この記事は作者本人がAWS-SAAの学習を通じて、曖昧や覚えづらい部分をサービス単位でまとめたものです。
特に、概要だけではイメージがわきづらいので、できるだけユースケースを活用して理解しやすいようにしています。
教材はSHOEISHAのAWS教科書 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト テキスト&問題集を参考にしています。
Amazon FSxに関する曖昧な部分
Amazon FSxはフルマネージドのファイルシステムで、Windowsファイルサーバや高性能なLustreファイルシステムを提供します。
Amazon FSxの中で、曖昧になりがちな部分は以下の通りです。(あくまでも私個人が曖昧であると感じた部分です)
- Amazon FSxの概要
- Amazon EFS(Elastic File System)とは何が違うの?
本記事では、これらの内容やユースケースについて解説していきます。
Amazon FSxの概要
S3やインスタンスストア、EBS、EFSなどはそれぞれの違いが分かりやすいのですが、FSxを初めて勉強したときは「?」といった感じでした。。
Amazon FSxは以下の4種類のサービスがあります。
- Amazon FSx for Windows File Server
- Amazon FSx for Lustre
- Amazon FSx for NetApp ONTAP
- Amazon FSx for OpenZFS
AWS-SAAでは、これら4種類の違いを細かく理解する必要はなく、Amazon FSxの概要が分かっていればOKかと思います。
そこで、本記事では、「Amazon FSx for Windows File Server」を取り上げて整理していきます。
Amazon FSx for Windows File Server
Amazon FSx for Windows File Serverは、Microsoft Windowsファイルシステムをベースにしたサービスで、Windowsアプリケーションに高可用性で高性能のストレージを提供します。
これにより、オンプレミスのWindowsファイルサーバーをクラウドに移行することが容易になります。
要するに、特定の用途に特化したファイルシステムを提供します。
今回の場合はWindows File Serverに特化。その他3つのサービスもそれぞれLustre、NetApp ONTAP、OpenZFSに特化したファイルシステムということです。
Amazon EFS(Elastic File System)とは何が違うの?
Amazon FSxとAmazon EFSはどちらもAWSが提供するファイルストレージサービスです。
用途や特徴が異なります。
Amazon EFS | Amazon FSx | |
---|---|---|
サポートするファイルシステム | NFS(Network File System)を使用し、LinuxやUnix系のシステムでの利用に適しています。 | Windows File Server、Lustre、NetApp ONTAP、OpenZFSなど、特定の用途に特化したファイルシステムを提供します。 |
パフォーマンス | スループットとレイテンシーのバランスが良く、複数のEC2インスタンスから同時にアクセス可能。 | 高いI/O性能を持ち、特にI/O集約型のワークロードに適しています。 |
ユースケース | コンテンツ管理システム(CMS)、データ共有、ホームディレクトリ、ビッグデータ分析など。 | 高性能計算(HPC)、機械学習、Windowsベースのアプリケーション、エンタープライズファイルシステムなど。 |
つまり、
FSxは特定の用途に特化した高性能なファイルシステムを提供し、特にWindows環境や高性能計算に適しています。
EFSはNFSを使用し、LinuxやUnix系のシステムでのファイル共有やデータ管理に適しています。
まとめ
本記事では、以下のサービスについて概要とユースケース等をまとめました。
- Amazon FSxの概要
- Amazon EFS(Elastic File System)とは何が違うの?