ITパスポートの取得は自らの無能を証明するようなものである。今日はそんな話をしたい。
筆者は、現在20歳。昨年4月、高卒でSIer系企業に就職した。
私は、まだ高校生だった2022年10月に基本情報技術者試験、新卒1年目だった2023年10月にデータベーススペシャリスト試験に合格した (2023年4月に受けた応用情報は落ちたが) 。いずれも、ITパスポートよりも上位に区分される資格だ。
よって、本記事の内容は、資格取得が出来ない低脳人間の負け惜しみではない。
論理的に、ITパスポートの取得を否定していきたい。
無能とは何か
ただその前に、一つだけ前置きしたい。私が無能と対象にしているのは、ITパスポート"しか"持たない人達だ。
ITパスポートを取得した過去があっても、現在ではさらに上の基本情報、応用情報などを取得しているのであれば、ITパスポートが足手纏いになることはないだろう。ITパスポートしか持たないぐらいであれば、何も持たない方がいい、というのが筆者の持論だ。
だが、結局上の資格を取得するのであれば、ITパスポートを取得する意味はない。だからこそ、ITパスポートは不要なのだ。
それでは、以降から3つに分けてITパスポートの取得が不要である理由を説明していきたい。
1. ほぼ全てのIT企業で評価されるのは基本情報以降
ほぼ全てと言っていいだろう。ITパスポートによって資格手当が出る会社や、就職・転職活動で有利になる会社はない。
それだけでなく、ITパスポートを持っていることで取れる案件や、増える人脈もない。
資格とは外部評価の維持向上を目的として存在するものであるが、その意味で言うとで何の利点もないのだから、時間とお金の浪費でしかない。
2. 資格取得は良くも悪くも上限と下限を示す
ITパスポートのみを保持しているエンジニアがいたとする。この人は、ITパスポートレベル以上の学力、知見を持っていること(下限)を証明できる。しかしながら、その一つ上の基本情報を持っていないのだから、基本情報レベルの学力、知見は持っていないこと(上限)が勝手に丸裸にされる。実際には、「受けていないだけ」で、応用情報レベルの学力と知見を持ち合わせているかもしれない。だが、第三者からの評価はITパスポート取得により設定された、上限と下限なのだ。
このことから、ITパスポートを取得するくらいなら、何も持たない方がいいというのが私の持論である。
そうすれば上限が丸裸にされていない点で、ITパスポートのみ取得しているエンジニアよりステータスは上だからだ。
これは、IT系以外の資格にも同じことが言えるだろう。例えば、英検5級は中学初級レベルと言われている。そんな中学初級レベルの検定を武器に、AO入試や就活を行ったとして、第三者から見れば無能以外の感想が生まれないだろう。これは、暗に資格によって上限を判断している分かりやすい例だ。
3. 基本情報は大した難易度ではない
数ある資格の中でITパスポートをわざわざチョイスするのは、IPA試験の中で一番易しい難易度だからだろう。
しかし、易しさで言えば基本情報も大概だ。合格率は2023年4月の試験制度改訂後、40%から50%を推移している。
一方ITパスポートの合格率は平均50%くらいだ。
それぞれ、受験者の層が異なっているため単純比較は出来ないが、どちらもそこまで難しくない資格であることは誰の目を見ても明らかだ。
まとめ
ITパスポート合格を目指すくらいなら、基本情報を取ろう。
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