皆さんこんにちは!iret Global Solutions 事業部の浜田です。今回はProfessional Cloud Database Engineerについて書いてみました。他の試験に比べて聞かれていることはシンプルな内容が多かった印象ですが人によっては一番難しい試験かもしれません。本記事で紹介する勉強法をしっかり参考にしてみてください。
前提条件
本記事は既にVPC, Google Compute Engine, Cloud Functions, Cloud storageなどの基本的なGCPのサービスを知っていることを前提としています。試験概要
他の試験と同様、試験時間は2時間で問題数は50問です。大きな違いとしては日本語が対応がないことくらいです。
絶対覚えておいた方がいいサービス
早見表
名称 | 説明 | Type | 使用例 | 公式リンク |
---|---|---|---|---|
Cloud SQL | Google Cloud の一般的なRDS | RDS | CRM,ERP,e コマースとウェブサイト | https://cloud.google.com/sql?hl=ja |
Alloy DB | PostgreSQL専用、高負荷な作業がこなせる | RDS | 異種環境間の移行 | https://cloud.google.com/alloydb?hl=ja |
Spanner | グローバルに展開でき最大99.999%の可用性 | RDS | グローバルな財務元帳管理 | https://cloud.google.com/spanner?hl=ja |
Firestore | モバイルやウェブ、サーバー開発に対応した、スケーラブルなドキュメント データベース。 | NoSQL | リアルタイム同期 | https://cloud.google.com/firestore?hl=ja |
Bigtable | 大規模な分析や運用にも対応できるフルマネージドの NoSQL key-vlue 型データベース | NoSQL | レコメンデーション エンジン | https://cloud.google.com/bigtable?hl=ja |
Memorystore | フルマネージドで Redis と Memcached をサポートしているインメモリサービス | IN MEMORY | キャッシュ | https://cloud.google.com/memorystore?hl=ja |
Oracle | Oracle ワークロードを Google Cloud へ移行するサービス。 | BARE METAL | レガシー アプリケーション、データセンター廃止 | https://cloud.google.com/bare-metal?hl=ja |
Cloud SQL
Google Cloud が提供するリレーショナルデータベースです。管理もGoogleが行ってくれてMySQL、PostgreSQL、SQL Server 様々なデータベースエンジンをサポートしています。一般的なWebフレームワーク、CRM(顧客管理)、ERP(在庫管理)、SaaS、およびeコマースアプリケーションによく使われます。
Alloy DB
AlloyDB は、高い負荷がかかる作業をこなすための PostgreSQLに特化したクラウドネイティブ データベースです。
Spanner
RDSとNoSQLのデータベースを合体させたような奴です。グローバルに展開でき最大99.999%の可用性を備えています。ゲームや支払い関連、グローバルに金融元帳等を管理するアプリケーションに使われます。
Firestore
Google Cloud が提供する NoSQLサービスの1つドキュメントデータベースです。でオンデマンドでスケーリングし、一貫性が高く、前述したSpannerと同様こちらも最大99.999%の可用性を提供します。eコマース、ゲーム、IoT、リアルタイムダッシュボードなど割と万能にこなせます。リアルタイムのアプリケーションやモバイルアプリにを作りたい時に好まれて使われます。
Bigtable
Google CloudでNoSQlといえばBigtableって言われるくらい代表的なサービスです。テラバイト、ペタバイトのデータを保存できます。キーデータを大量に保存するのに向いていて、ミリ秒未満のレイテンシで高い読み取りと書き込みのスループットをサポートします。高性能な分析ワークロードを備えているためデータ分析やビッグデータ処理に適しています。
Memorystore
Google Cloudが提供するRedisおよびMemcached向けインメモリデータストアサービスです。キャッシュ機能としてよく使われます。フルマネージドでレイテンシーとパフォーマンスが非常に低いため、MemorystoreはWebおよびモバイル、ゲームにリーダーボード、チャットにニュースフィードアプリケーションなど様々なものに使われます。
Oracle
データセンターからクラウドに移行するためにサービスです。ソフトウェア、アプリケーション、データについては自分で管理する必要があります。
覚えといた方が良いサービス
移行サービス
Google Cloud にはDatabase Migration Service (DMS) などの移行サービスがあります。試験ではデータ移行に関して聞かれる可能性があるのでしっかり押さえておきましょう。
基本的な用語
シナリオにあった適切なデータベースを選択するために重要になってくるのがコストとRTO,RPOの関係性です。またそれにはGoogle 独自のSLAという考え方も絡んでくるので各用語の意味をしっかり理解しておきましょう。また、各サービスの可用性やDisaster Recovery対策なども勉強しておいた方がいいです。
言語の壁をどうやって乗り越えるのか
実際これが本試験の1番の課題だと思います。私自身は大学時代英語科で英検一級を所持しているため日常会話くらいなら難なくこなせるのですがそれでもいきなり英語でこの試験を受けるのはだいぶ骨が折れます。そこで僕が行った対策が下記になります。1.問題集を用意する
2.Google Chromeのプラウザ翻訳を使用して日本語で解く。
3.同じ問題を英語で解く
4.周回する。
このやり方でやっていく内に実際の試験でも何聞かれてるか分かるようになります。多少慣れはあるかと思いますが私の先輩で英語全くできない人も合格してたので根気さえあればいけます。
試験対策
僕は最初は下記の模擬試験を翻訳して解きまくりました。その後は「Professional Cloud Database Engineer practice exam」と検索して出てきたものを片っ端から解いて行きました。Udemyはプラウザ翻訳ができなかったので 実質無料の問題だけで解くことができました。
Wizlabsログインでできる無料の15問は結構良かったです。有料版も買う価値あるかもです。
最後に
さて、今回の記事は以上になりますが僕の記憶では実際の勉強より言語の壁に苦労した気がします。日本語版が出るまで待つのもありかもしれないですが言語の壁を乗り越えて合格した経験があると他の試験にも抵抗なく取り組めると思います。みなさん頑張ってください。
他のGoogle Cloud の試験に興味がある方は以下に難易度順のランキングを載せているので参考程度に是非。
それでは皆さん、ご武運を。