「東京脱出したい」「実力試したい」エンジニアが地方で働きたい理由はさまざま
東京で、地方移住に興味ある方向けに転職・移住支援をしているsibireといいます。
非エンジニアの立場ながら、エンジニアの皆さんの「転職」に携わっている立場で書かせてもらいます。
今回は日々都内で「地方志向」のエンジニアと対話する中で感じる、年代におけるキャリア志向の分析と、
この先もしも「東京脱出したい」「地方で働きたい」と思ったときに、身につけて置く技術(考え方?)を伝授したいと思います。
#年代別・エンジニア転職のリアル(※超個人的見解)
転職活動をするとき、年代における人生のタイミングがかなり重要になってきます。
ここでは、東京に住みながら「地方で働きたいな」と漠然と考えているエンジニアから、今すぐ地元に帰らなければ、という方まで、日々あっている私たちが感じる、年代別の所感を書かせてもらいます。
最近のエンジニアの転職志向性分析(ざっくり)
- 20代前半:とにかく新しいことやりたいよね。イケてる言語でおもしろいサービスをつくりたい。
- 20代後半:年収UPのための転職したい!経験積んでるからヘッドハントされたい。
- 30代前半:やりがいのある仕事がしたい。自分じゃなきゃできない仕事。勝負するラストチャンス?
- 30代後半:家族のために住む場所を検討。仕事も大事だけど、家庭(生活)も大事。
- 40代~:東京で一生働くの?地方に移住もイイかもね
簡単に言うと、地方への漠然とした憧れを抱えた若者たちは、東京で年収UPの転職をしつつ30代を過ごし、40代を迎えたら、ビジネスマンとしての「残り年数」を見つめて、移住の計画が現実化してくるような感覚があります。
##年間200人超の地方への転職希望者と会って、感じること
私たちは、地方で働きたいエンジニアに特化してサービスを展開していて、
地方で働くことに関心のある方にお会いする機会が多くあります。
でも、業界を変えずに働き続けるとなると、年代的に落ち着いてきた40代だとちょっと厳しいかもしれません。
なぜなら地方で採用活動する企業では、
「プレイヤーで活躍しながらマネジメントにも挑戦したい」層の求人ニーズが圧倒的に多く、「仕事にきちんと取り組みながら地方暮らしを楽しんで、なんなら田舎体験を情報発信してほしい(できれば若い視点で」と思う企業が、本当にたくさんあります。
おせっかいながら、もし今移住してエンジニアとして働きたいと考えている方がいれば、アドバイスさせてもらいます。
- 20代:経験者であれば、住みたい場所軸・やりたい仕事軸で地域選びができる
- 30代前半:移住希望者の最多ゾーン。キャリアを生かしたエリア選びも可能
- 30代後半:内定までに時間がかかり始めるタイミング、半年前から活動を
ということで、まとめ。
1.地方で働くことに興味があるなら(移住を伴うなら)、通常の転職の2倍の時間がかかると心得よ
2.現場から離れすぎてしまうと(マネジメントのみなど)なかなか決まりづらい・・
「いつか地方暮らししたい」と思うなら、早めに動いた方が幅広い選択ができると言えそうです。
##”地方って「地方求人」でしょ?”⇒そうでもなくなってきてます
オフショア・ニアショアという言葉は依然としてありますが、最近は、
- 東京じゃできない仕事ができる(地方ならではの文化を生かした開発)
- 東京と同程度の給与をもらいながら働ける
企業も増えている傾向にあります。
私たちが日々、地方で出会っているシビレる企業を一部紹介します
日本酒をつくりながら開発
フランジアジャパン(島根県)
農業に興味がある人にはオススメ。希望者は春~秋に米作りをしながら、東京、ベトナムとともに開発業務を行う。
高知の山奥でAI開発
ネクストリーマー(高知県)
自然言語処理技術/画像認識技術を取り入れた対話システムを開発するベンチャー企業。
東京とインドに拠点をもち、高知では研究開発を行う。
牛の発情・疾病検知を人工知能で管理
ファームノート(北海道)
東京・高輪台に営業所をもつ、帯広の企業。エリアの特性を生かし、酪農に係りながら働ける。
徳島県神山町。東京と同程度の給与で働ける
プラットイーズ(徳島県)
テレビ番組や映像コンテンツの情報に関する業務運用や、放送システムの開発、放送業務運用等を幅広く行う東京・恵比寿を本社にもつ企業。
給与レベルは東京とほぼ同水準。
##おまけ
明日、エンジニアが「移住するなら・・」と選ぶ人気TOP3エリア(たぶん)の合同イベントをやります。
「地方発IT INNOVATION」
地方に移住して、エリアの課題を技術力で解決してきているエンジニア3名が、「実際移住してどうなの?」「失敗談・成功談」などを語ります。
気になる方、ぜひ見に来てください。