもJDLAによるG検定がありますが、E資格の方が詳しく数式やプログラムについての出題が多いらしいです。(これを書いてる私はG検定は未受験でしたが、G検定を合格してからE資格を受ける方が結構多そうです。)
- E資格は受験のためにJDLA認定講座を受ける必要があり、JDLA認定講座を修了することで受験資格を得ます。
- 試験範囲は、公式ホームページのシラバスに詳しく載っていますが主な分野としては、応用数学・機械学習・深層学習・開発運用環境の4分野です。
勉強開始時の知識
- 私立文系大学生のため、プログラミングは勿論のこと、数学も授業の中で学んだりといった機会はなく、高校時代も数学をしっかり勉強してこなかったため高校数学も少し怪しい状態でした。
(勉強を開始してから、微分がすぐに思い出せなかった時は絶望しました) - 個人的に機械学習に興味を持っており、1年ほど統計学とpythonを勉強しsignateというサイトのコンペティションに取り組んでいました。
- コンペティションに取り組む中で一般的な機械学習については少し勉強しましたが深層学習については、聞いたことあるな〜くらいでした。
学習スケジュール
- 2022年04月より書籍ゼロから作るdeeplearning①を読み始めた
- 2022年04月末よりJDLA認定講座をAVILENで受講開始
- 5月には書籍ゼロから作るdeeplearning①(以下ゼロつく①)を1周読了
- 5,6月はゼロつく①をコードを実際に写経しながらもう1周読了したり、認定講座の受講を継続
- 7月は、ゼロつく②(自然言語処理編)を1周読了したり、認定講座に出てくるモデルを実際に自分でスクラッチから実装してみたり、実装を楽しみながら勉強
- 8月に入って遊びすぎたことに気付いて認定講座内で公開されている予想問題集やJDLA公式例題とE資格受験者がよく使うE資格予想問題集(通称黒本!私しかそう呼んでないかもしれませんが)を使って学習
- 2022年08月26日に受験、9月16日に合格発表
勉強時間
- 全体で100~150時間ほどだと思います。
- 内訳はあまり覚えていませんが、予想問題集などには20~30時間ほど使っていたと思います。
試験対策の取り組み方
教材としてはAVILENの認定講座とゼロつくの①②を軸に学習を進めました。
自分の中でしっくりきた学習法としては、ゼロつくを大体分かったかな〜という段階になるまでじっくり読んでから認定講座の動画を見て学習を進めるというやり方です。ゼロつくでは、深層学習の基本を分かりやすく解説されているので読了後は、認定講座の内容がよりスムーズに入ってきやすかったです。
ただ自分の場合は、ゼロつくの内容すらも難しくなかなか理解しずらかったのですが、ゼロつくの解説をした記事などがとても参考になりました。
こちらの方の記事は本当にお世話になりました。
E資格の試験範囲の中でどうしても理解できないことなどに躓くことが何度かありましたが、ググってみるとすぐ解説記事などがヒットすることが多かったです。深層学習への関心が高まってきていたりE資格の受験者の増加から、このような解説記事が増えており、E資格が始まってすぐの頃より勉強はし易い環境になってきているのではないかなと勝手に思っています。
試験結果
試験結果ですが、一応は合格したものの、おそらくギリギリです。
というのも合格ラインの公式発表はされていませんが、7割が合格ラインではないかと噂されているのをtwitterや他記事で見かけたことがあるからです。
ぶっちゃけ試験中は、「これは落ちてしまったかも」と思って受けていましたが、思い出せそうで思い出せない問題などを残しておいて時間を使って解いたのが合格につながったのかもしれないです。
後悔していること
- 数学的背景を気にしすぎて、納得できるまで次の分野に行けず、後半に勉強した分野にあまり学習時間を使えなかったです。
- 出題範囲は深層学習だけではなく通常の機械学習にも及びますが、機械学習は認定講座受講の前にも勉強したことがあったので、あまり勉強せず本番に得点源にできませんでした。
- 学習が進むにつれて実際に深層学習モデルを触ってみたくなり、物体検出のモデルをいじくり回していた期間があったので、物体検出だけ余分に知識がついてしまいました。試験では、1分野を深めるより総合点を上げることが重要なので時間の使い方としては適切じゃなかったです、、。
まとめ
以上のような後悔も残ってはいますが、E資格を受けたこと自体には全く後悔はなく、受けて良かったと思いました。
というのも、E資格を受験せずとも深層学習を勉強することは可能ですが、勉強をすることのモチベーションを維持することは結構難しいと思います。
しかしその点、E資格ではJDLA認定講座の費用やE資格受験費用がかかることや、合格をするという明確なゴールがあるため、モチベーションを維持し易いです。
またそれ以外にも、E資格を受けて良かったと思った要因として自分の中で一番大きいのは、受かった後に得られた自信です。実際にはまだまだ知識の足りない部分だらけですが、以前の自分よりは確実に成長したと感じられるので、次も何か挑戦をしてみたいと思うことができました。
そのため、私個人としては、現在受けてみようかなと悩んでおられる方には、ぜひ受けてみることをおすすめします!以上長くなりましたがこの記事を読んでくださった方のお役に立てば幸いです。ありがとうございました!
E資格受験にあたって使用した教材
- AVILEN認定講座
- ゼロつく①②
- ヨビノリさんのyoutube動画
- しょこさんの記事からっぽの書庫
- E資格想定問題集(黒本)
- その他、元論文やモデル解説記事、論文解説(和訳)記事など