はじめに
この記事は、NTTテクノクロスアドベントカレンダー2024の21日目の記事です。
はじめまして。NTTテクノクロスの菅沼と申します。
普段はElastic製品を活用したログ監視基盤の提案、実装、保守業務に携わっています。
今回は「AWS re:Invent 2024に現地参加したので、体験レポートとして自分が感じたことや次回への目標」についてお伝えします。
AWSに詳しくない方や英語が苦手な方などで参加を迷っている方、来年参加を考えている方々にとって、何かの後押しになれば幸いです。
前提
イベント概要
AWS re:Invent 2024は、Amazon Web Services (AWS) が主催する学習型カンファレンスで、2024年12月2日から6日まで、ネバダ州ラスベガスの複数の会場で開催されます。このイベントでは、AWSを活用する人々が集まり、最新の技術やトレンドをセッション形式で学ぶことができます。詳細については、公式サイトをご覧ください。
※AWS re:Invent 2024 でデジタル主権を探求
※AWS re:Invent 2025 Overview
また、イベントにはたくさんのセッションがありますが、私が参加したセッションについて軽く紹介します。
- Keynotes: AWSの最新情報を共有する大規模な基調講演。
- Breakout sessions: 企業の実例やテーマに沿ったプレゼンテーションセッション。
- Lightning Talk: 短時間で行われるプレゼンテーションセッション。
なぜAWS re:Inventに参加することになったのか
チームの先輩がたまたまAWS re:Invent 2024に参加することになり、同行者として「AWSのイベントに参加することになったんだけど、一緒に来ない?」と声をかけられました。
正直なところ、私はAWSに関する知識がまだ浅く、英語も苦手で、海外のイベントに参加するのも初めての経験でした。
具体的には、AWSについてはVPCやELB、EC2、S3を使ったWebアプリの構築といった基本的な構築は経験しているものの、英語については、普段は英語のドキュメントをGoogle翻訳を駆使してなんとか情報を得ている状態で、日常会話はおろか、専門用語が飛び交うイベントでの理解は難しいと考えていました。
そんな私が国際的なイベントに参加するなんて、本当に大丈夫だろうかと不安を抱えていました。しかし、AWSのイベントでは、最新の技術やトレンドを学ぶだけでなく、同じ興味を持つ仲間と出会える貴重な機会です。
英語が苦手でも、技術に対する情熱や好奇心を持って参加すれば、きっと何か得られるものがあると思い、思いがけない貴重な機会に同行することを決めました。 (※発言や経緯は脚色しています。)
英語が苦手な自分でも学べるように工夫した3つのこと
1. スライドや資料が多い、講義形式のセッションに参加する
英語でのコミュニケーションが難しい私にとって、セッションの内容を理解できるかどうかが大きな課題でした。
そこで、私は講義形式のセッションへ参加することに決めました。講義形式であれば、スライドや資料を見ながら学ぶことができるため、少しでも理解しやすくなると思ったのです。
そのため、参加するセッションはKeynotes、Breakout sessions、Lightning Talkを中心にスケジュールを組みました。
2. 技術的な知識が活かせる、進行中のプロジェクトや自身の経験に関連したセッションに参加する
次に参加するセッションの内容については、私のプロジェクトに関わりそうな生成AIや機械学習の進め方を中心に学ぶことにしました。
Elastic製品の案件でもお客様からの問い合わせが多く、今後ますます重要になると感じており勉強中だったからです。
実際の事例を学ぶことで自分の知識を深め、お客様により良い提案ができると考えました。
また、OpenSearchとElasticsearchの違いについても知識を得たいと思いました。
OpenSearchはElasticsearchからフォークされたプロダクトで、AWSではどのように使われているかを知ることで、Elastic製品との違いや自身の提案に活かせるのではないかと考えました。
3. 後で振り返ることができるように、イベントの思い出を記録する
最後に、イベントの思い出をしっかりと残すことを目標にしました。
英語が苦手な分、セッション中に写真や動画をたくさん撮ることを心がけました。後から振り返ることで、内容を思い出しやすくなり、参加したセッションの雰囲気や学びを視覚的に記録することができます。講義形式のセッションに多く参加し、イベントの記録を残すことを目指して参加しました。
AWSイベントでの学びと発見
英語との関係性
イベントに参加してみると、思ったよりもセッションの内容が理解できたことに驚きました。多くのセッションを受講するうちに、英語が聞き取れるようになり、技術的な単語がつながり、内容を把握できるようになりました。
最初は不安でしたが、実際に参加してみると、知識が少しずつ活かされていることを実感しました。
イベントの規模とセッション選び
イベントの規模は非常に大きく、3,000ものセッションが用意されていました。そのため、興味を引かれるセッションがたくさんあり、どれに参加するか選ぶのが楽しい反面、悩ましいところでもありました。
生成AIや機械学習に関するセッションはもちろん、他にも多くの技術トピックが取り上げられており、どのセッションに参加するか毎日スケジュールとにらめっこしていました。
イベント参加のメリット
セッションに参加することで特に良かったのは、Amazon Linux 2や2023のEOL情報など、セッションの内容を逐次チームと連携できたことです。
進行中のプロジェクトに影響を与える可能性があるため、迅速に共有できて良かったです。セッションに参加することで、いち早く情報を収集できるメリットを実感しました。
また、イベント参加者がもらえるグッズ(SWAG)もたくさん手に入れました。
イベント参加時の注意点
実際に参加してみると、以下の点に注意しておくと良いと思いました。
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事前にセッションを選ぶ
たくさんのセッションがあるので、参加するセッションを事前にめぼしを付けておくと良いです。しかし、イベント中に新たにセッションが増えることもあるため、ある程度の自由度があると良いと思いました。
また、セッションの中には予約しないと入れない、または予約者を優先して入れるセッションもあるので、どうしても参加したいセッションは予約した方が良いです。(KeynotesやBreakout sessionsなどは別会場で同時配信もあります) -
効率的な動き
会場が複数あるため、1日を1会場で回るのか、複数会場を回るのかを決めておいた方が良いと思いました。
複数会場を回る場合は移動時間も考慮する必要があります。(会場間でシャトルバスがありますが、30分程度の移動時間を見込んだ方が良いです)
また、EXPOに参加する人はEXPO会場が広く、参加人数も多いため、ブースに目星をつけておくか、午前または午後を丸ごと使うつもりで臨むと良いと思いました。 -
動きやすい恰好
会場が複数あり、1会場が広く歩き回ることになると思うので、動きやすい服装が良いです。
特に足元はスニーカーなど歩きやすい靴で参加した方が良いと思いました。
服装としてはスーツの人はあまりおらず、天候も晴れると暑いぐらいですが、夜になると冷え込むことがあります。そのため、羽織るものを1枚持っていると便利だと思います。 -
SWAG集め
EXPOで他企業からもらえるものはもちろん、参加者向けのグッズ(SWAG)が配布されることが多いので、どこでもらえるかを把握しておくと良いと思いました。
来年のAWSイベントに向けての意気込み
AWSイベントに参加した経験を通じて、来年もぜひ参加したいと強く思っています。特に、ワークショップ系のセッションには積極的に参加したいと考えています。
ワークショップでは、基調講演で話された最新の技術をいち早く体験できるため、実践的な知識を得る絶好の機会だと感じました。できるだけ多くのワークショップに参加し、技術を深く理解したいと考えています。
同行した先輩に聞いたところ、ワークショップでは普段からAWSのコンソールに慣れているなら、参加しやすいセッションと聞きました。英語でのコミュニケーションよりも実際に手を動かすことが多く、言葉の壁を越えて技術を理解できるチャンスが広がるのは、非常に心強いです。
また、EXPOにも回り、各企業がAWSでどのようなことを行っているのかを知ることができればと思っています。英語でのコミュニケーションにはまだ不安がありますが、実際に企業のブースを訪れて、技術者と直接話すことで、より具体的な情報を得られるのではないかと期待しています。
自分の興味のある分野について、より深く知ることができる貴重な機会になるので、英語を今後もっと頑張りたいと思います。
(イベント参加して良かった点や新ソリューション検討等を社内展開し、来年も参加できるように草の根活動を頑張りたいと思います!)
終わりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
今回のAWSイベントに参加した経験を通じて、日々活用している技術的なことは世界共通で理解できることを実感しました。
英語やAWSが得意ではない私でも、興味を持って参加することで多くの学びを得ることができました。
この記事を読んでいる皆さんの中にも、同じように不安を感じている方がいるかもしれません。しかし、そんな方々にも楽しめる機会がたくさんあります。
私の経験が、皆さんの後押しになれたら嬉しいです。
最後にElasticsearchを担当しているので紹介させてください。クラウド環境はもちろんのこと、オンプレミス環境でも使用できるため、幅広いニーズに応えることができます。
もしElasticsearchにご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ以下のHPもご覧ください。
Elasticsearch&導入支援
NTTテクノクロスアドベントカレンダー2024 シリーズ2 明日は@nagae2024さんのElasticsearchの記事です。引き続きお楽しみください!