はじめに
恐らくこの記事を見に来ている人以下のどちらだと思います。
- Macが欲しい!でも予算が足りない...
- 気になるから試してみたいけど値段がなぁ...
実際問題お金があるならばMacを買えばいいんですが、そうもいかない場合も多いと思います。
一応無料でMacを使う方法としてHackintoshというものもありますが
そこで、今回は無料でMacOSを使う(気分になる)ための手順を説明したいと思います。
具体的に何ができるようになるのか
細部にはいろいろと違いがありますが、ぱっと見だと結構それっぽくなっていると思います。
これはPop!_OSというLinuxディストリビューションに対して様々なカスタマイズを行ったたモノになります。
Pop!_OS自体の説明やOSのインストール方法などは以下の記事を参考にしてください。
Pop!_OSはなぜUbuntuより人気なのか
そもそも私がMacOSを使用したことがないので雑な比較になるのですが、今回のカスタマイズでは以下のようなことができるようになります。(一部はPop!_OSの標準機能)
- MacOS Big Sur風の見た目(アイコン含む)
- Dock
- 快適なトラックパッド操作
- Splotlight
一部といいましたが、見た目以外はPop!_OSの標準機能です。
なので、クリーンインストールしたそのままでも結構使い心地はいいと思います。
今回ご紹介するモノは殆どが以下の記事の流用です。
最新の Manjaro Linux を最新の macOS 風にカスタマイズしてみた。
ただし、個人的にいらないなと思ったものの紹介は省いているので、よりmac OSらしさを求める方は元記事様を参考にしてみてください。
環境
Pop!_Osのバージョンは21.04を想定しています。
20.04 LTSだと微妙に手順が増えるので気を付けてください。
多分デフォルトだとこんな画面になっているはず。
Dock
まずはDockの設定を行っていきたいと思います。
Pop!_OS 21.04はデフォルトでDockが搭載してあるので、細かい表示の変更のみを行います。
まずはお馴染みの
sudo apt install && sudo apt upgrade -y
次にSynapticパッケージマネージャとgnome-tweaksをインストールします。
sudo apt install synaptic gnome-tweaks
その後、FireFoxにて以下のURLを開き、Floating dockをインストールします。
「ここをクリックしてブラウザー拡張機能をインストールしてください」と書いてあるところから諸々のインストールが可能です。
https://extensions.gnome.org/extension/3730/floating-dock/
FireFox上での設定が完了したらデスクトップ画面左上にあるアプリケーションからアプリケーション一覧を開き、その中にあるtweaksを選択してください。
設定が正常に完了していれば、拡張機能のところにFloating Dock と出ているはずです。
次に透明度の設定をしていきます。
先ほどの画面からFloating Dockをオンにして、歯車マークから詳細設定に飛んでください。
透明度の設定はAppearanceタブのcustmize opacityから行います。(Fixedで透明度固定、Dynamicで透明度の自動調整)
ついでにDock背景色の設定も行っています。
見た目全般
次に見た目に関わるテーマや壁紙の設定を行っていきます。
次のURLから必要なファイルをダウンロードしてください。
ファイルはリンク先のFilesというタブから探せます。
テーマ
- WhiteSur-dark.tar.xz
- WhiteSur-light.tar.xz
アイコン
- 01-WhiteSur.tar.xz
カーソル
- McMojave-cursors.tar.xz
壁紙
- macOS-BS-Walls.zip
壁紙に関してはファイルサイズが大きいためダウンロードに時間が掛かると思います。
そのため他の三つの設定を先にやってしまいましょう。
ダウンロードが終わったらファイルの解凍を行います。
その際に「.themes」、「.icons」というフォルダを作っておくと後の作業が楽になります。
注意点としてピリオドをフォルダ名の先頭につけると隠しフォルダ扱いになるため、あらかじめ表示できるよう設定を行う必要があります。
テーマはその名の通り.themes へ、アイコンとカーソルは .icons へ展開します。
01-WhiteSur.tar.xzは階層構造になっているため「WhiteSur」と「WhiteSur-dark」を上の階層に移動する必要があります。
.iconsフォルダがこんな感じになればOKです。
解凍が終わったら二つのフォルダをホームフォルダ直下に移動してください。
移動が終わったら実際に設定を反映させてみましょう
再度tweaksを開き、外観のタブから以下のように設定を行います。
- テーマはWhiteSur-dark
- カーソルはMcMojave-cursors
- アイコンはWhiteSur-dark
アイコンの設定を行っても、MacOSで対応してないアプリのアイコンは修正されないので邪魔だったらDockから外しておきましょう。
ついでに、ウィンドウとタイトルバータブからウィンドウの最大化ボタンを表示できるように設定しておきます。
最後に壁紙を設定します。
と言っても、ダウンロードした壁紙を右クリックし「壁紙に設定」を選択するだけです。
ここまでの設定が全て正常に行われていればこんな画面になっているはずです。
まとめ
今回はPop!_OSをMacOSっぽくカスタマイズしてみました。
そこまで複雑な設定は行いませんでしたが、これだけでもだいぶMacに近い見た目になったかと思います。
この記事で少しでもPop!_OSに興味を持ってくれたら嬉しいです。