入学1年6か月後の成果
産業能率大学の通信課程に入学して1年6か月が経過しました。現在(2024年3月)の状況を振り返ります。結果として、1年6か月で 170 単位修得しました。
● 修得単位数 170 単位(3年次編入のため 62 単位は修得済み)
●「入学前」技能審査 16 単位
●「入学後」技能審査 8 単位
● 面接授業 52 単位
● メディア授業 4 単位
● 不足単位数 なし
● GPA 2.74
スクーリングの状況(1月~2月)
以下の日程でスクーリングを受講しました。
2023年12月8日~2024年1月18日 コミュニケーション論(iNetSC)
2024年1月13日、14日 ビジネス心理学入門(オンラインSC)
2024年1月20日、2月3日 心理学実験演習Ⅰ(通学SC)
2024年2月17日、18日 産業・組織心理学(オンラインSC)
2023年10月~2024年2月 ゼミナール(問題解決入門)
コミュニケーション論(iNetSC)
コミュニケーション論は、産能短大では1年次に履修する科目になっています。大学の場合は、選択科目となっており、認定心理士の対応科目になっています。コミュニケーション論はiNetSCとなっており、15回の動画学習の後に最終試験をウェブ上で受験するものになります。授業は、一方的に動画を見るだけではなく、個人ワークが多くあり役に立つ内容でした。
到達目標
①コミュニケーション論の基本概念や専門用語について理解し、説明することができる。
②現実社会におけるコミュニケーションについての事例を論理的に考察できる。
授業の概要
現代の情報化社会では、モノや情報は足りていても、心が満たされるコミュニケーションがとれない、という状況が起きています。本科目では、対人コミュニケーションに的を絞り、行動科学に基づいた実践的コミュニケーションの方法を学習します。テキストの第1・2章では、コミュニケーションの基礎的理論を学習し、第3・4章では「交流分析」と「ソーシャル・スタイル」という実践的手法を用いて豊かな対人関係のあり方を学習します。
成績評価
S
感想
コミュニケーション論という名前の通り、対人コミュニケーションに焦点が当てられてました。「交流分析」や「ソーシャル・スタイル」のワークは、社会でも役立つ内容かと思いました。
私は去年、経営戦略論をiNetSCで受けましたが、最終試験を「×」ボタンで閉じられるのを知らず、60分の時間制限で解答することができずに「B」評価となってしまった経験があり、今回は「×」ボタンで閉じて、よく考えてから提出しました。
映像視聴期間:2023年12月8日~2024年1月18日(全15回)
最終試験:2024年1月11日~18日
結果講評:2024年2月15日
ビジネス心理学入門(オンラインSC)
到達目標
①組織の定義や組織における人間観の変遷、組織の中で働く人々の採用・評価、育成、動機づけ、職場の人間関係やコミュニケーション、意思決定、リスク管理などに関わる心理的概念や理論について説明できる。
②学習した理論、概念を、自身の仕事上の課題や自組織の課題解決に応用することができる
担当教員
植田 健太 先生(koCoro 健康経営株式会社 代表取締役)
早稲田大学大学院人間科学研究科行動科学・臨床心理学専攻臨床心理学コース修了後に EAP 会社勤務 10 年弱と、キヤノングループで人事を経験されています。産業能率大学での授業は、この科目のみ担当されているとのことでした。
授業の概要とテキスト
ビジネス心理学とは、経営組織で働く人々の行動や集団での活動について、主に組織心理学の理論、概念を用いながら問題解決を図っていく学問です。具体的には、「人のモチベーション」、「人材の採用・評価」、「人材育成」、「職場におけるコミュニケーション」、「リスク管理」をテーマとして取り上げ、当該テーマに関わる主要な心理的概念や理論について学習します。
成績評価
S
感想
テキストが他の科目に比べると内容が少なく、読みやすかったです。成績評価の方法は、授業に取り組む姿勢(40%)、最終試験(60%)となっており、授業中の取り組みが成績に大きく影響する授業でした。授業中に何回か、教科書を音読する時間があり、音読した人には加点するといった感じでした。チャットでの反応も評価の対象となっており、チャットに自分の意見を積極的に書き込むよう努力しました。様々な事例の通して心理学をビジネスでどのように活かすか、よくわかりました。しかし、課題と最終試験が難しくて、苦しみました。先生曰く、妥協して提出する人と頑張って提出する人がいるので成績の差が付くとのことでしたので頑張って提出しました。
1日目 9時30分~17時50分(適時、休憩。昼1時間休憩)+課題
2日目 9時30分~17時50分(適時、休憩。昼1時間休憩)+最終試験
心理学実験演習Ⅰ(通学SC)
心理学実験演習は、4年次に心理カウンセリングコースもしくは、心理マネジメントコースの学生が履修する科目です。このコース以外から履修することはできません。かつ、追加履修のみ可能な科目になっています。この科目を修得しないと認定心理士が取得できないため、遠方から受講しに来ている方も多くいました。ちなみに心理学実験演習には、心理学実験演習Ⅰと心理学実験演習Ⅱがありますが、どちらから先に受講してもよいです。
心理学の研究では、客観的なデータを収集し分析することが求められます。本科目では基礎的な心理学実験および調査を実施し参加するとともに、収集したデータを用いてレポートを執筆することで、心理学的な測定方法やデータ解析、科学レポートの作成方法、研究倫理について学習します。
※レポート作成のためパソコンを使用します。また、授業では、ノートPCが必要です。ただし、持ってない方には学校側で貸し出しをしてくれます。
※通学制向けの無線LAN環境や電源もあります。
単位の修得を前提にしていませんが、心理学研究法・心理学統計法の2科目の内容を十分理解したうえで履修することが望ましいです。これらの科目は、筆者が入学した年(2022年)では、3年次に追加履修するか、4年次に履修するしかなかったです。
1日目 9時30分~17時50分(適時、休憩。昼1時間休憩)+課題レポート①
課題レポートに取り組む期間が1週間あり、期間内に課題レポート①を提出します。筆者は、A4リポート9枚書いて提出しました。
2日目 9時30分~17時50分(適時、休憩。昼1時間休憩)+課題レポート②、③
課題レポートに取り組む期間が2週間あり、期間内に課題レポート②、③を提出します。筆者は、それぞれ、A4リポート9枚、10枚書いて提出しました。
到達目標
①心理学における基礎的な用語を理解し用いることができる。
②心理学研究における手続きが理解でき、説明できる。
③客観的視点に基づいた科学レポートの執筆ができる。
担当教員
阿部 廣二 先生(東京都立大学 人文科学研究科 客員研究員)
長年、心理学の研究をされており、優しそうな雰囲気の先生でした。
末﨑 裕康 先生(産業能率大学情報マネジメント学部 教員)
心理学系コースのゼミナールや卒業研究も担当されています。
評価方法
授業態度と3つのレポートにより評価
成績評価
A
テキスト
よくわかる心理学実験実習 著者:村上 香奈、山崎 浩一
※テキストはスクーリング受講許可者に送付されます。なお、心理学実験演習Ⅰ・Ⅱは同一テキストのため、2科目を履修登録しても1冊しか送付されません。
心理学の代表的な18の実験・調査・検査等を取り上げ、それぞれを「問題・目的」「方法」「結果・考察・引用文献」の3ステップの構成で解説。苦手意識を持たれがちな心理学実験実習の魅力を伝え、また、レポート作成のための具体的なポイントや作成例を掲載することで、初学者向けにわかりやすくまとめたテキスト。認定心理士基礎科目C領域(心理学実験・実習)の科目にも対応。
参考書
心理学コースのイベントで先輩に教えてもらった参考書を購入しました。
認定心理士資格準拠 実験・実習で学ぶ心理学の基礎 日本心理学会 認定心理士資格認定委員会 編
感想
心理学実験演習という名前の通り、授業では心理学に関連した実験を行います。いつもの授業と違い、先生も2名体制です。ゼミも担当されている末崎先生ということで心強かったです。授業では、各自のノートパソコンを持ってきている方も多かったですが、貸し出し用のパソコンで頑張ってる方もいました。私は慣れないパソコンを使うのが嫌だったので自前のノートパソコンを持ち込みました。受講生は18人だったのでいつものスクーリングより、人数は少なかったです。まぁ、先生方がレポート確認したり、質問対応するのには、ちょうどよい人数だったかと思います。
1日目の授業後(最初の実験:ミュラー・リヤー錯視)に1本レポート(論文)を書きます。最初のレポートの提出期限は1週間与えられます。提出後に先生方がレポートを確認して、細かくチェックしてくれました。授業中に先生が話していた内容をしっかり聞いて書き上げれば大丈夫かと思いますが、情報量が多かったです。
2日目の授業は、2週間後に設定されています。2日目は、まず、個人ごとのレポートに関するフィードバッグがありました。そして、各グループで、実験2:触2点閾、実験3:SD法を実施しました。実施後、それぞれの実験に関するレポート(論文)を提出します。提出期限は、2週間与えられましたが、あまり期間を空けすぎると内容を忘れてしまうので、早めに取り組んだ方がいいかと思います。私は、1週間程度で2本のレポートを完成させ提出しました。結果は、おおよそ、2週間後に結果が出ました。A評価だったのでまずまずの評価かと思います。
前提知識として、心理学研究法と心理統計法の履修が望まれますが、必須ではないとは思いました。先生に質問しやすい環境だったので、わからない点はなんでも聞ける状態でした。ただし、エクセルの関数を使って計算をするため、何をしているかしっかり理解するのであれば、勉強しておいた方がよいと思いました。私は元々、統計学の基礎知識があったので困りませんでしたが。評価に影響があったかわかりませんが、綺麗に表やグラフを作ったりしたければ、エクセルのスキルもあった方がよいかもしれません。
ゼミナール(問題解決入門)
※別の記事で記載しています。
成績評価
A
産業・組織⼼理学(オンラインSC)
心理マネジメントコースでは、配本科目になっていますが、心理カウンセリングコースは任意の授業でしたが興味があり、追加履修しました。
到達目標
①産業や組織に関する基本的概念を理解し、その理論を用いて現場における問題を適切に説明することができる。
②モチベーションやリーダーシップなど職場における課題を産業や組織に関する枠組みで考察でき、解決の方向性を見出すことができる。
担当教員
兼⾼ 聖雄 先生
授業の概要とテキスト
目まぐるしい社会変化やさまざまな働き方の改革に伴い、社会人を取り巻く労働環境や雇用形態は激動しています。その結果、日々の現場においては、従来の画一的な対応ではなく、その場に適応した臨機応変な対処が求められています。また、実践経験に基づく対応だけでなく、理論的基礎を修得する必要があります。本科目では、基礎的学習として組織行動や人事心理学を学び、また、それらを実践に生かしていくために作業心理学や消費者行動についても学習します。
成績評価
A
感想
授業は双方向型で、チャットで質疑応答したり工夫はされてたと思います。グループワークは、1日目と2日目に一回ずつ実施されました。参加者は、30名前後でしたので割と少なかったですが、年度末のスクーリングだったのもあったかと思います。授業の内容自体は理解できましたが、課題と最終試験がかなりボリューミーで疲れました。
1日目 9時30分~17時50分(適時、休憩。昼1時間休憩)+課題
2日目 9時30分~17時50分(適時、休憩。昼1時間休憩)+最終試験
科目修得試験(カモシュウ)(2月期)
2月のカモシュウを受けるには、2023年12月5日までにリポートに合格している必要があります。カモシュウは、最大 5 科目まで申込みできます。前回、F判定で落としてしまった家族心理学をまず申込み、消費者心理学、社会心理学、産業・組織心理学を申し込むことにしました。しかし、産業・組織心理学は同じ時期にスクーリングを申し込んでいたため、不許可になってしまいました。
2024年2期の科目修得試験(カモシュウ)は以下のような日程でした。
リポート〆切:2023年12月5日
申込期間:2024年1月12日~1月18日
試験期間:2024年2月2日~2月8日
結果通知:2024年2月27日
成績はS, A, B, C, F の 5 段階で評価されます。(産業能率大学HPより引用)
以下、カモシュウで受験した科目と成績になります。カモシュウのあとに1か月以内には、結果が公表されます。2月の初旬に試験を受けて結果は2月27日に発表されました。
2月期の受験科目と結果
● 消費者心理学(2単位) F
● 家族心理学(2単位) B
● 社会心理学(2単位) A
● 産業・組織⼼理学(4単位) 不許可
消費者心理学は、カモシュウが難しいことで知られていましたが、テキストを相当、理解していないと解けないかと思いました。結果、Fということで惨敗でした(4年生の後期に再チャレンジ)。家族心理学は、不覚にも前回 F 判定を取ってしまい再チャレンジしました。2回目にしてなんとか成績はついてくれました。社会心理学は SC もあるので受講しようと考えています。
消費者心理学(2単位)
消費者行動の理解は、全ての事業・戦略立案、運営における最も中核的な指標である。そして、そのような消費者行動を理解するには、社会心理学や認知心理学、それらの関連諸分野の多くの研究知見を理解することが必要であるだろう。本科目では、マーケティングの基礎的な心理学的事象(商品に関する消費者の認知)と、物語広告に関する物語説得のメカニズムとマーケティングへの応用可能性を学ぶ。加えて、実際に物語(映画)を作成する際の具体的な方法論を理解し、社会心理学・認知心理学との親和性について考察する。
教科書:消費者の心理をさぐる 人間の認知から考えるマーケティング
家族心理学(2単位)
近年、日本の家族のあり方は変化し続けている。晩婚化、非婚化、少子化、DV、離婚の増加、育児不安、児童虐待、介護、親子関係のトラブルなど、連日様々な話題が取りあげられている。本科目では、人間関係を「家族」という視点から切り取った時に浮かび上がる様々な現象・関係性・トラブル等について、文献やデータを題材に心理学の視点から学習する。「家族」という社会的単位に関する研究成果を詳しく知るとともに、それらの背景についても理解を深める。
教科書:よくわかる家族心理学
社会心理学(2単位)
心理学の研究分野の中でも、特に人の行動に影響を及ぼす対人関係や環境要因に着目したのが、社会心理学です。本科目では、社会心理学の歴史、目的と研究領域を示す「社会心理学の成立とその独自性」をはじめとして、各論である社会的知覚、対人認知、偏見、帰属、態度、説得的コミュニケーション、自己、対人関係、他人への攻撃と援助、人との関わり方としてコミュニケーションの種類と機能、集団とリーダーシップ、他人への影響力、流言・群集・流行などの集合現象、文化の影響について理解を深めていきます。
教科書:新・社会心理学の基礎と展開
過去の記事
心理学系の資格を目指す
目指せ認定心理士①(産能通信)
目指せ認定心理士②(産能通信)
※随時、ブログを更新します。