function callingで、ChatGPTにQiitaのトレンド記事を表示させる

こんばんは、すきにーです。

ChatGPTの新機能であるfunction callingを使って、
ChatGPTにQiitaのトレンド記事を表示させたいと思います。
https://qiita.com/trend

現在のトレンドのトップ3はこんな感じです

function callingとは

イメージとしては、GPT4のプラグイン機能をAPIで実装できるようになったという感じです。

Function callingは大きく3つのステップに分かれ、

① ユーザの質問からどの関数を呼ぶかをChatGPTに決めてもらう
② chatGPTが決めた関数を呼び出して処理実行
③ 関数の実行結果と最初の質問をChatGPTに渡して回答を生成する

という流れになります。

function callingの説明はこちらの記事が分かりやすかったです。

トレンド記事を表示させるコードを実装

まずライブラリをインポートします。

import openai
import os
import json

# OpenAI APIキーの準備
openai.api_key = "APIキー"

次にqiitaのトレンドを取得する関数を定義します。記事の取得にはQiitaのAPIを使用しました。
引数にタグを入れることで、タグに関するトレンドを表示させます。
（何もないときはトレンドTOP5が表示されます）

def get_qiita_trend(tag=None):
    url = "https://qiita-api.vercel.app/api/trend"
    response = requests.get(url)

    # ResponseオブジェクトからJSONデータを取得
    data = response.json()

    # 'node'の値を取得
    node_values = [item['node'] for item in data]

    # DataFrameを作成
    df = pd.DataFrame(node_values)
    
    # 'tags'列の中のJSONデータの'name'キーの値を表示
    df['tags'] = df['tags'].apply(lambda x: [tag['name'] for tag in x])
    
    if tag:
      df = df[df[['title', 'tags']].apply(lambda x: tag in x)] 

    # 指定された行数を表示
    qiita_trend = df[['title', 'tags', 'linkUrl']].head()
    
    return qiita_trend.head().to_json(orient='records')

functionの定義

functions=[
    {
        "name": "get_qiita_trend",
        "description": "qiitaのトレンド記事を取得",
        "parameters": {
            "type": "object",
            "properties": {
                "tag": {
                    "type": "string",
                    "description": "表示させたいトレンドのタグ",
                },
            },
        },
    }
]

入力文から 「呼び出す関数」 「引数」 をChatGPTに決めてもらう

model_name = "gpt-3.5-turbo-0613"

question = "Qiitaのトレンドを教えて"

response = openai.ChatCompletion.create(
    model=model_name,
    messages=[
        {"role": "user", "content": question},
    ],
    functions=functions,
    function_call="auto",
)
message = response["choices"][0]["message"]

messageの中身はこんな感じです。
今回は「Qiitaのトレンドを教えて」という入力だったので、引数であるargumentsの中身は空です。

もし入力文が「JavaScriptのトレンドを教えて」であった場合、argumentsのtagはJavaScriptになります。

get_qiita_trend関数の実行

if message.get("function_call"):

    function_name = message["function_call"]["name"]

    arguments = json.loads(message["function_call"]["arguments"])
    function_response = get_qiita_trend(
        tag=arguments.get("tag"),
    )

関数を実行した結果をもとに、ChatGPTが回答を生成する

    second_response = openai.ChatCompletion.create(
        model=model_name,
        messages=[
            {"role": "user", "content": question},
            message,
            {
                "role": "function",
                "name": function_name,
                "content": function_response,
            },
        ],
    )
    
    print(second_response.choices[0]["message"]["content"].strip())

ChatGPTの出力

入力文が「JavaScriptのトレンドを教えて」の場合

おわりに

以上がfunction callingでQiitaのトレンドを表示させる方法です。
function calling、使い方次第ではもっとすごいことができそうな気がしますが、私の中にはそれが浮かんでいないです...

お読みいただきありがとうございました！

参考記事

毎朝Qiitaトレンド記事が届くLINE Botを開発してみた
OpenAIがChatGPTを更にパワーアップ！「Function Calling」の使い方とは？
OpenAI Function callingで複雑なタスクを簡単に実現
https://platform.openai.com/docs/guides/gpt/function-calling