概要
上記の「ライブラリ依存関係のリンク」はTrueにすると、そのプロジェクトのビルド成果物のライブラリを自動的にリンクしてくれる便利機能なわけだが、これが何かTrueになってるのにリンクしてくれず永遠にビルドが通らない事がある。
原因
プロジェクトの参照追加するとデフォルトだとライブラリ依存関係のリンクがTrueになってるようにみえるんだけど、実はこれ表面上だけで中身は存在しない。
どういうことかと言うと、プロジェクトの参照情報はVisual StudioのプロジェクトにXMLで記載されているんだけど、メモ帳かなんかで開くと「ライブラリ依存関係のリンク」のデータがそもそも存在しないケースというのがある。どうも参照を追加した際に「ライブラリ依存関係のリンク」の情報がXMLに追加されない場合というのがあって、基本的には追加される・・・と思う。
じゃあこのようにデータが存在しない場合、上記画像のプロパティページの「ライブラリ依存関係のリンク」に表示されている情報ってどうなるのというと、仕様なのかわからないけど「True」と表示することになっているみたい。
だから表面上だけで見てTrueになってるしリンクされるんだろうなーと思ってビルドすると、実際にはリンクされないのでリンカエラーでビルドが通らなくなる。
解決方法
ようはプロジェクトのXMLに「ライブラリ依存関係のリンク」がTrueであると書き込ませれば良いので、上記画像の赤丸部分を一旦Falseにして「適用」を押した後、再度Trueにして「適用」を押せば良い。そうすれば書き込まれるのでビルドが通るようになる。