スマートスピーカーIFTTT 大喜利 アドベントカレンダー1日目です。
去年の初日と同じくウォームアップ代わりに、IFTTTの音声アシスタント対応状況について書きます。
IFTTT対応パートナー一覧と、音声アシスタントへの対応状況
現在、IFTTT 対応パートナーは642。
https://ifttt.com/search/services
その中で「Voice Assistants」のパートナー数は5個。
去年の12月1日時点と比べて「Cortana」が増え、
さらにLINE Clovaも「DIY electronics」の中に入っています。
↓
名前 | 説明 | 去年のアプレット数 | 今年のアプレット数 | 日本語対応状況 |
---|---|---|---|---|
Amazon Alexa | AmazonのAIの音声アシスタント | 230個以上 | 400個 | △※1 |
Cortana | MicrosoftのAIの音声アシスタント | 0個 | 54個 | ? |
Google Assistant | Google HomeやAndroidスマホで動く音声アシスタント | 49個 | 406個 *2 | ◯ |
Invoxia Triby | Amazon AlexaとApple HomeKitに対応したスマートスピーカー | 18個 | 13個 | ? |
jibo | パーソナルロボット | 12個 | 15個 | ? |
clova | LINEのAIの音声アシスタント | 0個 | 10個 | - |
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*1)Amazon Alexaの日本語対応状況ですが、私の場合は、1年経ったいまでも英語のIFTTTアプレットしか動かず。日本語でAlexa-IFTTTのハンズオン記事を拝見してその通りにやってみたのですがダメでした。なんでだろ?
-
*2) 去年はAmazon Alexa対応アプレットがダントツに多かったですが、今年は、Google Assistant対応アプレットがぐんぐん増えて、今ではGoogle Assistant対応のほうがAlexa対応よりわずかに多いという状況です。
Google Assistant対応アプレットでは日本語で作られたものもちらほらとあり、大変頼もしいです〜!(^q^)
ではAlexa、Google Assistant、Clovaの対応状況について、一つづつ調べたことを書いていきたいと思います。
Amazon Alexa
IF
- this ← ここに対応しています。
then - that
使えるトリガーは16種類あります。去年の12月当時と同じ。
Alexaトリガーの特色は、「発話を拾うだけではない」ということです。
Alexaはたしかにスマートスピーカーの音声インタフェースですが、このトリガー群をよく見ると、Alexaの開発チームがIFTTT用に用意した16個のトリガーのうち、発話だけにより起動するものは5個だけで、他はEchoへの発話あるいはAlexaアプリからの操作の両方を拾えるようになってます。
- 買い物リストからアイテムが消えたら
- 買い物リストのアイテムが変更になったら
- 買い物リストにアイテムが追加になったら
- ToDoリストにアイテムが追加されたら
- ToDoリストでアイテムを完了したら
- スポーツチームのスコアを聞かれたら (★発話のみ)
- スポーツチームの次の試合を聞かれたら (★発話のみ)
- タイマーがオフになったら
- 買い物リストのアイテムが済みになったら
- 買い物リストに何があるかを聞かれたら (★発話のみ)
- アラームがオフになったら
- 新しい曲が再生されたら
- ToDoリストのアイテムが消されたら
- 特定のキーワードを話しかけたら (★発話のみ)
- ToDoリストのアイテムが変更になったら
- ToDOリストの内容を聞かれたら (★発話のみ)
これらを種類分けすると、
- 「Alexa、トリガー、●●」と呼びかけて使うのが14番。
- Echoと会話してて、買い物リストを聞く等の特定の行為が発生したとき、しれっとIFTTTトリガーを呼び出すのが、6、7、10、16番。
- Echoのアラームやタイマーや楽曲再生の特定の機能と連動して、しれっと呼び出すのが、8、11、12番。
- EchoあるいはスマホのAlexaアプリで、Todoやショッピングリストを変更した時にしれっと裏側で呼び出すのが、その他全部。
最初の頃はわかりませんが、おそらくAlexa開発チームは最初は14番を作ってIFTTTに提供したのだと思います。
その後、よく使われる(自分が使いたい)リマインダーを追加したのではないかと想像しております。
基本的なパターン「Alexa、トリガー、〇〇」と話しかけるアプレットの例
- 「Alexa、トリガー、●●」と呼びかけて使うのが14番。
IFTTTのAlexaアプレットで、一番多いのは、14番を使ったものです。
「Alexa、トリガー、●●」と発話して起動するのですが、●●の部分の日本語の聞き取りの精度が悪く、残念ながら自分は作るのを断念しました。
14番を使った英語のアプレットの例をいくつかご紹介します。
Alexa "Tell Alexa to find your phone"
説明:"Say "Alexa, trigger find my phone" to have her call you. Follow the ring tone...happy hunting!
自分の電話が見つからないとき、Alexaに頼んで鳴らす。
Alexa開発チームが作成したアプレット。自分が欲しかったんだろうなぁ。。www
270k users !
"Hey Alexa, trigger _____ scene"
説明:An easy way to set a scene on your hue lights via Amazon Alexa!
AlexaからHueを呼び出して、色や明るさを変えるアプレット。パリピ向けかなー
14k users!
Tell Amazon Alexa to Close Garage
説明:Close garage door using Amazon Alexa voice command. Also please consider Garadget's native Alexa Skill.
200users
車載のAlexaから、ガレージのシャッターを閉めてというアプレット。garadgetというIoT機器を買って使うためのもののようです。便利(^^)
Alexa buys milk
説明:If You say "Alexa trigger buy milk", then add 1 pint semi-skimmed milk (or whatever milk you usually have) to your basket
イギリスのスーパーTescoが作ったもので、これを使うと、「Alexa 牛乳買って〜」が「Alexa、Tescoの牛乳買って〜」になる、執念を感じるアプレットです。
そういえば、自分のAlexaでの購買経験からいっても、「Alexa、●●買って」から先が結構長いというか、ちょっと高いやつを買わされそうになったり、大量に頼んじゃったり、そういうミスが起こりがちなんで、確実に銘柄指定して数も指定できるのは良いと思います。
1.5k users !じみにすごい!
買い物リストを聞く、好きなスポーツチームの試合予定を聞く等の特定の行為が発生したとき、しれっとIFTTTトリガーを呼び出す
- Echoと会話してて、買い物リストを聞いたり、好きなスポーツチーム予定を聞くなどの特定の行為が発生したとき、しれっとIFTTTトリガーを呼び出すのが、6、7、10、16番。
- EchoあるいはスマホのAlexaアプリで、Todoやショッピングリストを変更した時にしれっと裏側で呼び出すのが、1、2、3、4、5、9、13、15番。
公開されているアプレットを探しましたのでご紹介します。
Sync your Amazon Alexa to-dos with your reminders
説明:When you add a new item to your Amazon Alexa to-dos, it'll show up in your reminders on your phone. Get to it!
作成者はIFTTTチーム。AkexaのTo-doリストに追加したら、iPhoneのリマインダーに同期してくれるというもの。SiriではなくAlexaを使うのかそこに?
110K users !
Add new Alexa to-dos as tasks in Asana
説明:An easy way to add some to-do's from Alexa to a project in Asana.
5990 users !
タスク管理ツールのAsanaは一時期流行りましたねぇ。
Asanaの部分をChatworkなどにすると、勤怠連絡が捗りそうですね。。ぐふふ。。
Alexaに話しかけないアプレットの例
- Echoのアラームやタイマーや楽曲再生の特定の機能と連動して、しれっと呼び出すのが、8、11、12番。
Alexaの開発チームは、「やることリストに追加された時」とか「音楽リストから次の曲の再生が始まった」という時に、
しれっとにIFTTTに通知する仕組みを作ってくれいます。
12番の「新しい曲が再生されたら」については、去年、@tomorrow56さんが書かれた、『クマとアレクサとわたし』という記事の中で事例を紹介されており、そう言う使い方もあるのかーと驚愕した次第です。
日本語のIFTTTトリガーの聞き取り精度が悪いので、Alexa対応アプレットを作るとしたら、ここもターゲットになるなぁと思います。
Alexaの事例
7番の事例をご紹介します。去年のアドベントで自分で作ったアプレットです。
去年はへたくそ英語で会話してましたが、よく考えたらこの部分の発話はIFTTTではなくAlexaが利用言語に応じて解析するので、日本語でも動作するだろうと思い、やってみました。
アプレット:
https://platform.ifttt.com/p/voicehackerjp/applets/U7FQaLZx/preview
まず、英語。
Echo Spotちゃんに対して、「When is the Arsenal's next match?」とカタカナ英語で聞くと、試合予定を返してくれました。明日は私の好きなチーム「アーセナル」が宿敵トッテナムホットスパーと試合だということがわかります。
さらに、Google カレンダーを見ると、ちゃんと予定に追加されてました。
これなら予定30分前にアラートがなるので、ギネスを買いに行って戻って来ても試合開始前に間に合います。うへへへへ。
同じアプレットを、日本語で呼んでみます。日本語はEcho Dotでテストします。
Echo Dotに対して、「アーセナルの次の試合は?」と聞くと、試合予定を返してくれます。日本語で。いぇぇぇぇい!
カレンダーにもバッチリのっています。
これは良いことに気づいたなぁ。。
今日はここまで
長くなりましたので、今日はここまでにします。後半は明日のノーロンダービーを見ながらかきます。では!
以上です!