自分用メモ。
Arcserveを使用し、RDXに対してバックアップを取る。
この時、一つのRDXの中に月曜~金曜といったフォルダを切り一週間5世代分のバックアップを取るとする。
この使い方をすると、ドライブのイジェクトボタンを押しても出てこなくなってしまう。
バックアップ後のオプションで、「イジェクトする」を選んでも機能しない。
人の手で、Arcserveから「イジェクト」の指示をするしかない。
(おそらくはArcserveが掴んだままなのであろうと思われる)
1日あたり1RDXのバックアップみたいに、自動的にイジェクトされないかなあ、というのを多分かなり強引な手順で実現させてみた。
サマリ
「ca_devmgr」コマンドを使用すれば可。但し権限付与が必要。
「ca_devmgr」を記述したbatファイルを、バックアップ後処理に仕込む。
動作確認環境
- Windows Server 2022
- Arcserve Backup 19.0 for Windows BOX
- 最終動作確認:2024/4 ※次回確認:2025/8
やったこと
1. 権限付与:
バッチを実行するユーザーに、「caroot」と同じだけの権限を付与する必要がある。
Arcserve Backupのコマンドを使用して実施する。
コマンドプロンプトから実施する。ディレクトリ移動を忘れないこと。
cd /d c:\Program Files (x86)\CA\ARCserve Backup
ca_auth -equiv add <サーバー名>\<ユーザー名> <サーバー名> caroot caroot <carootのパスワード>
※指定のユーザーに、指定のサーバーの「caroot」権限を、carootのユーザー・パスワードを以て与える と解釈
権限追加を確認するためのコマンド:
ca_auth -equiv getequiv
→権限付与が成功していれば以下のような表示になる
Equivalent ARCserve user for <サーバー名>\<ユーザー名>@<サーバー名> : caroot
2. イジェクト構文
a_devmgr -eject <adapter #> <scsi ID> <lun>
- adapter # :アダプタという単語は出てこないが、Arcserve上のデバイスマネージャー上で見られる通番
- scsi ID :同デバイスマネージャー上で確認可能
- lun :同デバイスマネージャー上で確認可能
例:ca_devmgr -eject 3 0 0
3. bat化
cd /d c:\Program Files (x86)\CA\ARCserve Backup
ca_devmgr -eject 3 0 0
これをbatファイル化して、後処理に仕込むだけである。
注意事項
これが関係しているのかは分からないが、若干動作が不安定になったことがある。
Arcserveに設定したはずのデバイス情報が消えていたことが2回。
この処理を仕込んでいない環境では起きなかったので、関係があるかも。
ArcserveManagerを起動しっぱなしでバックアップジョブが走って、イジェクトされたからかも?
ちゃんと設定が終わったらウィンドウを閉じよう、というだけの話ならいいんだが…
今後も要検証のこと。