前回の記事(出願~入学式)
入学3か月後の成果
産業能率大学の通信課程に入学して3か月が経過しました。現在(2023年1月)の状況を振り返ります。結果として、3 か月で 32 単位修得しました。
● 修得単位数 94 単位(3年次編入のため 62 単位は修得済み)
●「入学前」技能審査 16 単位
● 科目修得試験 14 単位
● オンラインSC 2 単位
● 不足単位数 30 単位
● GPA 2.75
上記の内訳として、産業能率大学では保有する資格によって単位認定される制度があるため、入学時に申請した 16 単位が認定されました。また、最初の科目修得試験(カモシュウ)では、14 単位を取得し、オンラインSCで 2 単位取得しました。
資格等の単位認定
入学前に下記の認定対象資格に合格している場合には、他の単位認定制度と合わせて 30 単位を上限として単位として認定を申請することができます。つまり、3年次編入の場合は 92 単位を入学時に取得できることになります。在学中でも申請期間(年 2 回)に手続きをすれば取得した資格が単位として認定されます(入学FAQより)。私は情報処理技術者試験他、いくつか資格を持っているので単位認定の制度も利用することにしました。また、入学後に取得した資格も単位として認定されるため、各資格に挑戦することにしました。気を付ける点は対象授業科目が同じ資格の場合は、認定されるのは片一方の資格のみという点です。
私の場合は、応用情報技術者 6 単位、情報セキュリティマネジメント 4 単位、日商簿記検定3級 2 単位、ビジネス能力検定2級 4 単位の計 16 単位が認定されました。上記のように 30 単位までは資格取得で単位を取ることができるため、入学後も資格取得をする予定です。
参考までに私が取得した資格を紹介します。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験とは「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。昔は年2回(春と秋)の会場での受験でしたが、コロナの影響もあり、ITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者は現在、CBTでの受験になっています。ちなみに下位の資格から受験する決まりはないので、上位資格から受験することも可能です。
※情報活用検定は文部科学省後援の民間資格でITパスポートよりやや簡単な資格です。
試験名 | 対象授業科目 | 受験日 | 単位 | 結果 |
---|---|---|---|---|
応用情報技術者 | 情報技術者試験Ⅰ~Ⅲ | 2014/04 | 6 | 合格 |
基本情報技術者 | 情報技術者試験Ⅰ~Ⅱ | 2008/04 | 4 | 合格 |
情報セキュリティマネジメント | 情報活用試験Ⅰ~Ⅱ | 2016/04 | 4 | 合格 |
ITパスポート | 情報活用試験Ⅰ | 2009/11 | 2 | 合格 |
情報活用検定1級 | 情報活用試験Ⅰ | 2014/02 | 2 | 合格 |
ビジネス能力検定ジョブパス
ビジネス能力検定は、仕事に役立つ論理力・表現力から、入社前、インターンシップ前に身に付けたいビジネススキルやビジネスマナーまで、総合的な能力を客観的に評価する資格試験です。2・3級はCBTでいつでも受験できます。2級以上を取得することで、4単位認定されるためお勧めです(受験日や受験会場に少ないのが難点ですが)。2・3級のCBT受験会場はこちらで検索可能です。2・3級は勉強しなくても合格できると思いますが、1級は難易度が上がっており、しっかり対策だと思いました(何も勉強せず、受験したら落ちました)。
等級 | 対象授業科目 | 学習期間 | 受験日 | 形式 | 単位 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
1級 | ビジネス文書&メールの書き方 仕事をマネジメントする |
学習中 | 2022/02/05 | 会場 | 4 | 不合格 |
2級 | 1級と同じ | なし | 2021/09/12 | CBT | 4 | 合格 |
3級 | ビジネス文書&メールの書き方 | なし | 2021/09/12 | CBT | 2 | 合格 |
日商簿記検定3級
日商簿記は、日本商工会議所と各地の商工会議所が実施する簿記の技能を測る検定試験です。取得したのが何年も前なので記憶が曖昧ですが、資格の大原に通学して合格しました。電卓を使うのが後にも先にもこの検定くらいですね。勉強期間は3カ月ぐらいだったと思います。
通信授業・スクーリング(SC)
通信授業とは、テキスト学習とリポート、科目修得試験によって単位を修得する学習方法です。すぐに始められますが、独学で進めるためまとめて休日に頑張るか、毎日コツコツ進めるかは人によると思われます。私は平日は仕事で忙しいので休日にまとめて進めることにしました。
配本されたテキストを読み、学習を進めていきます。気力(モチベーション)をどのように保つかが重要です。スクーリングなどで修得可能な科目を後回しにして、通信授業のみの科目を優先的に進めることにしました。
最初のリポート〆切が 10/26 なので気合を入れて、テキストを読みリポートに取り組みます。毎日2時間ずつぐらいリポートを回答しつつ勉強(読書)しました。
なお、シラバスはウェブに公開されています。学習方法など記載されているので、履修した科目を一読しておいた方がよいです。
通信授業の他に通学SCとオンラインSCがあります。私は、人材マネジメント論をオンラインSCで修得しましたが、2日間、ZOOM に顔出しで参加しないとならず(授業により違うらしいですが)意外と体力を使いました。テキスト学習よりかは先生が説明してくれるので授業を受けている感はありました。1日目に課題をウェブで提出して、2日目の翌日 23:59 までに最終試験をウェブで実施して合格すると単位をいただけます。通学SCの場合は、自由が丘キャンパスまで行かなければなりませんが、オンラインSCの場合は、全国どこからでも受講することが可能です。授業によっては、通学SCのみという科目もあるので、事前に確認しておくことをお勧めします。私のように認定心理士の資格を目指す場合は、通学SCを必ず受講する必要があるので注意です。
科目修得試験(カモシュウ)
年 6 回ある科目修得試験(カモシュウ)を受けるには、事前に指定された期間までにリポートを合格する必要があります。リポートは 2 単位の場合は基本リポート、4 単位の場合は基本リポート+応用リポートを提出する必要があります。
基本的にテキストを読み進めながら、リポートの問題を解答します。産業能率大学におけるリポートとは、小テストのようなものです。リポートに合格すると、その科目の科目修得試験を受験する権利を獲得できます(100 点満点中 60 点以上で合格)。科目によりボリュームが異なるため、少ない労力で終わる科目から取り組むことをお勧めします。
● 1・2単位科目:1 通(基本リポート)
● 4 単位科目:2 通(基本リポート+応用リポート)
4 月入学生 :4/1~リポート提出可能(Web式は4/10~)
10 月入学生:10/1~リポート提出可能(Web式は10/10~)
リポート合格済みの科目について、科目修得試験を受験します。
100 点満点中 60 点以上で合格となり、その科目の単位を修得できます。
科目修得試験の概要
● 受験機会は年間 6 回(入学初年度は 5 回)です。
● 1 回の試験で最大 5 科目まで受験可能です。
● 会場試験は無く、全て Web 上で実施します。
● 受験科目は自分で決めて申し込みをおこないます。
10 月入学の場合、最初の科目修得試験(カモシュウ)が 12 月初旬になります。私は、5 科目申込みをして休日 1 日でまとめて受験しました。すべての科目がウェブでの受験となり、60 分以内に回答しなければならないので、テキストの内容(どこに何が書かれているか)は把握しておいたよいと思いました。リポートの点数は関係なく、カモシュウのみで成績が決まるため、かなり慎重に回答する必要があります。
成績はS, A, B, C, F の 5 段階で評価されます。(産業能率大学HPより引用)
以下、カモシュウで受験した科目と成績になります。カモシュウのあとにその月には、結果が公表されます。
結果の詳細については一切公表されないので、なぜその成績なのかはわかりません。
記述式の問題が多いため、問題の意図を把握し、正確な回答をすることが望まれます。
12月期の受験科目と結果
● しなやかな心をつくるメンタルマネジメント(2単位)C
● キャリアカウンセリング(4単位)B
● 知的思考の技術(2単位)B
● 経営の行動指針(2単位)S
● 経営管理論(4単位)S
通学SCやオンラインSCの場合は、カモシュウを受けずに単位を取得することもできます。
時間に余裕がある方はスクーリングでしっかり授業を受けてから、最終試験を受験して単位を取得する方がよいかもしれません。
11月のオンラインSCの受験科目と結果
● 人材マネジメント論(2単位)A
各科目について簡単に紹介します。私は心理カウンセリングコースですが、産業能率大学ならではの経営学やビジネスに直結した科目がどのコースでも履修できます。
しなやかな心をつくるメンタルマネジメント(2単位)
この科目では、トップアスリートやトップアーティストから、ビジネスで生かせるメンタルマネジメントを学ぶ。どんな分野でも共通する、成果を発揮するための思考方法がある。第一線で活躍してきた「一流」が語る成功の秘訣に触れ、経営学、心理学の視点から科学的なメンタルマネジメントの方法論を理解する。そして、ビジネスシーンで役立つしなやかで芯の強い心を育んでいく。
教科書:しなやかな心をつくるメンタルマネジメント(産業能率大学オリジナル)
キャリアカウンセリング(4単位)
本科目では、キャリアガイダンス等の理論を理解することにより、個人のキャリア形成へのサポートについて考える。さらに、組織の変化によって起こりうる個人の諸問題とキャリア形成との関連の中で、キャリアカウンセリングの役割や手法などを学習する。
知的思考の技術(2単位)
ICT(情報通信技術)の進展により現代に生きる私たちの生活は飛躍的に便利になった一方で、自分の頭を使って考えることが少なくなったと言われる。本科目では、そうした頭を使って“考える”ことが少なくなってしまった、あるいは苦手になってしまった現代人に“上手に考える”ための思考技術を身につけてもらうことを目的としている。“考える” とはどういうことなのか、そして“上手に考える”ための作法(ルール)とは何なのかを学習する。
教科書:知的思考の技術 ―考えるフレームを強化する7つのステップの思考術 (SANNOマネジメントコンセプトシリーズ)
経営の行動指針(2単位)
土光敏夫氏は、旧石川島播磨重工業(現IHI)、旧東京芝浦電気(現東芝)の社長を経て1974年に経団連の会長に就任。石油ショック後の日本経済の安定化に尽力し、1981年には政府の第二次臨時行政調査会長として行政改革を進めた実業家である。高潔・実直な人柄や有言実行の行動力、無欲で質素な生活などで一般にも広く親しまれ、1988年の没後も各界のリーダーに大きな影響を与えている。この科目では、土光氏の名言から、その経営哲学を理解し、マネジメントの真髄をつかんでいくとともに、現在でも変わらないリーダーとしての行動指針を学習していく。
経営管理論(4単位)
経営管理は、組織の継続的な成長や存続に欠かせないものであり、組織で活動するすべての人が、これを理解しそれぞれの立場・役割で活かすことが大切である。本科目では、経営管理の基本的な考え方・理論、技法についての理解を深めるとともに、その知識を実践にどのように活用するかについて考察する。
人材マネジメント論(2単位)
人材マネジメントとは、組織が経営目的を達成するために、人材を育て活用する仕組みをつくり、運用していく活動全般を指す。企業活動においては人事労務管理あるいは人的資源管理(HRM:Human Resource Management)として意識される領域であるが、組織の中の人間行動の側面(行動科学)にも焦点を当てた構成となっている。また、ワーク・ライフ・バランスや次世代リーダーの育成など今日的な課題についても理解を深めていく。
教科書:HRM Essence
※随時、ブログを更新します。