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バーチャル学会2020における発表者が会場に入場できない場合の音声ブリッジを使用した代理発表方法

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概要

バーチャル学会2020運営のさいんす(@signs0302)です.
発表形式のイベントをVR空間で開催する場合,VRChatのインスタンスが一杯で入場できなかったり,回線状態が悪くて落ちてしまったりなどの問題が起きる場合があります.
その場合に運営側のアバターを中継しての音声ブリッジを使用した代理発表形式を構築し,バーチャル学会2020で使用したので方法を共有します.
実際にバーチャル学会2020では数名使用し,Discordを中継して双方向インタラクションが実施できていました.

VRChat開催の場合

YAMAHA SYNCROOMとDiscordを経由して,運営スタッフの体と目を使用して代理発表を行います.
以下の手順を踏むことで,運営スタッフのVRChatの画面と音声を共有し,参加者側がマイクを通して会話することでVRChat会場に音声を出力することができます.
注意点としては参加者の音声は運営スタッフからは聞くことができないので,Discordのチャット欄で確認を行う必要があること,VRChat側で音声が聞こえているか確認が必要であることです.
また,VRChat側から聴講している他の参加者からは運営スタッフが発表しているように見えてしまうので注意が必要です.バーチャル学会2020ではワールドにかた湯様制作の黒板を設置していたので,黒板に代理発表中と表示して知らせていました.

運営スタッフ側

1.YAMAHA SYNCROOMを予めインストールしておく
2.VRChatのインスタンスに予め入っておく
3.Discordの音声出力をYAMAHA SYNCROOMに設定
4.VRChatの音声入力をYAMAHA SYNCROOMに設定
image (6).png
5.代理発表を行う参加者とDiscordのボイスチャンネルで通話を始める
6.運営側のVRChatの映像をDiscordのボイスチャンネルで画面共有を行う

参加者側

1.運営スタッフに代理発表することを伝える
2.代理発表を行う運営スタッフとDiscordのボイスチャンネルで通話を始める
3.運営側のVRChatの映像をDiscordのボイスチャンネルで画面共有してもらう

Cluster開催の場合

Clusterでは音声入力がPCのデフォルト設定になってしますため,うまくYAMAHA SYNCROOMを経由することが困難でした.
そのため,事前に回線状況が悪くなる可能性がある参加者には携帯回線(4G)を使用した発表を行ってもらいました.
注視点としてはスライドをスマホアプリからではめくれないので,運営がスライドを予めアップロードしておき,操作する必要がありました.

運営スタッフ側

1.発表者のスライドファイル(pdf)を入手し,アップロードしておく
2.発表者の発表に合わせてスライドをめくる

参加者側

1.スマートフォンにClusterアプリをダウンロードしておく
2.Clusterアプリを通して発表を行う

その他の対応

これらがうまく行かなかった場合に備えて,発表者が発表している様子を動画形式で受け取るように呼びかけていました.

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