およそ2年前からRPAのロボット作成に携わっております。
会社の各部門から、業務理解の深いメンバーを1人ずつ収集し、精鋭部隊を作りましたが、
ほとんどのスタッフが、開発経験が無いため、一からの出発でした。
##RPAプロジェクトメンバーに「変数」を説明したい
RPAツールを使ってロボット作成をする上で、1番最初に苦労した点が「変数」の理解でした。
私なりに、まずはイメージで理解できるよう、考えていた例を紹介させていただきます。
あくまでイメージなので、細かいところは説明できておりませんし、厳密には違うという点があるかと思いますが、ご容赦ください。
1.箱
こちらは最もスタンダードな説明方法だと思います。
今回は段ボールの箱と発泡スチロール製の箱と仮定して、説明してみました。
農家さんが、りんごとみかんとぶどうを作っており、出荷作業のために段ボールの空箱を1つ用意した。
この箱にりんごを入れようと、みかんを入れようと、これは農家さん次第。
ちょっとりんごの見た目が良くないから、やっぱりぶどうにしようというのでも問題なし。
なぜなら、段ボールに入るから。
しかし、ここに漁師さんがやってきて、箱が足りないから、これをくれと言われても、
段ボールでは水への耐性がないので、難しい…発泡スチロール製の空箱が必要になる。
これでいう空箱が「変数」です。
段ボール箱であったり、発泡スチロール製の箱であったりしますが、入れ物としては同じです。
梱包されるものに合わせて箱の素材を選ぶ点が変数の「型」にあたります。
2.数学の公式
こちらはよく使いました。時間をかけずに説明できます。
学生時代、「y=ax」という公式を習ったことがあると思うが、
この「a」の部分に、数字を入れると計算ができるという、便利な表現方法である。
この「a」にあたる部分が、いわゆる「変数」であり、
そして、数字が入ってくるという認識自体が型である。
まさか「a」に「あ」という文字が入ってくるとは思っていない。
※色々と細かい部分はすべて省略いたします…
3.たいやきとたこ焼き
変数の「型」について話したいときは、よくこの例を用いました。
ロボット作成においても、「型」を理解しておくと◎です。
M君は、たこ焼き屋さんを開店しようと思い、たこ焼きプレートをア〇ゾンで購入した。
5年の修行を経て、ようやく開店できることになり、プレートの到着を心待ちにしていた。
しかし、到着したプレートは、なんとたい焼きの形をしていた。
「このままでは、開店できない…」
M君は急ぎドン・〇ホーテでたこ焼きプレートを購入し、無事開店した。
ここでの着目ポイントは、
M君は丸形のたこ焼きを作りたいのに、たい焼きの形になってしまうこと、
つまり「型」が間違っていた、ということです。
最初に出来上がる形を想定して用意することが大事になってくると思います。
##おわりに
私自身、変数の理解に苦しむ時期がありました。
少しでも誰かのお役に立てればと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。