#はじめに
VMwareとネットワークを生業としているIT業界9年目のエンジニアです。
ネットワークの運用自動化としてSDNが上げられますが
近年インテントベースネットワーキングという新たなテクノロジーが出てきました。
新しい技術でパッと調べただけじゃ分かりにくかったため、今回どういうものかまとめてみました。
#インテントベースネットワーキングとは
分かりやすくSDNとインテントベースネットワーキングを比較すると
SDN(Software Defined Networking)がソフトウェア定義型とも呼ばれ、
ネットワークの設定や管理などのネットワーク制御にあたる部分をソフトウェア上で一括集中定義し、ネットワーク機器に反映し、通信を制御します。
インテントベースネットワーキング(Intent-based Networking、以降IBN)は意図主導型ネットワーキングと呼ばれ、意図や目的(インテント)を定義し、ソフトウェアが自動でそれらをネットワーク機器に反映して通信制御・監視、構成最適化・修復を行います。
つまりSDNはIPアドレスやデバイス名、デバイスの種類、VLANなどネットワークの構成要素からプログラムを作りこむ必要がありますが、IBNは定義した意図や目的に沿って、接続先を指示するだけでネットワークを自動化できます。
例えばIBNは、「部署Aからのアクセスは許可するが、部署Bからのアクセスは許可しない」というような抽象化レベルで、企業の意図や目的に合うデバイスとルートを決定し、構成変更を適用することができるのです。
#インテントベースネットワーキング提供ベンダー
提供ベンダーは以下になります。
・シスコシステムズ
・アプストラ(apstra)
・インテンシオネット(Intentionet)
・ファーウェイ(HUAWEI)
・フォワードネットワーク(FORWARD NETWORKS)
・ベリフロー(VERIFLOW)
IT記事で現在展開されているネットワークがインテントベースであると答えたのはわずか4%でしたが、35%は2年以内にIBNを導入する予定だそうです。
#おわりに
インフラエンジニアがプログラムもできる必要がある時代から、さらに進化してネットワークの目的・意図をいかに考え、構成していくかが強まってきたと感じます。
今回は概要になりますが次回は構成や実際にどう動くかなどを紐解いていければと思います。
参照先
・Ciscoインテントベース ネットワーキング
https://www.cisco.com/c/ja_jp/solutions/intent-based-networking.html
・インテントベース ネットワーキングと DNA Center
https://gblogs.cisco.com/jp/2018/07/intent-based-networing-and-dna-center/
・インテントベースネットワーキングの導入--2年以内に予定が35%
https://japan.techrepublic.com/article/35146538.htm
・インテントベースネットワークとは? 2025年以降も戦える「ITインフラ10のトレンド」
https://www.sbbit.jp/article/cont1/36450