#本記事について
この記事はくろかわこうへいさんが作成した、クラウドエンジニアロードマップの各項目を自分なりに調べて、解説できるようになりたいと思い作成した記事です。
間違えている点がありましたら、指摘をしていただけると幸いです。
#クラウド(クラウドコンピューティング)とは
ユーザーがインフラやソフトウェアを持たなくても、インターネットを通じて、サービスを必要な時に必要な分だけ利用する考え方
このままだと、つまりどういうこと?となるので従来の仕組みも解説しながら、少し噛み砕いて説明していきます。
##従来のインフラやソフトウェア
まず従来のインフラについてです。従来は、サービスを提供する企業の方で
- サービスを提供するのに必要なハードウェア・ネットワーク機器を購入する
- 自社やデータセンターの中に設置する
- 自社が所有するサーバの中にソフトウェアを入れる
といったように自社の方でハードウェアを購入・所有する事でサービスを提供していました。
また、ソフトウェアは
- ソフトウェアを使うためのライセンスを購入する
- 自身のパソコンにソフトウェアをインストールする
というのを行い、ソフトウェアを利用しておりました。
これでも利用できるのですが、困った点もあります。
###インフラでの困った点
- 初期費用(イニシャルコスト)がかかる
- サービス提供のために必要なサーバ・ネットワークを組むための機器を準備するのに時間がかかる
- サーバ・ネットワークの構築も大掛かりなものになる事が多く、構築が終わるまで時間がかかる
- 自社の中でサーバを設置するための場所を準備しないといけない
- 自社で所有している為、インフラの運用・保守を自分たちの方で行わなければいけない
##ソフトウェアでの困った点
- 使用したいソフトウェアが入っているパソコン以外では使用ができない
- 使用するために一回一回、使用するソフトをインストールしなければいけない
といったような困った点もあります。
##クラウドとは
従来の流れを踏まえた上で、クラウド(クラウドコンピューティング)とは何かを説明しますと
自分たち(企業などのユーザー)でインフラやソフトウェアを持たなくても、インターネットを介していつでもどこでも、インフラやソフトウェアを利用したい分だけ利用する事ができる仕組みの事と説明する事ができます。
また、クラウドの仕組みを使用して提供されているサービスのことをクラウドサービスと呼びます。
##クラウドサービスの利点(メリット)
- 初期費用が抑えられる
自社でインフラを構築する場合、必要な機器を自分たちで購入する必要がある為インフラの構築に必要な初期費用(ランニングコスト)がクラウドを利用する場合に比べて掛かります。
クラウドを利用することにより、自分たちの方で機器を購入する必要がなくなる為初期費用が安くなります。
- インフラ構築までの時間を抑えられる
自社で必要な機器を購入する場合、購入した機器はすぐには届かず届くまでに時間がかかります。
また巨大な機器を何台も構築する為、構築を終えるまでにも時間がかかります。
クラウドサービスは、すでにある程度構築されたものを利用する為短い時間で、サービスを提供するためのインフラを構築する事ができます。
- 置き場所を準備する必要がない
自社でサーバを所有する場合、そのサーバを自社や自社で契約したデータセンターと呼ばれる場所に設置しなければ使用する事ができません。その為、サーバを置く場所を準備する必要があります。
クラウドサービスを利用する場合、仮想サーバと呼ばれる仮想的なサーバをインターネットを介してで使用するため
サーバを設置する場所を準備せずとも使用することが出来ます。
##クラウドサービスを利用するときのデメリット
クラウドサービスもいいことずくめの完璧なサービスというわけではなく、利用にあたってのデメリットももちろんあります。
- ネットワークの影響を受けやすい
クラウドサービスはネットワークを介して利用するサービスですので、ネットワークがなかったり・何かしらの影響でネットワークが使用できない状態になると利用することが出来ません。
- カスタマイズの柔軟性が下がる
すでに作成されているものを使用することになるので、何かカスタマイズをする際、クラウドサービスを提供する事業者の限度を超えたカスタマイズというのが出来ないようになっています。その為、カスタマイズをする際の柔軟性が、インフラやサービスを自社で準備する場合に比べ、下がります。