Raspberry Pi の初期設定手順のメモ。
microSD カードに OS をインストールしてから、Raspberry Pi に SSH 接続し、初期設定を行う。
環境
- Raspberry Pi 3 Model B+
- OS: Raspbian Stretch Lite(2018-11-13)
- MacBook Pro
OS インストール by Mac
GUI は必要ないので、CUI である Raspbian Stretch Lite をインストールする。
OS イメージファイルのダウンロード
公式サイトから OS イメージファイル(Raspbian Stretch Lite: zip形式)をダウンロードする。
// ダウンロード結果
$ ls ~/Downloads
2018-11-13-raspbian-stretch-lite.zip
// zip ファイル展開
$ cd ~/Downloads
$ unzip 2018-11-13-raspbian-stretch-lite.zip
Archive: 2018-11-13-raspbian-stretch-lite.zip
inflating: 2018-11-13-raspbian-stretch-lite.img
// zip ファイル展開結果
$ ls
2018-11-13-raspbian-stretch-lite.img 2018-11-13-raspbian-stretch-lite.zip
OS イメージの書き込み
公式サイトの手順を参考に OS イメージを microSD カードに書き込む。
// microSD カードが mount されたパスを確認
$ diskutil list
...省略
/dev/disk2 (external, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: FDisk_partition_scheme *31.9 GB disk2
1: DOS_FAT_32 BOOT 31.9 GB disk2s1
// microSD カードをアンマウントする
$ sudo diskutil umount /dev/disk2s1
Volume BOOT on disk2s1 unmounted
// microSD カードに OS イメージを書き込む
$ sudo dd bs=1m if=2018-11-13-raspbian-stretch-lite.img of=/dev/rdisk2 conv=sync
1780+0 records in
1780+0 records out
1866465280 bytes transferred in 312.505139 secs (5972591 bytes/sec)
SSH の有効化
Raspberry Pi はデフォルトでは SSH が無効になっている。(参考)
boot ディレクトリ以下に ssh という名前のファイルを作成しておくと、Raspberry Pi の起動時に SSH が有効になる。
$ touch /Volumes/boot/ssh
初期設定
Raspberry Pi に SSH 接続し、初期設定を行う。
起動
Raspberry Pi に microSD カードを挿入し、LAN ケーブルを接続した状態で電源を接続する。
SSH 接続
Mac からであれば Bonjour によってホスト名でアクセスすることができる。
ホスト名: raspberrypi
ユーザ名: pi
パスワード: raspberry
$ ssh pi@raspberrypi.local
初期設定
Raspberry Pi で、個人的に行っておきたい初期設定。
raspi-config は利用していない。
パスワード変更
pi ユーザのパスワードを変更する。
$ sudo passwd pi
パッケージ更新
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade -y
Vim インストール
$ sudo apt install vim -y
Locale 設定
$ sudo dpkg-reconfigure locales
ja_JP.UTF-8 UTF-8 にチェックを入れる。
Default locale を ja_JP.UTF-8 にする。
Timezone 設定
$ sudo dpkg-reconfigure tzdata
Asia/Tokyo を選択。
swap 無効
microSD カードで swap を利用すると負担が大きくなり、寿命が短くなるので、swap を無効にする。
$ sudo dphys-swapfile swapoff
$ sudo dphys-swapfile uninstall
$ sudo update-rc.d dphys-swapfile remove
IP アドレス固定
$ sudo vi /etc/dhcpcd.conf
ファイル内に以下のような設定例が記述されているので、設定を追記する。
# Example static IP configuration:
#interface eth0
#static ip_address=192.168.0.10/24
#static ip6_address=fd51:42f8:caae:d92e::ff/64
#static routers=192.168.0.1
#static domain_name_servers=192.168.0.1 8.8.8.8 fd51:42f8:caae:d92e::1
ホスト名変更
$ sudo vi /etc/hostname
// /etc/hosts も修正しておく
$ sudo vi /etc/hosts
電源 LED 点滅
Raspberry Pi は電源の ON/OFF に関わらず、LED が常に点灯しているので、電源が ON のときは LED が点滅するようにし、LED によって電源の ON/OFF を判別できるようにする。
$ sudo vi /boot/config.txt
// 以下を追記
# turn power LED into heartbeat
dtparam=pwr_led_trigger=heartbeat