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RPAツール WinActor 開発未経験・初心者に聞いてほしい話

Last updated at Posted at 2019-07-04

初めに

筆者は全くのド素人です。
辛うじて地方の工業高校電子科卒ですが卒業から4年間事務の仕事をしていたため、開発に関する事務的な知識は皆無、RPAについての知識も「なんかタクシーの広告で見た気がする……」というところからスタートしています。

今回の記事では、そんな私のように突然WinActorの担当になってしまった!専門知識がない!という方向けの、開発の流れを書いていきます。

WinActorとは?

WinActor公式サイト

NTT-ATが提供しているRPAツール。
業務効率支援を目的としたソフトウェア型ロボットです。
特徴として、「難しい知識は不要」「誰でも手軽に業務の改善が出来る」という部分が公式サイトでは挙げられています。

「難しい知識は不要・誰でも手軽に」は本当か?

「じゃあ実際、本当に誰でも簡単に作れちゃうの?」そう聞かれると、はい、とは答え難いですね。
もしかしたらちょっとPCが得意で、理解が早い人なら作るのは簡単かもしれません。
実際に私もそう思っていました。

でも、こういうものは作った!動いた!だけではダメなのです。

実際の制作の流れ

下記は私が普段WinActorで制作をしている時の流れです。

  1. 社内全体の業務を管理している上司からRPA化してほしい業務の依頼が届く
  2. 対象の業務のマニュアルを確認する
  3. マニュアルを見ながら作業を細分化(1クリック単位で考える)
  4. 細分化したものを元に実際に作業を行っている社員へヒアリング
  5. ヒアリングの中で出てきたイレギュラー処理を組み込みながらフローチャートを書き起こし、設計書を作る
  6. WinActorで制作
  7. テストデータ作成、テスト
  8. テスト仕様書を作成して、問題がなければ完成!
  9. 利用する社員へマニュアルを作成・配布

工程を文字に起こしてみると結構長いですね。

最初の案件は約2か月程度で完成させました(他の業務もあるので1日2~4時間程度の作業だったり終日だったりはしますが)。

これを見ると簡単、とは考えづらいのではないでしょうか?

何故、作って・使うではいけないのか?こんなに沢山の工程は必要?

絶対に必要です。
それぞれの役割、

  • 設計書

    • 処理の流れをフローチャートと1工程1行で書いていく
    • 他には文書自体の更新日・更新者を記載
    • 実業務の担当者にも内容が伝わりやすい事を意識
    • 修正の際は以前のバージョンを残してどんな作りだったかわかるように
    • 複数人で担当する、担当者が変更になった場合の引継ぎがスムーズ
  • テストデータ

    • テストを実行するための試験データ
    • 実行可能なデータとエラーが出るデータを用意する必要がある
  • テスト仕様書

    • 実務で使用する前に本当に正しく動いているか確認する
    • 「全体の動きの確認」と「テストデータが期待した通りに実行されているか」という2つの観点でテストする必要がある
    • 一連の流れを行われる動作、それに対して得られた結果というように書いていく
    • 修正をした時、どのような動きをしていたか確認出来る

というように、それぞれに役割があります。
どんなものでもそうですが、作って終わりはありません。
本当にそれが正しく動くのか、いつかの修正や引継ぎの時に困らないか、そういう観点でも作業を見てみてください。

制作面での難しさ

制作の際はほぼドラッグ&ドロップで作ります。
ノードやライブラリというものが事前に用意されているので、実行したい動作に合わせてそれをフローチャートの中に落とし込んでいきます。
そのあと、変数やプロパティを設定していくだけなので、だいたいは付属のマニュアルを読めば作れてしまいます。
実際に私も付属のチュートリアルを一通りこなしてから制作を始めました。
その点、WinActorは未経験・初心者に優しいと言えますね。

難しいと感じる部分は
- 変数の扱い
- ライブラリの組み合わせ
- エラーへの対処
かと思います。

変数の扱いやライブラリの組み合わせはこれも回数をこなせば慣れてくると思います。
でもエラーへの対処は根本的にエラーと向き合えるかというのが大事です!

私の経験ですが、一番最初の制作の時に大きなエラーにぶつかりました。
数日データの確認をしたり対処方法を考えたり、結局解決は出来たのですがもっと簡単に出来るものだと思っていたのでこんなに時間がかかるなんて、と思いましたね……。

よくわからないエラーは結構好きです。
PCに向かって時間も嫌いじゃないです。
私は心が折れずに続けられましたが、そうじゃない人もきっといるでしょう。
エラーと向き合える心が大事だと思います。

まとめ

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

これを読んで、「本当に出来るだろうか?」と不安になってしまった人もいるかもしれません。
なにはともあれとりあえずやってみる事も大事です!

まだまだWinActorについてはネットでも情報が少ないので、求める答えが出ないかもしれませんが、RPA化出来れば業務はずっと楽になります。

これは楽をするための努力です!

これからもWinActorや制作の流れに関する記事を書いていく予定ですので、よければそちらもよろしくお願いします!

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