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uuid生成からルーティングでuuidをidとして使用するまでの方法を解説

Last updated at Posted at 2024-06-23

今回は実際のシステム開発の現場でuuidを使ったのでこれについてまとめました。

uuidとは?

uuid(Universally Unique Identifier)は、128ビットの一意の識別子として用いられます。

わかりやすくいうと、uuidは8-4-4-4-12の形式で表される32文字の16進数と4つのハイフンから構成されるため、1兆個のuuidを生成しても重複する確率は低いです。

そのため、大規模なシステムや分散システムでも、重複しない識別子として利用できます。主にデータベースやネットワーク上で一意の識別子として使用されます。

またuuidは16バイトのバイナリ形式で保存するため、文字列形式の36バイトに比べて大幅にストレージを節約できます。合わせてインデックスが小さくなり、検索が高速化されます。

uuidの設定

・ステップ1

まず、userモデルを作成し、「t.binary :uuid, limit: 16」というカラムを設定し、「add_index :users, :uuid, unique: true」という設定を加えます。

class CreateUsers < ActiveRecord::Migration[6.0]
  def change
    create_table :users do |t|
      t.binary "uuid", limit: 16, null: false # 16バイトのバイナリ形式でUUIDを保存

      t.string :name
      t.string :email

      t.timestamps
    end

    add_index :users, :uuid, unique: true
  end
end

その後、rails db:migrateを行います。
ここでuuidをバイナリ形式で保存することで、インデックスのサイズが小さくなり、検索処理が高速になります。

インデックスのサイズが小さくなると、データベースがインデックスをメモリに保持できる可能性が高くなり、結果として検索クエリのパフォーマンスが向上します。また、バイナリ形式の比較は文字列形式よりも効率的に行えるため、検索処理自体も軽くなります。

・ステップ2

dbにデータを登録する際に、uuidを作成するモジュールとして設定をします。

module UuidGeneratable
  extend ActiveSupport::Concern

  included do
    before_create :generate_unique_uuid

    def generate_unique_uuid
      loop do
        self.uuid = self.class.binary_uuid( SecureRandom.uuid )
        break unless self.class.exists?( uuid: self.uuid )
      end
    end

    def self.binary_uuid( uuid_string )
      [uuid_string.delete( '-' )].pack( 'H*' )
    end

    def uuid_string
      self.class.string_uuid( uuid )
    end

    def self.string_uuid( binary_uuid )
      binary_uuid.unpack1( 'H*' ).scan( /.{8}|.{4}|.{4}|.{4}|.{12}/ ).join( '-' )
    end

    def self.find_by_uuid( uuid )
      params_uuid = [uuid.delete('-')].pack('H*')
      self.find_by( uuid: params_uuid ) 
    end
  end
end

※「loop do」の処理はなくてもいいかもしれません。

・ステップ3

modelファイルにモジュールをincludeする

class User < ApplicationRecord
  include UuidGeneratable
end

ルーティングでUUIDをIDとして使用する手順

先ほどの処理でuuidは登録できるようになりました。
今度はuuidをurlに含めて使用できるように設定をします。

・ステップ1

ルーティングを修正

  namespace :clients do
    root "dashboards#index"

    resources :companies, only: %i[ show ], param: :uuid # ここにURLでuuidをidにするよう設定
  end

・ステップ2

viewファイルにあるパスでidを渡していたところにuuidを設定
またここではdbから取得したインスタンスのuuidを直接使用するはできません。

理由としては、データベースから取得したUUIDデータはバイナリ形式で保存されており、そのままでは使用できません。そこで、uuid_string メソッドを使用してバイナリデータを文字列形式に変換し、読みやすい形で利用できるようにします。

そのためパスに渡す引数でメソッドを設定することでバイナリデータを文字列形式に変換します。

= link_to clients_company_path( @company.uuid_string ) 

これにより適切にルーティングでuuidをidとして使用できるようになります。

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