ZabbixエージェントにUserParameterを設定してSoftwareRAIDの状態を監視します。エージェント側はCentOSです。
SoftwareRAIDの状態を確認する
RAIDの状態は/proc/mdstat
を見ることで確認できます。RAID1で健常であれば下記のように表示されます。
/proc/mdstat
Personalities : [raid1]
md0 : active raid1 sdb1[1] sda1[2]
511988 blocks super 1.0 [2/2] [UU]
md1 : active raid1 sdb2[1] sda2[2]
976247676 blocks super 1.1 [2/2] [UU]
bitmap: 5/8 pages [20KB], 65536KB chunk
もし健常でない場合は、[UU]の部分が[U_]などになります。今回は、この"[ ]"内を監視するように設定します。
エージェントの設定
すでにエージェント監視が行われているとします。
エージェントの設定ファイルの下記のパラメータを追加します。なお、パラメータ名は任意です。パラメータを追加したらエージェントを再起動します。
/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf
UserParameter=raid.healthy,egrep '[0-9]+ blocks (.* )?\[[0-9]+/[0-9]+\] \[U+\]' /proc/mdstat|wc -l
監視テンプレートの作成
Zabbixの「設定」->「テンプレート」でテンプレートの一覧が表示され、右上のテンプレートの作成
から作成できます。
テンプレート名と適切なグループを設定し、追加
します。
アイテム
作成したテンプレートのアイテムを選択しアイテムの作成
から作成します。

トリガー
RAIDに障害が起きた際アラートがなるように設定します。同じようにテンプレートのトリガーを選択しトリガーの作成
から作成します。
条件式は一例ですのでその他の設定と合わせて状況に応じて設定してください。下記はRAID1の場合。

グラフ
必要であれば設定します。