map関数
map関数は、指定した関数をイテラブル（リストやタプルなど）の各要素に適用し、その結果を返すために使用されます。以下に、map関数の詳細といくつかの例を示します。
基本的な使い方
map関数は、次のように使用します：
map(function, iterable, *iterables)
function: 各要素に適用する関数。
iterable: 処理対象のイテラブル（リストやタプルなど）。
iterables: 追加のイテラブル（オプション）。複数のイテラブルを同時に処理することができます。
例1: 単一のイテラブル
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
squared = list(map(lambda x: x ** 2, numbers))
print(squared) # 出力: [1, 4, 9, 16, 25]
例2: 複数のイテラブル
list1 = [1, 2, 3]
list2 = [4, 5, 6]
summed = list(map(lambda x, y: x + y, list1, list2))
print(summed) # 出力: [5, 7, 9]
例3: itertools.starmapとの違い
mapは、関数が単一の引数を取る場合に便利ですが、引数がタプルとして与えられている場合は、itertools.starmapを使うと便利です。
from itertools import starmap
pairs = [(1, 2), (3, 4), (5, 6)]
summed = list(starmap(lambda x, y: x + y, pairs))
print(summed) # 出力: [3, 7, 11]
注意点
mapはイテレータを返すため、リストとして結果を得たい場合はlist()で囲む必要があります。
Python 3では、mapの結果は遅延評価されるため、必要なときに計算されます。
map関数は、データの変換や処理を簡潔に行うための強力なツールです。