6
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

【UiPath】ラストチャンス!クラシックフォルダーからモダンフォルダーへの移行方法 #3

Posted at

はじめに

前回、前々回に引き続き、Orchestratorで廃止されるクラシックフォルダーについてです。
移行ツールの紹介の続きです。

前回、前々回の記事はこちら

検証結果

移行ツールを使用した結果です。プロセス、トリガー、キュー、ストレージバケットの移行結果を見ていきます。

プロセス・トリガーの移行

移行前後の関係性は以下の通りです。
クラシックフォルダーでは、プロセス・トリガーは何かしらのロボットグループに関連付ける必要があるため、移行後のモダンフォルダーでは、ロボットグループに相当するモダンフォルダー第二階層に移行されます。関連付けられていないロボットグループ(サブフォルダー)には移行されません。
プロセス・トリガー1.png

有効化済みのトリガーを移行した場合、移行ツール実行後の元トリガーは無効化され、移行後の新トリガーが有効化された状態となります。移行ツール実行後、即運用開始ではなく、移行結果の検証を経てから運用開始となるパターンがほとんどだと思うので、トリガーはすべて無効化した状態で移行ツールを実行した方が良いかと思います。
プロセス・トリガー2.png

過去に実行したジョブや、そのログは移行対象ではありません。移行前のクラシックフォルダーに残っているので、監査証跡等で保管が必要な場合は、ファイルダウンロードなどして手元に残しておくことを推奨します。

移行後のプロセスで古いバージョンのUiPath.System.Activitiesを使用している場合、モダンフォルダーで動作しない可能性があるので、UiPath.System.Activities 2019.10以降にバージョンアップしたほうが良いです。

キューの移行

移行前後の関係性は以下の通りです。
仕様はアセットの移行と同じです。第一階層のフォルダーに移行させず、第二階層のフォルダーにそれぞれ移行されます。さらに、移行元のキューと移行されたキューは、それぞれリンクによって繋がります。
キュー1.png

リンクによって繋がっているので、1つのキューを変更すると(キューアイテムのステータスを更新するなど)、リンク先すべてのキューも変わります。
キュー2.png

ストレージバケットの移行

移行前後の関係性は以下の通りです。
仕様はアセット・キューの移行と同じです。第一階層のフォルダーに移行させず、第二階層のフォルダーにそれぞれ移行されます。さらに、移行元のストレージバケットと移行されたストレージバケットは、それぞれリンクによって繋がります。
ストレージバケット1.png

リンクによって繋がっているので、1つのストレージバケットを変更すると、リンク先すべてのストレージバケットも変わります。
ストレージバケット2.png

ストレージバケットはプロバイダー(ファイルの保存先)をいくつか選択できますが、Orchestratorと他クラウドストレージ(AWS S3)を比べても移行の差はありません。

おわりに

以上がクラシックフォルダーからモダンフォルダーへの移行についての話です。
まだ移行していない方がいれば、廃止となる4月まで時間はないので、手っ取り早く移行ツールを使って移行した方が良いと思います。ただし、簡単で良いので移行計画の作成と、移行後本番運用前の動作確認だけはやっておきましょう(ちなみに4月のアップデートで、クラシックフォルダーの廃止と一緒に、この移行ツールも廃止になります)。

6
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?