はじめに
今回、4年ぶりにQiitaに記事を投稿させていただく。
ひょんなきっかけ1で私は、自身が勤めるスリーシェイクのアドベントカレンダーである3-shake Advent Calendar 2022の16日目を担当することとなった。本投稿がそれに当たる。
私は、現在3-shakeの社員であり、Sreakeという事業部でSREの専門集団の一員として、日々お客様のインフラの課題を解決するお仕事させて頂いている。
今回、どんな記事を書こうか齷齪していたところ、弊社の6日目のAdvent Calendarの記事、【何を着たらいいかわからない方必見!】コスパ最強!5,000円以内でおしゃれっぽく見える!メンズコーディネート特集、に触発され、また、必要性に駆られ、タイトルにある通り、憧れの職業という観点から、ファッションとエンジニアに関する論考を書かせていただく次第となった。
「技術的なことを書かずに、ファッション?けしからん」というお声は、掲載されている記事や過去登壇資料に譲らせて頂く。
- Cloud Run (Jobs)を活用したマルチプルなプレビュー開発環境の構築 (3-shake Meetup)
- cert-manager について学ぶ (Sreake blog)
- Istioを利用したモダンなマイクロサービスシステムの実現 (Google Cloud Anthos Day)
私の職業、SRE(エンジニア)は世間的に憧れの職業なのか
答えはNoだ。
私の現在のroleであるSREは、もはや日の目を浴びる日は訪れないのではなかろうか。
「13歳のハローワーク」によると、2022年の人気職業ランキングで、エンジニアは74位だそうだ。2
広義では、SREもここに含まれるはずだが、SREないしインフラエンジニアという職業を中高生が知ることも、その一端に触れる機会も訪れることはないだろう。さして、職業体験で体験出来ない仕事ランキングおおよそ87位といったところか。
2年前、半沢直樹の放送でKubernatesという単語が使われたそうだ。
だがしかし、中高生がそれを何かを知ることは残念ながら訪れず、当然のことながら、界隈が盛り上がるだけで終わってしまったのである。
憧れはモチベーションに繋がる
ドラマや映画で見たハッカーのようなエンジニアは現実には存在しない。確かにその姿は憧れる。でも現実はただただ泥臭い。それはどんな職業でもそうかもしれない。だが、やはり憧れは大切だ。
憧れは強烈なモチベーションに繋がる。
「あの人のようになりたい。」
そういった気持ちは人をやる気に駆り立て、成長を促す。
では、どうすれば、SRE、ひいてエンジニアが憧れの職業として君臨し、それが、日本のエンジニア人口の増加、ないし、日本のIT産業の発展に繋がるのか。
日本人の職業選択のパイを幅広い層に広げるには、ギークな人間だけでは限界があるのだ。
そこで、次節では、ファッションという角度から、その可能性について考察していこうと思う。
エンジニアが憧れの職業になるには
必要なのは2つの要素だ。
ファッション3とお金だ。
まずはファッションから話をしよう。
エンジニアという職業を知らない人にとって、技術的な話をされても、全く響かない。
恐らくそれを聞いても憧れの職業になることはないだろう。
業界の、Twitterに蔓延るサムいエンジニアギャグが業界をコダマするだけだ。
では、何が現実を生きる人々に響くのだろうか。
多くの人々に惹かれる姿というのはやはりお洒落で輝いている姿であろう。
しかし、残念ながらエンジニアは、どうもファッションに関心が低い人が多い。
営業職と異なり、服装の自由が許される場合が多いにも関わらずだ。
「でも、エンジニア人一人がお洒落になっても何も変わらないのではないのか。」
Noだ。変わるはずだ。
全く業界を知らない人が、お洒落で垢抜けたエンジニアの姿を見る。例えば、お洒落なエンジニアが美容院に髪を切りにいくシチュエーションを想像してみてほしい。
美容院で、職業の話は絶対だ。美容師はあなたの職業を聞くであろう。そして、その容姿と職業のギャップに、美容師は驚くだろう。
エンジニアはおおよそ122万人いるそうだ。4
仮に全国のエンジニアがお洒落な姿で、美容院に訪れたとしよう。
美容師のその経験は、口伝いに人々に伝播し、社会の中でエンジニアがお洒落という言語空間が形成される。
それは最終的に社会の認識を変え、若者に伝わり、憧れを形成するのだ。
これをスマホショルダー理論と呼ぶことにする。
若い女性から流行が始まったスマホショルダーは、今では
50代の男性がぶら下げるのを街で普通になったように、
人々の考えや想いは伝播し、そこに新たな意味が付与されるのだ。
ここで、勝手に名前を挙げさせて頂くのも恐縮だが、
現在Googleに勤める@d0iasmさんは
低レイヤーが好きでChromeの開発をしているというエンジニアっぷりを発揮しながら、ファッションモデルもしているらしい。
その姿はエンジニアとは思えないお洒落さだ。
エンジニアにはもっとこういう人が必要だと思う。
確かに硬派なエンジニアも大事である。
勿論大事だ。特にSREなんて世のITインフラを支えるからなおさらだ。
ただ、そのような人だけで構成される必要はないのではなかろうか。
今の日本の人口減少に耐えうる人材創出にはギークだけでは足らなくなるはずだ。
後は、お金だ。大事なことだ。やはり、人は高収入な職業に憧れを持つ。
では、エンジニアはどうであろうか。ピンからキリまであるとは思うが、一般的な職業の中では稼いでいる方の部類ではなかろうか。
つまりこういうことである。
「エンジニアよ、稼いだお金をファッションに費やせ。」
これが、エンジニア市場拡大計画の緒論である。
おわりに
色々と放言しましたが、案外真面目に思っています。
雑にはなりましたが、このような記事を書かせていただきました。
今回、ファッションという軸で話しましたが、
別にファッションじゃなくても、別の形もあると思うので、
そこは気楽に聞き流して頂けたらと思います。
個人的には業界に、笑い、ギャグのセンスがある人がもっと増えてほしいですね。
案外そういうのって大事だと思っています。
あとがき
どうやら本日は会社の忘年会らしい。
私は、銀色の髪を棚引かせ、街に繰り出すのであった。
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表現上の都合で、本当にひょんなきっかけなわけではない。 ↩
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昔10位以内に入っている調査結果も確か存在したはず。 ↩
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「オタクが人気者になれない理由」 https://www.blog.net/nerds-jp.htm 原文: http://www.paulgraham.com/nerds.html ↩
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あくまで、正確な値でなく参考値。 典拠: https://media.agent-bank.com/categories/strategy/itengineer ↩