こんにちは。スキルアップAI編集部です。
Anthropicが開発した最新の生成AIモデル「Claude 3.5 Sonnet」が注目を集めています。このモデルは、同社の以前のモデルと比べて処理速度が大幅に向上し、競合の生成AIと比べても高い性能を誇っています。
この記事では、Claude 3.5 Sonnetの特徴や性能について詳しく解説します。また、料金プランやできることも説明するので、ぜひ最後までご覧ください。
<目次>
- Claude 3.5 Sonnet(クロード 3.5 ソネット)とは?
- Claude 3.5 Sonnetの特徴
- Claude 3.5 Sonnetの性能
- Claude 3.5 Sonnetの料金プラン
- Claude 3.5 Sonnetの始め方・使い方
- Claude 3.5 Sonnetでできること
- まとめ
Claude 3.5 Sonnet(クロード 3.5 ソネット)とは?
Claude 3.5 Sonnetとは、Anthropic社によって開発された生成AI「Claude」の最新モデルです。2024年6月21日にリリースされ、Claude 2、Claude 3に続くモデルです。
Claude 3.5 Sonnetは、これまでのモデルに比べて、高度な知能と処理速度を備えています。さらに、ChatGPTやGeminiといった生成AIと比べても、優れた性能を発揮しており、大きな注目を集めています。
Claude 3.5 Sonnetの特徴
Claude 3.5 Sonnetには、Artifacts(アーティファクト)機能という新たな機能が搭載されています。対話をしながら視覚的なコンテンツをリアルタイムで生成し、さらに生成したコンテンツを編集できる機能です。
これにより、プレゼンテーション資料の作成、Webコンテンツの制作、アプリの開発などが驚くほど簡単に行えるようになりました。うまく活用することで、個人やチームの作業効率は大幅に向上するでしょう。
そのほか、以下のArtifacts機能を活用すれば、以下の生成も可能です。
- フローチャート
- マーメイド図
- 簡単なゲーム
- アニメーション動画
Artifacts機能を活用している様子は、公式のYouTubeで紹介されています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
Claude 3.5 Sonnetの性能
Claude 3.5 Sonnetは非常に高い性能を誇ります。同社の高性能モデルであるClaude 3 Opusや、他社のモデルであるGPT-4o、Gemini 1.5 Proと比較しても、ほとんどの項目で最高スコアを記録しています。
引用:Introducing Claude 3.5 Sonnet
例えば、大学院レベルの推論(GPQA)や学部レベルの知識(MMLU)、コーディング能力(HumanEval)において、ほかのモデルを上回る性能を示しています。この結果から、Claude 3.5 Sonnetは複雑な指示を理解し、専門的な回答ができることが分かります。
また、公式サイトによると、Claude 3.5 SonnetはClaude 3 Opusの2倍の処理速度を持つそうです。高度で複雑な指示であっても、迅速な対応が可能といえます。さらに、日本語も流暢に扱い、他の生成AIと比べてもより自然な会話ができると話題になっています。
Claude 3.5 Sonnetの料金プラン
Claude 3.5 Sonnetの料金プランには、無料プランと有料プランの2つがあります。
無料プランの場合、利用回数に制限があります。一方、有料プランは月額20ドル(チームで利用する場合は月額30ドル)で提供されており、以下の特典があります。
- 利用回数の大幅な増加
- 混雑時の優先アクセス
- 新機能への優先アクセス
そのため、Claude 3.5 Sonnetを頻繁に利用する人や最新の機能を早く試したい人には、有料プランがおすすめです。
また、Claude 3.5 SonnetのAPIは、入力トークンごとに3ドル、出力トークンごとに15ドルで提供されています。
Claude 3.5 Sonnetの始め方・使い方
次に、Claude 3.5 Sonnetの始め方・使い方を見ていきましょう。
まず、Claudeのトップページからアカウントを作成します。Googleアカウント、もしくはメールアドレスで登録可能です。
次に、電話番号の入力が求められます。入力したら確認コードが送られるので、送られてきたコードを入力しましょう。
確認コードが認証されたら、次に名前を入力します。なお、入力した名前は後から変更が可能です。
ここまで完了したら、最後に利用規約や注意点の確認が求められます。問題がなければ「Sounds Good, Let’s Begin」をクリックして、利用を開始しましょう。
一度登録をしたら、以下のページからいつでも利用できるようになります。中央のウィンドウにプロンプトを入力して、活用してみましょう。
Artifacts機能の使い方
Artifacts機能を使うためには、以下の設定が必要になります。
まず、トップページの左下にあるユーザアイコンをクリックします。すると、ドロップダウンメニューが表示されるので、その中から「Feature preview」を選択してください。
クリックすると、以下の画面が表示されます。Artifactsのボタンを「On」にすれば、Artifacts機能を利用することが可能です。
Claude 3.5 Sonnetでできること
Claude 3.5 Sonnetでできることは豊富にありますが、その中から以下の5つを紹介していきます。
- 文章・コード生成
- Webサイトの作成
- スライド資料の作成
- グラフやフローチャートの作成
- アニメーションの作成
文章・コード生成
Claude 3.5 Sonnetでは、ほかの生成AIと同様に、文章・コードの生成ができます。以下では、「生成AIについて教えてください」というプロンプトを入力しました。
わかりやすく、滑らかな日本語で回答を生成してくれました。
なお、Claude 3.5 Sonnetなどの生成AIを活用してコーディングを効率化させたいと考えているプログラマーにおすすめなのが、スキルアップAIの「プログラマーのためのコード生成AI講座」です。
本講座では、代表的なコード生成AIの使い方の学習や、コーディングの実践的演習を通して、効率よくコーディングを進められるようになります。2.5時間で学びきることができるので、業務の効率化にお役立てください。
Webサイトの作成
Artifacts機能を使って、Webサイトを作成することも可能です。試しに、「Xを真似したWebサイトを制作してください」と入力してみました。
すると、簡単にWebサイトを作成してくれました。右側のプレビュー画面を参考に、修正をすることも可能です。また、生成されたコードは、画面の右下にあるダウンロードボタンから取得することができます。
スライド資料の作成
情報をもとに、スライド資料を作成することも可能です。ここでは、スキルアップAIが提供する生成AI講座の情報を共有し、スライド資料の作成を依頼してみました。
簡易的ですが、情報がうまくまとめられています。表やイラストを使用することを指示すれば、実際の業務でも活用できるレベルのスライド資料を作成できるでしょう。
グラフやフローチャートの作成
データをもとに、グラフの作成も可能です。経済産業省の資料を添付して、IT人材数と平均年齢の推移をグラフにすることを指示しました。
その結果、資料を読み取り、上記のグラフを作成してくれました。グラフから読み取れることも提示してくれるため、調査にも役立つでしょう。
アニメーションの作成
Claude 3.5 Sonnetでは、アニメーションの作成もできます。「簡単なアニメーションを作成してください」と入力すると、動く円のアニメーションを作成してくれました。
そのほか、動画やゲームも作成可能です。Artifacts機能で適宜修正できるので、精度の高いものが制作できるでしょう。
その他のClaude 3.5 Sonnet活用事例
その他、さまざまなClaude 3.5 Sonnetの活用事例をX(旧Twitter)の投稿引用でご紹介していきます。
タスク管理ゲーム
図解資料作成
ユーザーストーリーマップ作成
英語図解を日本語へ翻訳
プロトタイピング
メール対応自動化
まとめ
この記事では、Claude 3.5 Sonnetの特徴や性能、使い方やできることなどを解説しました。
Claude 3.5 Sonnetの最大の特徴は、「Artifacts機能」です。この機能を活用すれば、スライド資料の作成やアプリの開発など、時間や手間がかかる作業を効率的に行うことができます。
ただし、Claude 3.5 Sonnetなどの生成AIをうまく活用するには、AIやプロンプトに関する一定の知識が必要です。スキルアップAIでは、スキルアップAIキャンプという勉強会を実施しており、生成AIをはじめとしてさまざまなテーマを取り上げています。
参加は無料なので、生成AIに関する知識を身につけたい、生成AIをうまく活用したいと考えている方は、ぜひ興味のあるテーマを見つけてお気軽にご参加ください。
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