はじめに
RaspberryPiは2023年6月では一般では在庫不足&高価格なため代わりにTinkerboard2sを使うことにしたがいかんせん情報が少ない。
今回はTinkerboard2sのosインストールやパッケージについて。
目次
環境
Tinkerboard 2s
os:Debian 10.13
Tinkerboardについて
公式サイト
Asusが開発しているが明らかにラズパイを意識している。
Tinkerシリーズということでいくつか製品があるがラズパイの互換などを考えると主にTinkerboard(以下、無印)とTinkerboard2/2s(以下、2)が使われると思う。2と2sはストレージ部分が違うだけでそれ以外の使用は同じ。注意しなければならないのがネット上の情報だと無印と2がごっちゃにされていることが多い。
OSインストール
今回は公式から出されているTinkerboard用のosを使用する。Tinkerboard用ではあるが基本的にはDebianなので問題はない。以下リンクからダウンロード。
https://tinker-board.asus.com/jp/download.html#os
製品によって微妙に中身が異なるので注意。今回は Tinker Board 2 / Tinker Board 2S Debian 10 V2.1.11 を使用した。
これを解凍したらimgファイルをWin32DiskImagerなどでマイクロsdに書き込む。ソフトはos書き込み用であればある程度何でもよさそう。私はラズパイのimagerを使いました。sdカードは最低8GBは必要。
osインストールした後はsshがすでに使えるようになっているのでsshで操作もできる。アカウント名、パスワードはどちらも初期状態ではlinaro。wifiは5,2.4Ghzどちらも使用可能。もちろんlan端子もある。
ASUS.GPIO
Tinkerboardはラズパイ同様、GPIOピンを使うことができる。プログラム中でこれを制御するためのパッケージとしてASUS.GPIOがある。ラズパイにおけるRPI.GPIOと同じようなもので書き方もほとんどおなじ。
これをインストールしなければいけないが無印の場合は公式のとおりGithubからダウンロード、ビルドでいいらしい。**ただし2Sはこれではないので注意。**githubのものは無印ようで2Sにダウンロードしても使えない。しかも正しいパッケージと競合することもあるためお試しでも入れないほうがいい。
2S用のパッケージはosにプリインストールされている。なぜGithubなどにしなかったのかよくわからないがこれしかないのだからしょうがない。osをTinkerboard公式のosにしなかった場合にRPI.GPIOなどでGPIO制御が可能化はよくわからない。おとなしく公式に従っておこう。
こちらを参考にすると/usr/local/share/gpio_lib_python_rk3399/にパッケージがあることがわかると思う。そしたら
python3 setup.py
でインストールが行なわれる。これはpyhon版のパッケージでC版もあるらしいけどCのインストールとか使い方はわかりませんでした。
import ASUS.GPIO
でエラーが出なければ成功!
GPIOピンの配置
GPIO制御パッケージはインストールできたがGPIOピン配置がわからなければ使えない。公式サイトには無印のGPIOピン配置は載っているが2Sのは掲載されていない。
gpio readall
このコマンドでGPIOのピン配置と電圧とかが見れる。