JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Levelの試験に合格しました
ソフトウェアテストの認定資格である、JSTQB認定テスト技術者資格のFoundation Levelを受験して、無事合格しました。(受験料が22,000円とお高めだったのでひと安心)
情報が少なめの資格のように思えたので、これから受ける人の参考になればと思い、受験の記録を記載します。
JSTQBのテストについてはJSTQBの公式サイトをご覧ください。
なぜ受けたか
ソフトウェア品質を高める開発者テスト 改訂版 アジャイル時代の実践的・効率的でスムーズなテストのやり方 という本を読んでいたところ、テストに関する定義などをしている機関としてJSTQBが登場し、興味を持って調べ、試験を知りました。現職ではテストでのバグ発見率を褒めていただくことがあるものの、客観的に能力を測ることはできていないことと、場当たり的なテストをしてしまっているという思いがあったため、客観的な能力を知り、テストに関する体系的な知識を身に付けたいと思い受験してみることにしました。
どのくらい勉強したか
3週間くらい仕事の前後や休日に少しずつ勉強をしました。そこまで勉強量は多くなかったと思います。
どうやって勉強したか
JSTQBのサイトにある公式のシラバスと、他の方のブログで知ったJSTQBの勉強用のアプリ(テス友)を使って勉強しました。
私の場合は、仕事でテストも担当しておりある程度知識があったため、以下のような勉強をしました。
1週間目:テス友の問題を解いてみる。移動時間などに少しシラバスも読む。
2週間目:シラバスをノートにまとめる。時間がある時はテス友の問題も少し解く。
3週間目:前半でノートのまとめが終わったため、後半はまとめたノートを読み返しつつ、テス友の問題を1日20問くらい解く→知識の怪しい部分はシラバスやノートで復習。
電子ノートを試してみたくてiPadとApple Pencilを買ったことを除くと、コンビニでシラバスを印刷する数百円しかかかりませんでした。受験料は高いですが、勉強代は安かったです。(そして電子ノートはとてもよかったです。iPadを買ったかいがあった!)
予約
Foundation LevelはCBT形式で、実施日が決められているわけではなく、空いていれば好きな日を予約して受験することができます。
私は、勉強2週間目で、おそらく来週受けて大丈夫そうだなと思ってから予約したのですが、受験24時間前までキャンセルできるそうなので、早めに予約した方が安心だったなと思いました。
当日
新宿のテストセンターで受験しました。色々な種類のテストを受けている人がいる部屋に通され、PCで4択問題を解いていきます。結果は当日はわからず、公式では2週間くらいかかるとのことでしたが、私の場合は4日くらいでメールで結果が届き、2週間くらいで合格証も届きました。
特に勉強になったこと
・テストの種類と定義についてきちんと理解することができました。(例えばブラックボックステスト・ホワイトボックステストは言葉は知っていましたが、意味を間違えてとらえていました。)
・テストのプロセスについて知ることができました。(仕事では、テストケースを作成→実施くらいの認識しかありませんでしたが、テスト対象の分析やテスト完了後の分析や次回に向けたメンテナンスも必要であることがわかりました。)
・「テストの7原則」が、あるある〜と思うのものが多く、おもしろかったです。
・理想論ではなく、結構リアルな内容となっており、例えば「バグが発見されると開発者は責められたような気持ちになってしまうので、バグを産んだ開発者を責めてはいけない。良いプロダクトを作るという共通の目標に向かって客観的な態度でバグを報告するのがよい」や、「テストが完了基準に達していなくても、ステークホルダーがそのリスクを認めればテストが終了することもある」などの記載もありました。特にテストの心理学の部分は、チームとして働く上で、開発メンバーに配慮してテストや報告を行う必要がある、逆にテスト専任の担当者は情報共有がされない場合があるので早い段階からレビューなどに参加することでテストの効果を高めることができるなど、勉強になりました。
・レビューの際に、各担当者が、ステークホルダーの観点になりきってレビューをしつつ、本来の自分の役割で成果物を作成する「パースペクティブレビュー」が最も効果的とされているということで、機会があれば取り入れてみたいと思いました。
これから
JSTQBの試験を知るきっかけとなったソフトウェア品質を高める開発者テスト 改訂版 アジャイル時代の実践的・効率的でスムーズなテストのやり方 を読むのを再開して、引き続きテストへの理解を深めたいと思います。