はじめに
Oracle NetSuite を購入すると、専用のインスタンスが割り当てられます。その際、データセンターも割り当てられます。自分の組織で使っているデータセンターがどこにあるのかをチェックしてみましょう。
Oracle NetSuite のデータセンターの場所やURLは、その時の事情により変更されますので、この記事に書かれている方法には賞味期限があります。この情報は2024年12月現在の事情に基づいています。
データセンターの場所一覧
最新のデータセンターの場所一覧を見るには、サービスステータスページ を参照します。横軸がデータセンターのある国と地域、都市、および番号 (複数ある場合)になっています。
US【na】/ アメリカ合衆国
Ashburn【iad】 / バージニア州アッシュバーン (9か所)
Chicago / イリノイ州シカゴ (1か所)
Phoenix【phx】 / アリゾナ州フェニックス (9か所)
San Jose【sjc】 / カリフォルニア州サンノゼ (2か所)
CA【na】 / カナダ
Montreal / ケベック州モントリオール (1か所)
Toronto / オンタリオ州トロント (1か所)
EU【eu】/ ヨーロッパ連合
Amsterdam【ams】/ オランダ アムステルダム(2か所)
Frankfurt / ドイツ フランクフルト (2か所)
UK【eu】 / イギリス
London / ロンドン (1か所)
Newport【cwl】 / ニューポート (1か所)
AP【ap】/ アジア太平洋地域
Melbourne / オーストラリア メルボルン (1か所)
Sydney / オーストラリア シドニー (1か所)
Tokyo【nrt】 / 日本 東京 (1か所)
Osaka / 日本 大阪 (1か所)
データセンターのある都市を世界地図にプロットすると以下の通りです1。アジア太平洋地域は日本国内に東京と大阪の2か所のデータセンターがあるので、これらの場所にインスタンスがホストされていれば、日本国内から低レイテンシで快適に利用することが可能です。
ちなみに、NetSuiteのService Level Commitment (SLC)は99.7%、2023年12月から2024年12月の一年間の実績では99.99%を達成しています。
自分の組織のインスタンスでデータセンターを特定するには
いよいよ本題です。
自分のインスタンスでデータセンターを特定するには、以下の手順に従います。
管理者の場合
メニューから[設定]-[会社]-[会社情報]を選択します。
以下の赤枠で囲った部分にデータセンターが表示されます。下記の場合は東京のデータセンターであることがわかります。
一般ユーザーの場合
管理者メニューにアクセスできない場合は、NetSuiteにサインインした状態で、ブラウザーで右クリックを行い「ページのソースを表示」メニューでページのHTMLを表示します。ソースの最後 (</html>
タグの後)に、以下のようなテキストが見つかります。
<!-- 3,890 s: 83% #412 cache: 0% #3 -->
<!-- Host [ a218.prod.nrt.ap2.core.ns.internal ] App Version [ 2024.2.15.30072 ] -->
<!-- COMPID [ XXXXXXXX ] EMAIL [ XXXXX@XXXXXX.com ] URL [ XXXXXXXX ] Time [ Mon Dec 30 18:59:51 PST 2024 ] -->
<!-- All SQL was faster than 100 ms -->
ここで App Version
がNetSuiteのビルド番号で、2024.2 であることがわかります。Host
のa218.prod.nrt.ap2.core.ns.internal
の部分を見ると、データセンターの場所に関するヒントが得られます。core.ns.internal
の前の ap2
の先頭2文字と nrt
の3文字で、ap
は「アジア太平洋」、 nrt
は「東京」を表しています。これらのコードで判明しているものは、前述の「データセンターの場所一覧」の中で角カッコ【】の中に表記しています。東京がNRTになっているところから見ると、都市の近くの空港コードになっているようです。