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これからスクラムをやる・参考にするというときに確認しておきたいこと

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社内で大きなチーム再編などがあり、表題の内容で需要がありそうだったので、自分のこれまでのスクラムマスター(あるいはそれに近いロール)をやってきての経験を踏まえて、「初めてスクラムを取り入れる(あるいは参考にして開発サイクルを組み立てる)」というフェーズで確認したいことをまとめてみようと思いました

始める理由を確認する

当たり前のようで大切なことですが、「どんな課題を解決したくてプラクティスを取り入れるのか」を 関係者全員で 確認し、それを記録に残しておきましょう

要は、「なぜこれからスクラムをやるのか」です

大切なのは、「解決したい課題」と「そのための手段」を全員がきちんと認識していることです
この認識がそろっていないと、メンバーの納得感がないまま始まってしまって不満につながったり、スクラムなどのフレームワークをキャッチアップするのにも前向きになれないリスクに繋がります

実際に自分がメンバー、またはスクラムマスターとしてスクラムをやったプロダクトでは、そこを上手くやれていなかった結果として、一定数のスクラムへの苦手意識を持った人が出てきてしまったと感じています(これは自分の反省点)

他にも、例えば「スクラムを取り入れてみたけどうまくいっていない気がする」という状態になったときに、取り入れたタイミングに立ち返って考えることができなくなってしまうこともあり得ます

きちんと関係者が何故やるのかをはっきりさせた状態で始めましょう

これまでのやり方の背景を確認する

これはチームのメンバーが発足からずっと同じでない場合に特に大事なことですが、これまでこうなっていた背景・理由を確認し、それを記録に残しておきましょう

これは、「なぜ今こうなっているのか」です

今こうなっているというのにも必ず理由があるはずです。
今までやっていたことは、どんなことを解決しようとした結果今の姿になったのか?
今のチーム・プロダクトはどんな風にモノを作っていきたいのか?

それをしっかり認識した上で、「それでもやる」という判断をしたのだ、という意識を持てるようにしましょう
過去にこういう失敗があったから止めとこう、というのも有りだと思います

また、過去を振り返ることは、古くからいるメンバーが納得感を持つことにも繋がります
これまでのことを無視して新しいことをやるんだ、と持ちかけても「あのときこういうことがあったから今こうなってるんだけどなあ・・・」と思っていては腹落ちはしにくいものです
(もちろんそう思ったのならぜひ声を上げて議論すべきだと思います。が、それが出来る人ばかりではない)

今までこうなっていた理由をきちんと把握しておきましょう

振り返る

言うまでもないことですが、振り返りましょう (これは始まったあとの話になっちゃいますが)

何故やるか?そして、これまでどうだったか?を記録に残してあるはずです
この情報と、実際に回したスプリントの実績を元に、「最初に持っていた課題感は解決したか?」を確認しましょう

当然、課題感が解決しそうにないのであればやり方を変えていくべき、という話になりますし、上手くいっているのであればKEEPする、となるでしょう
解決したい課題を元に取り入れた「手段」が上手くいったかを振り返って次に活かしましょう


以上、これからスクラムをやる・参考にするというときに確認しておきたいことでした
これからスクラムを取り入れたりする際に参考になればこれ幸いです

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