2014/8/14のファイルシステム動向をまとめてみました。
ファイルシステム | 最大ファイルサイズ | 最大ボリュームサイズ | 説明 |
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ext2 | 2TiB | 16TiB | 元祖。 fsckがクソ遅い |
ext3 | 16GiB~2TiB | 2TiB~32TiB |
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ext4 | 16TiB | 1EiB | 皆さんご存知、CentOS6でデフォルトで使われていたext4。安定しているのが良い。
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vfat | 2GiB | 2TiB | FATのファイル名が最大11文字である制約を緩和して、最大255(ext2とかと同じ)にした。 WindowsNT/95で採用。USBとかでよく見るよね! |
msdos | 2GiB | 4GiB | FAT16ってやつです。 vfatと違ってロングファイルネームが使えません。(8文字+拡張子の3文字 = 11文字まで) windowsです。 |
cramfs | 16MiB | 256MiB | 読み込み専用のLinux ファイルシステム initrdイメージやインストールイメージに使われてる。 |
minix | 64MiB | ??? | 「実用を目的としない」がポリシー。OSの教材用に設計されたもの。 使う人はいないだろう。。 |
xfs | 8EiB | 8EiB |
CentOS7のデフォルトのファイルシステム。 ext3、ext4からフォーマットせずにxfsへは移行出来ないので、バックアップからリストア必須。 高性能ジャーナリングファイルシステム。 seq read/writeが速い。
(修正されたという情報もあります。) http://xfs.org/index.php/XFS_status_update_for_2010#XFS_status_update_for_January_2010) |
btrfs | 16EiB | 16EiB | 特徴は「Btrfsは耐障害性、修復機能や容易な管理に焦点を合わせている」 だが良く落ちると噂のファイルシステム。オラクル製。 そして速いという記事はどこにも書いてないのが不安。遅いという記事はよく見る。 起動が遅いとか、シャットダウンが遅いとか、インストールが遅いとかはよく見かけます。 しかし進歩の期待度が高いので、将来デフォルトになるかもしれないので注目してます。
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zfs | 16EiB | 16EiB | Sun製。ZFSはBtrfsの機能に似ている。Linux = GPLライセンスZFS = CDDLライセンスなので、ライセンス的に矛盾し、GPLのLinuxにはリンクできない。が、KQ Infotechが工夫して、LinuxでネイティブにZFSを利用出来るようにした。
http://jp.fujitsu.com/platform/server/sparcenterprise/technical/document/#zfs http://docs.oracle.com/cd/E24845_01/html/819-6260/L2ARCやSLOG機能を使う事でSSDをHDDのキャッシュでバイスとして構成出来る。ストレージプールを利用することで、ストレージの管理簡易化RAID5,6,Z,Z2が組める64bitで保護されたチェックサムは100%の確率で訂正してくれる重複ファイル節約機能dedupがある同じpool内ならいくつコピーしても元のファイル分しか消費しない。全てのブロックのハッシュをメモリ上に持っていて、そこから同じファイルか判断している。
(ただしホットスペアおよびミラーにアタッチした冗長分のデバイスを除く)ストレージの残容量が減ると性能が悪化する。kernelアップデートのたびにdkmsでビルドしなおし。 |
#fioでベンチマーク
こちらをご参考ください。ext4,xfs,btrfs,zfsでベンチマークしてます。
http://qiita.com/sion_cojp/items/bef955bba3dbf9d603f8